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価格(税込)
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\308,000 |
商品番号
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【9323】 |
英 名
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MP40 Sub Machinegun |
種 類
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短機関銃、東京店在庫品、無可動実銃買取品 2024年 冬 |
国 名
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ドイツ |
時 代
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第一次大戦〜第二次大戦 |
全 長
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840mm(630mm) |
口 径
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9mm×19 |
装 弾
数
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32発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【MP40 短機関銃について】
MP40短機関銃は第二次世界大戦中にドイツ軍が使用したMP38短機関銃の改良型です。
MP38ではレシーバーを無垢の鉄材からの削り出しで製作していた他、グリップ・フレームが鋳造アルミ合金製でしたが、MP40では生産性を向上させるためにレシーバー及びグリップ・フレームに鋼板プレス加工を採用しました。 これにより製造工程が簡略化された他、ドイツ国内で調達が難しかったアルミニウムの節約にも繋がりました。 また、MP38ではマガジンに弾薬を装填した状態で銃を後部から落下させた際に、ボルトが前進位置から跳ね上がって暴発する危険性がありましたが、1940年後半にドイツの銃器設計者ヒューゴ・シュマイザーによってコッキング・ハンドルを内側に押し込む事によりボルトを閉鎖位置で固定するフォワード・ロック・セーフティが開発されました。 このセーフティ機能を備えた新たな2ピース型のコッキング・ハンドルは、1942年半ば以降に製造されたMP40から本格的に装備されるようになりました。
1940年から1944年にかけて、MP40はエルマ社、ステアー社、ハーネル社で製造されましたが、その生産期間を通じて上述のコッキング・ハンドルを含めて改良が続けられ、大きく分けて5つのバリエーションが存在します。
1940年頃にエルマ社及びステアー社で製造された初期型のMP40では、マガジン・ハウジングの表面が平坦でリブのない形状となっており、MP38のような円形の穴も開けられていない点が特徴となっています。 また、初期型では製造時にボルト・セーフティ機能の無いフック型のコッキング・ハンドルが取り付けられていました。 初期型のバレル・ナットの形状は六角型で、バレル・レストの材質は樹脂製となっており、グリップ・フレームは二分割でプレス成型したものを溶接で組み合わせて製造されています。 尚、初期型のMP40では金属製のマズル・プロテクター用の突起が付いている他、マズル・リングも中央に溝のない初期のタイプが取り付けられた個体も見られます。 また、1940〜1941年頃に製造された初期のMP40用マガジンについても、マガジン側面にリブの無いタイプが用意されました。 尚、初期型MP40の特徴であるフック型のコッキング・ハンドルについては、1942年7月に既に部隊に配備されている個体も含めてボルト・セーフティ付の物に改修するよう陸軍総司令部から指示が出ましたが、実際には修理や定期的なメンテナンスのため野戦修理廠等にMP40が戻ってきた場合にのみこのような改修が行われていた為、新型のコッキング・ハンドルへの更新は非常に時間がかかりました。
MP40のバリエーションの内、1941〜1942年頃にエルマ社、ステアー社、ハーネル社で製造されたタイプは、マガジン・ハウジングの両側面に5本の強化リブが追加されているのが特徴で、これ以降に製造されたタイプでは全てマガジン・ハウジング表面にリブが追加されるようになりました。 グリップ・フレームは初期型と同様に二分割でプレス成型したものを溶接で組み合わせて製造されています。コッキング・ハンドルについては、1942年6月以降フォワード・ロック・セーフティ機能を備えたタイプの生産が本格的に開始された為、セーフティ機能付きのコッキング・ハンドルが付いた個体と初期型のフック型コッキング・ハンドルが付いた個体の両方が存在します。
1943年頃にエルマ社で製造された第3のバリエーションではコッキング・ハンドルがボルト・セーフティ機能付の2ピース型のみとなり、これ以降に製造されたMP40でも全てこの2ピース型が装備されるようになりました。 このバリエーションではバレル・ナットのレンチを組み合わせる平面部分が2箇所のみのタイプが取り付けられており、バレル・レストもプレス製となっているのが特徴です。 マガジン・ハウジングは両面に5本の強化リブが付いたタイプで、グリップ・フレームは二分割でプレス成型したものを溶接で組み合わせて製造されています。 同じく1943年頃にステアー社で製造されたMP40では、グリップ・フレームがプレス製の一体製造に変更され、トリガー・ガードも従来型と比べてより厚みのある形状となったのが特徴です。 このタイプでは樹脂製のバレル・レストが装備されています。
1943〜1944年頃にステアー社で製造されたMP40短機関銃の最終型では、レシーバー・エンド・キャップとロア・レシーバーをプレスにより一体成型しているのが特徴です。 このタイプでは、プレスにより鋼板を折り込む方法でロア・レシーバー全体を成形しており、エンド・キャップ上面からロア・レシーバーの外縁部にかけて補強板のように見える板状の継ぎ目が見られます。 バレル・レストは1943年にエルマ社で製造されたタイプと同様にプレス製となっています。
このように初期型と後期型のMP40は構造的にほぼ別物の銃と言える程の改良が行われており、生産性を高めつつ現場の意見も反映して機能性や耐久性を向上させる努力が続けられた事が伺えます。(KK updated)
【本個体の説明】
本品はレシーバー・エンド・キャップ上面には「MP40」のモデル名の他、製造年を示す「43」の刻印が入っています。 製造メーカー・コード刻印は確認出来ず、現状本品のロア・レシーバーの製造メーカーは不明ですがアムト刻印及び、かなり薄くなっているものの、Merz-Werkeを示す「COS」のサブ・コントラクター刻印が見られます。
本品のマガジン・ハウジングは強化リブの入ったタイプで、バレル・ナットは六角型のタイプが装備されています。 また、マズル・リングは後期型の中央に溝のあるH型タイプ、バレル・レストはベークライト製の物が付いています。 各部のシリアルNo.は
アッパー・レシーバーのシリアルNo.が5983で、バレル・ナット、フロント・サイト・ガード、リア・サイト・リーフがそれぞれ下3桁でマッチしています。 その他の箇所では、バレル・レストが247、リコイル・スプリング・チューブが593、ロア・レシーバーが1123、フォールディング・ストックが966となっています。 トリガー・ガードのシリアルNo.は薄くなり打ち傷と重なっているため判別は難しくなっています。
本品は全体に使用感が見受けられるものの、欠損等は見受けられず概ねしっかりした状態が保たれています。 銃右面のマズル・リング、フロント・サイトガード、銃身には表面仕上げの褪色に伴う朽ち込み痕が見られ、その部分のみ金属の地の色が露出している状態ですが、現状腐食や表面錆が進行している様子はありません。 機関部左右面にも朽ち込み痕が見られるものの、その他の箇所ではブルー仕上げが残った状態が保たれています。 ストックは展開時にやや上下に遊びが見られますが、ロック自体はしっかりと掛かっています。 ベークライト製のハンドガードやググリップ・パネルについても、使用に伴う摩耗や若干の打ち傷、線傷は見られるものの、現状大きな破損等は見られません。 樹脂製のバレル・レストは一部に僅かに欠けが見られますが、殆ど気にならないレベルのものです。 付属のマガジンは銃本体への挿入部にやや変形が見られるものの、本体への取り付け自体はガタつきもなくしっかりとしています。 尚、マガジン・スプリングは入っています。 リア・サイトの切り替えについても問題なく行う事が可能です。
旧加工品のMP40としてはお値打ちな価格となっております。 トリガーテンションの有る、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 (TK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
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