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ドンドル銃 真鍮製銃身昇龍高肉彫 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、アユチ刻印 #13849) |
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価格(税込)
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\385,000 |
商品番号
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【9354】 |
英 名
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Japanese Percussion Single Shot Pistol with Dragon engraving |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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225mm |
口 径
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9mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ドンドル銃 真鍮製銃身昇龍図高肉彫について】
幕末に雷管式小銃が欧米から輸入されるようになってから、国内でもゲベール銃などの模作が盛んに行われました。 和製の小銃はオリジナルと大きな違いはありませんが、短銃は日本独自の形状になりました。 本品は短銃と呼ぶより火縄銃からの流れを汲む短筒と呼ぶ方が相応しいような独特の形状をした品です。 携帯する時は帯に差した十手のような使い勝手ではなかったでしょうか。 本体の左側面に帯に差す際の突起が銃身と平行に付いています。 西洋でもこのような突起 (ベルト・フック) が付いた品は存在しますが、和製のドンドル銃ほど、必ず備えられるものではありませんでした。 また、銃口下部にさく杖 (ラム・ロッド) を固定する為のスイング式の金具 (ラム・ロッド・スイベル) を備え、銃身下部にさく杖の取り付けが可能となっている品も多く見られます。 このような短銃は当時「ドンドル銃」と呼ばれました。
尚、1842年 (天保13年) 頃に蘭学者 吉雄常三によって著された火薬技術等に関する文献である「粉砲考」によると、当時西洋で開発された発火薬の一種を日本において「ドンドルプードル」と呼称していたという記述が見られます。 これはオランダ語で「雷 (Donder) の粉 (Poeder)」を意味する「ドンダー ポーダー (Donder Poeder)」が日本において訛ったものであると考えられます。 ドンダー ポーダーは熱や衝撃を加えると激しく爆轟する発火薬で、当時重要の雷管に用いられた雷汞 (雷酸水銀(II)) と同種の化学物質であると思われます。 国内では「ドントル銃」の呼称も用いられていますが、弊社では「ドンドル銃」で統一します。
「ドンドル」という呼称は当時は管打ち式の短銃だけに限ったものではありませんでしたが、現在では小型の和製管打ち式短筒の総称としてドンドル銃と呼ばれています。 ドンドル銃は基本的に護身用として使用されました。 (KK)
【本個体の説明】
本品の真鍮製銃身及び本体に昇龍図の高肉彫りが施された珍しい品です、そして本体左側面のベルト・フック、トリガー・ガードには銃身や本体と同じ部分的な石目地のような仕上げが施されています。
ドンドル銃は唐草模様の彫り物が一般的ですが、本品は指で触れても昇龍図が浮かんでいるように感じる上手に彫り込んだ高級品です。
木製グリップは、下部が丸みを帯びたバグ・タイプ・グリップと呼ばれる形状となっています。
グリップの左側面上部には西洋数字「13849」と入っています。 その上に判読が難しいですが「アユチ」の刻印が入っています。
アユチ刻印は、壬申刻印のような国による管理下で全国一斉調査が行われた際に打刻されたものではなく、壬申刻印とほぼ同時期に愛知郡の行政組織が独自に調査を行った際に打刻されたものと思われます。 本品の銃砲刀剣類登録証の登録地が愛知県である事から、本品が幕末期から登録証が発行された平成8年まで当時の「アユチ(愛知郡)」に含まれていた地域に存在していた事が伺えます。
グリップ全体に黒漆と思われる仕上げが施されていますが、後補ではないかと思います。しかし小傷はありますが、半艶の仕上げも上手な違和感の無い状態です。 またグリップの取り付けもガタつきは見られません。 作動についても完全で、ハーフ/フル・コック共に掛かり、鉄製ハンマーを起こした状態でトリガーを引くとハンマーが力強く落ちます。 鉄製ハンマー、トリガー、さく杖本体は白磨きになっています。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 銃身下部にはスイング式のさく杖(ラム・ロッド)が取り付けられており、トリガー・ガード前部のキャッチにより固定されます。 全体的に綺麗に仕上げ直された感じはありますが、完品で程度も良い品です。 高肉彫りの昇龍図が魅力の一挺です。(MM)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 22.5cm、銃身長: 12.0cm、口径: 0.9cm、銘文: 無銘)
【その他の情報】
平成8年9月24日に三重県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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