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フランス Lepage Frères社ルフォーショー20連発 リボルバー、二挺ペアの一挺 (登録証付、#404)  
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価格(税込)
 \2,970,000
商品番号
 【9366】
英  名
 French Lefaucheux 20 shot Pinfire Revolver for Lepage Frères
種  類
 古式銃(登録証付)、松本零士先生旧蔵品
国  名
 フランス
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 240mm
口  径
 7mm
装 弾 数
 20発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【フランス Lepage Frères社 ルフォーショー 20連発 リボルバーについて】
ルフォーショー (Lefaucheux) リボルバーはピン・ファイア式 (カニ目打ち式) の金属製薬莢を使用するリボルバーで、フランス人のユージーン・ルフォーショーによって1854年に考案され、フランス及びベルギーでパテントが取得された後、1860-70年代頃にかけて様々な製品が製造されました。 ピン・ファイア式は従来のパーカッション (管打ち) 式に比べて装薬や弾頭、そして雷管が脱落する心配がなく、迅速に装填が可能といった長所がありました。
ルフォーショー リボルバーは装弾数が5連発から20連発までの非常に多くのバリエーションが作られた他、銃身長についても3cmほどのラウンド・バレルから15cm以上のオクタゴン・バレルまで様々な長さの物が存在します。 ルフォーショー・リボルバーはその用途も様々で、大型の無骨な軍用モデル以外にも、全体に彫刻の入った小型の護身用モデルまで多数のバリエーションが存在しました。 現存しているルフォーショー・リボルバーの多くにはベルギーのプルーフ・マークが刻印されている個体が多く見られます。 また、王冠の下にメーカー名のイニシャル等が刻印されている個体が多いのもベルギー製ルフォーショーの特徴となっています。
ピン・ファイア式リボルバーは、ヨーロッパではスタンダードな種類でしたが、パテントの関係か、アメリカでは殆ど生産されませんでした。 当時ルフォーショーはピン・ファイア拳銃の代名詞となっており、その後リムファイア方式が登場した後も生産が続けられ、センター・ファイア式が普及する頃までヨーロッパで多種多様な品が作られました。 これらのルフォーショー・リボルバーはヨーロッパを始め、アメリカなど世界各国に輸出されましたが、特に幕末期には多くの種類のルフォーショー拳銃が日本国内に輸入されました。
ルフォーショー・リボルバーには、形状や刻印のバリエーション等、大量生産品のリボルバーとは違った魅力が有り、世界的に愛好家が数多く存在しています。 また、アメリカ製リボルバーよりお手頃な価格帯ですので、それだけを集めるには面白い分野です。 ピン・ファイア式は金属製薬莢を使用し、シリンダーはセンター・ファイアのように完全に前から後ろまで貫通した後装式です。 しかしながら、旧式の金属薬莢を使用し現代実包は使用出来ない為、最も現代銃に近い構造をしているのにも拘らず、日本国内でも古式銃として合法的に所持できます。

本品は装弾数20発の非常に珍しいタイプのルフォーショー・リボルバーです。 多弾数を実現するためシリンダーは外周と内周の二重構造となっており、それぞれに対応した銃身が上下二連に並んでいます。 シリンダーの薬室は外周と内周で配置角度を変えて互い違いに設けられており、射撃をする毎に外周と内周で交互にハンマーがピン・ファイア・カートリッジのピンを撃発する構造となっています。 そのため、ハンマーには外側用と内側用の二つのハンマー・ヘッドがあります。 本体右側のローディング・ゲートを開くと、シリンダーの外周と内周に弾薬を同時に装填する事が可能です。 また、排莢用のエジェクター・ロッドはシリンダーの外周と内周で位置を切り替えられるようになっています。 作動はダブル・アクション方式で、指で撃鉄 (ハンマー) を起こしてのシングル・アクション操作も可能です。 ハンマーの指掛け部分 (ハンマー・スパー) には滑り止めの緻密なチェッカリングが施されていますが、フロント・サイトは三角形に粒(小型球形)が載った形状をしています。リア・サイトとして機能するノッチ (溝) が設けられていません。 トリガーはホルスターに収める際に引っ掛からないよう折り畳み式となっており、トリガー・ガードは設けられていません。 グリップ下部には携行用のランヤード (紐) を取り付ける為のランヤード・リングが装備されています。

【Lepage Frèresについて】
本品はフランスの有名な銃器製造業者であり、パリにショールームを持った銃器販売業者のLepage Frères社用にE. LEFAUCHEUX社が製造した品です。 また同社はベルギーのリエージュで1857年から1868年の間に銃器製造業者としての登録のある、フランスとベルギーに跨いで国際的なビジネスを行っていました。銃身上部に浮彫で「LEPAGE FRERESA PARIS 12 RUE D'ENGHIEN」と入っています。パリの中心地に近い10区のアンギアン通り12番で大きな自社販売店を経営出来るほどの力がある業者でした。「GALERIE DE LA FABRIQUE D'Arme DE CHASSE DE MM. LEPAGE FRÈRES, 12, RUE D'ENGHIEN, A PARIS(狩猟武器製造のLEPAGE FRÈRESギャラリーパリ アンギアン通り12番)」と説明の入った当時(1859年)の豪華な店舗の様子が判る印刷物が残っています。 同社は多くの拳銃の特許(大部分はピン打式)を取得しており、数々のユニークな構造のルフォーショー・タイプのリボルバーが現存しています。 その業績を物語るように1855年の第一回パリ万国博覧会(Exposition Universelle de Paris 1855)では一等賞を取っています。また日本が初めて参加した万博として有名な1867年のパリ万国博覧会でも銀賞を取っています。(MM)

【本個体の説明】
20連発と言う特殊な構造だけあり、作り(出来栄え)が驚くほど良い品です。 本品の銃身基部 (ヨーク部分) 左側面にはE. LEFAUCHEUX et Cie社(ルフォーショー本社)のブレイク・オープンした銃を図案化した同社のロゴ及び「LF」の刻印に加えて、404のシリアルNo.が入っています。 また、折り畳み式のトリガー基部左側に「72」の刻印が確認できます。
本品の銃身やシリンダーといった金属部は全体に当時の黒染め仕上げが残っており、やや時代錆や表面錆痕等は見受けられるものの、大きな欠損等は見受けられず、概ね良好な状態が保たれています。 リコイル・シールド部分の左側面には「明治ニ十一年第八五号大阪府」の刻印があります。 ウォールナット製と思われる木製グリップについては、多少打ち傷等は見られますが、大きな割れや欠け、取り付けのガタつき等は見受けられず、濃い茶色の艶のある仕上げも比較的残っています(右側の艶は少ないです)。 グリップの左側面には「壬申」の刻印がありますが、その下の「縣名」は判読できません。 グリップ下部のランヤード・リングの取り付け金具は取り付けに僅かな遊びが見られるものの、本体への固定自体はしっかりとしています。 銃身及びフレームの組付けについてはガタつき等は殆ど見られません。
作動については完全で、ハーフ・コック及びフル・コックともにしっかりと掛かり、ハンマーの動きに合わせてシリンダーが正常に回転します。 フル・コック状態でトリガーを引くとハンマーがスムーズに落ちます。 ローディング・ゲートの開閉やトリガーの折り畳みについても問題なく行う事が可能です。 エジェクター・ロッドの切り替えについても問題なく、抜け止めのテンションもしっかりと掛かっています。 銃身内は上下ともに銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、ライフリングもはっきりと残っています。
ルフォーショー・リボルバーには口径や装弾数の異なる様々なバリエーションが製造されましたが、20連発モデルは製造が難しく限られた製造業者(弊社ではルフォーショー・フランス本社製だけを確認しています)によってのみ作られました。 そのため現存数が非常に少なく希少となっています。 特殊な構造だけあり、ルフォーショー本社でしか作れないような素晴らしい作のも品です。

松本零士先生著の「零士のメカゾーン」P.228に緻密なイラストは本品を見て先生が描かれたものです。 また松本零士先生著の「陽炎の紋章」の第3巻「闇の匠」P.99-P.101にも登場しています。 松本先生のお気に入りの品である事もポイントですが、銃本来の希少価値は非常に高いもので、奇跡的に複数挺在庫しているのは弊社の企業努力によるものです。【9362】のシリアル No.408[明治6年(1873年)に静岡縣にあった品]とはペアで、松本先生が偶然バラバラになっていた同じモデルを見つけられてコレクションに加えられました。(MM)

【「明治ニ十一年第八五号大阪府」刻印と「壬申」刻印について】
本品のリコイル・シールド左側面に「明治ニ十一年第八五号大阪府」の刻印とグリップ左側面に「壬申」の文字が打刻されています。
明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれる事もあります。 本品には「明治ニ十一年第八五号大阪府」明治ニ十一年第八五号大阪府の刻印が入っている事から明治21年(1888年)に大阪府で銃砲調査を受けた事が判ります。

【登録証情報】
(種別: ピン打ち式銃砲、全長: 24.0cm、銃身長:14.4cm、口径:0.7cm、銘文: ル.フォシェ式レボルバー20連)

【その他の情報】
昭和44年11月21日に群馬県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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