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ルフォーショー・タイプ 12連発 ダブル・アクション リボルバー (登録証付、Kirschbaum製 、#4446) |
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価格(税込)
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表示製作中 \2,200,000 |
商品番号
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【9344】 |
英 名
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Lefaucheux Type 12 shot Revolver made by Kirschbaum |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、✕、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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帝政ドイツ |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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269mm |
口 径
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9mm |
装 弾
数
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12発 |
在 庫
数
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表示製作中 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ルフォーショー・タイプ 12連発 ダブル・アクション リボルバー (Kirschbaum製) について】
ルフォーショー (ル・フォーショウ=Lefaucheux) リボルバーは、フランスのガンスミスであったカジミール ルフォーショー (Casimir Lefaucheux, 1802-1852) によって発明されたピン・ファイア式 (カニ目打ち式) の金属製薬莢を使用するリボルバーです。 フランス、ベルギーで1850-70年代に多種多数製造された他、ドイツでも極少数が製造されました。 1858年にはフランス軍初の金属製薬莢を使用するリボルバーとして軍用に採用されました。 本品は非常に珍しいドイツ製で、刃物の生産地で現在も有名なSolingen (ゾーリンゲン) にあったC.R. キルシュバウム (Kirschbaum) 社製の品です。 C.R. キルシュバウム社の製品は6連発と10連発の大きく分けて二種類の製品が幕末に輸入された事が確認されています。 本品は9mm口径の12連発で非常に珍しいものです。ドイツ製のルフォーショー リボルバーは、現時点ではC.R. キルシュバウム社の各種製品のみしか国内で確認されていませんので、同社が幕末に海外 (日本向けを含む) に積極的に販売網を築いたのか?、または武器輸出業者 (ドイツ系では横浜が開港した1859年7月にクニフラー商会が設立。 明治に入り、クニフラーの跡を継いだカール・イリスがイリス商会を設立しています。 イリス社は現在もハンブルク本社を置くC. ILLIES & CO. HANDELSGESELLSCHAFT MBH社として東洋を中心にビジネスを行っており、当時の書類も保管されているようです) がドイツ製としては同社製品のみを日本向けに取り扱ったのか? 非常に興味深く研究すべき点がある品です。 海外でも情報が少ないC.R. キルシュバウム社製品が日本国内に存在するので、世界に先駆けて研究する価値のある課題です。
ルフォーショー リボルバーは、5連発から20連発までの非常に多くのバリエーションがあります。 銃身も3cmほどのラウンド・バレルから15cm以上のオクタゴン・バレルまで色々な銃身長がありました。 用途も色々で、大型の無骨な軍用モデルもあれば、全体に彫刻の入った小型の護身用までバリエーションが豊富です。 ピン・ファイア式の生産はパテントの関係でしょうか、ヨーロッパではスタンダードな種類でしたが、アメリカでは余り生産されませんでした。 当時ルフォーショーはピン・ファイア拳銃の代名詞で、リム・ファイア式が普及されるまで、フランス、ベルギーからヨーロッパを始め、アメリカ、日本など世界各国に輸出されました。 特に幕末期には多くの種類のルフォーショー拳銃が日本国内に入っています。
本品は銃身長145mmの大型サイズの12連発モデルで、ドイツ製という事もあり、どちらかと言えば線が細いフランス製やベルギー製に比べて、がっちりとした作りとなっています。 これまで国内で発見されたC.R. キルシュバウム (Kirschbaum) 社製品の多くは10連発モデルで、例外的に6連発モデルも存在していますが、いずれも本品と同じくトリガー・ガードが元々無く、大型拳銃では珍しい折り畳み式トリガーを備えた品になっています。 現時点での弊社調査では、海外にある現存品を含め、C.R. キルシュバウム (Kirschbaum) 社製のピンファイア・リボルバーは、全てトリガー・ガードがなく、トリガーが折り畳み式のモデルになっています。
ルフォーショー リボルバーはバリエーションが多く、アメリカ製リボルバーよりお手頃な価格帯ですので、それだけを集めるには面白い分野です。 ピン・ファイアは日本ではカニ目打ち式と呼ばれる最も初期の金属薬莢を使用する発火方式の銃で、パーカッション (管打ち式) に比べて装薬や弾頭、そして雷管が脱落する心配もない長所がありました。 シリンダーはセンター・ファイアのように完全に前から後ろまで貫通した後装式です。 しかしながら、現代実包が使用出来ない旧式の金属薬莢を使用する為、最も現代銃に近い構造をしているのにも拘らず、国内で古式銃として合法的に所持できます。
【本個体の説明】
本銃はルフォーショーの中では大型の部類に入ります。 9mm口径の12連発モデルで、軍用としても使用されたと思われる品です。 本品は銃身やシリンダー、フレームといった金属部の大部分に植物を象った緻密な彫刻が入った品です。 フレーム右側面前方にはヨーク部分とまたがる形でシリアルNo.4446が入っています。 また、銃身基部右側面には一部が薄くなって消えているものの、C.R. キルシュバウム社で製造された事を示す「C.R KIRSCHBAUM SOLINGEN」の刻印が確認できます。 その他、銃身基部 (内側)、シリンダー後部、トリガー基部に数字の「1」の刻印が確認出来ます。
C.R. キルシュバウム社製リボルバーの内、10連発モデルでは基本的にシリンダー表面に軽量化の為のフルートが入っていますが、12連発の本品ではフルートがない円柱型のシリンダーになっているのが特徴です。 しかしながら、シリンダー内側のシリンダー軸周辺は肉抜きされており、シリンダー軸が通る部分のみパイプ状となっているなど、シリンダーの軽量化への配慮は行われています。 9mm口径の12連発は、前方から見ると非常に迫力のあるフォルムとなっている一方、コンパクトなグリップはアンバランスとなっており、興味深い品です。 シリンダー前方には「王冠にKR」のプルーフ・マークが入っています。 リコイル・シールド右側面の装弾孔には、ピースメーカーような蓋 (Loading Gate) を備えており、その当時ポピュラーだった管打式拳銃より遥かに早く装弾が可能でした。 本品はトリガー・ガードが当初から設けられておらず、トリガーは前方に折り畳める構造になっています。 また、エジェクション・ロッドが銃身右下に装着されており、空薬莢を装弾孔から容易に排出出来るようになっています。
本品の金属部には全体に経年の時代錆や表面錆が表れていますが、大きな破損や欠損は見受けられず、彫刻も大部分に残った、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製グリップについても、やや打ち傷や線傷は見られるものの、目立った破損や割れなどは見受けられず、こちらも比較的しっかりとした状態が保たれています。 グリップの取り付け自体はガタつきもなくしっかりとしています。 ローディング・ゲートの蓋の開閉については問題なく行う事が可能で、開閉時のスプリングのテンションもかかっています。 ダブル・アクション作動は完全良好で、シリンダーが歯切れ良く回転し、シリンダー・ストップも問題なく掛かりますが、古い品ですので不要な操作はお勧めできません。 トリガーについては問題なく前方に折り畳む事が可能です。 銃身内は若干の表面錆は見受けられるものの、ライフリングははっきりと確認でき、最後まで (全て) 抜けています。 Kirschbaum社製の12連発は珍しく、10連発と両方コレクションしてみるのも面白いでしょう。(MM)(KK)
【登録証情報】
(種別: ピン打ち式銃砲、全長: 26.9cm、銃身長14.5cm、口径0.9cm、銘文: CR BIKSOHBAUM SQLINGEN)
【その他の情報】
令和5年8月10日 に東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。 最近登録証が交付されたばかりの、安心して所持できる品です。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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