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火縄銃 一匁馬上筒 菊花葉肉彫色絵象嵌 「丸ニ九曜紋」真鍮象嵌 (登録証付古式銃、因州住田村[以下不明]) (京)㊾  
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価格(税込)
 \605,000
商品番号
 【9306】
英  名
 Japanese Matchlock Cavalry Pistol
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、✕
国  名
 日本
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 335mm
口  径
 9mm
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【火縄銃 一匁馬上筒 菊花葉肉彫色絵象嵌 「丸ニ九曜紋」真鍮象嵌 (因州住田村[以下不明]) について】
本品は馬の上から片手で射撃が出来るようにした火縄銃です。 洋式銃ではピストルに相当しますが、国内では馬の上で使用する意味で「馬上筒」と呼ばれました。 全長が33.5 cm、銃身長19.1 cmと全長と銃身長共に馬上筒としては小型なサイズの品ですが、比較的太身で厚みのある形状から小さくは見えません。重量は○○kgとずっしりとしています。 その反面、口径は小さな一匁(約9mm) で銃身の装飾と合わせ、注文品らしい独特の仕様です。 

本品は登録証では「不詳」なっていますが、何とか判読が可能です。銃身下面に「因州住田村[以下不明]」の銘が切られているように見えます。 因州(因幡)では「田村」の苗字の鉄砲鍛冶は「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」には載っておらず、「全国鉄砲鍛冶銘鑑」を見るとP.219に「三州西尾住田村松次郎」が田村姓で唯一掲載されています。

本品の筒 (銃身) は後方に向かって緩やかに広がった形状の八角銃身です。 銃身は恐らく鋳造と思われますが、このサイズの馬上筒であれば不思議ではありません。銃口前部のマズル・クラウンと呼ばれる部分は日本の火縄銃は平らなのが一般的ですが、本品は三段になっています。 少し寸の詰まった八角柑子には筋立てが施されています。 銃口から約2.5cmのところに真鍮と思われる縄状の飾り帯を配しています。 筒 (銃身) は一ヶ所の目釘で台 (銃床) に固定されています。先目当は杉形ですが、横に小孔があき、紙を差し込める様に細い切れ込みも入った小さいながらも凝った形状です。元目当は前方が一段下がった筋割 のバリエーションとなっています。カラクリはカニ目がある内カラクリで、カラクリの地板や火挟、雨覆、楔、胴金、火蓋、胴締金、芝引金、引金といった外部から見える全ての部品は真鍮製となっています。 大き目の釣鐘形の蟹目(疣)隠しと太い火挟が特徴的です。台木下部には背割はなく、反対に細筒のように背割の下部分(胴金の前)に真鍮製の竹葉を意匠化した飾り金具があります。台カブ (銃把) から床尾にかけての形状は中部地方から東海地方の中筒のような形状に仕上げになっており、両側面に輪そく穴があります。 馬上筒には珍しい火縄通しの穴があります。 全ての開いた穴には真鍮製の丸金具で補強されており、座金や目釘穴飾り(合計六ヶ所)は二重菊花を意匠化した真鍮製の飾り金具で統一されています。 注文筒である事に間違いありませんが、因州(因幡)の品か三洲(三河)か、迷う一品です。

銃身の表面全体に一本の茎から何輪もの菊花と葉が出ている様子を描いた図柄は、咲き競う花が品位高く香る様子を正確に捉えた写実的肉彫で表した作品です。 鉄地に鋤彫りで菊花葉を彫り出し、敢えて葉は高く鋤きした部分を模様にして肉付け(肉彫)だけにし、花に色絵象嵌を上から銀、銅、真鍮、鉄、銀、銅、真鍮と変化を持たせて花が際立つように立体的に構成しています。 鋳造で出した「肉彫風」の模様とは全く異なります。上等の鍔を思い浮かべるような高度な技法は火縄銃の銃身には珍しくその装飾が大変魅力的です。
※ 鋤彫りは模様周りの金属を彫り落して高さを下げていく彫り方を指します。
胴金の後ろ、台カブの上部に真鍮に鍍金した直径約21mmの「丸ニ九曜紋」が配されています。

馬上筒は文字通り乗馬した侍が使用した品です。 足軽が使用した軍用筒や標的射撃、狩猟用の火縄銃とは異なり、馬上筒は武士がのみが使用した兵器で、欧米の将校用ピストルよりも希少性の遥かに高い品です。(MM)

【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) は全体に時代錆が表れており、表面錆痕等は僅かに見受けられるものの、大きな欠損等は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保れています。 銃身下面の銘については判読は難しいです。
台木 (銃床) 全体としては傷の少ないしっかりとした強度が保たれており、全体的に濃い色合いで仕上げられており、部分的に当時の艶がはっきりと残っています。 台カブの両側面の端などの台木(木部)の角部に僅かに擦れて使用感が感じられますが十分に許容範囲です。反対にこの時代を経た使用感が本歌の品にしか出せない魅力とも言えます。 真鍮製の「丸ニ九曜紋」に施された鍍金の多くが剥がれていますが、材質が真鍮なので違和感は殆どありません。カラクリの地板や胴金、雨覆、火蓋、用心金といった真鍮部品については、適度な時代が付いた良い雰囲気となっています。 用心金など各部の取り付けは現状ガタつきも見られずしっかりとしています。 筒 (銃身) と台 (銃床) の目釘の位置は合っています。 木製目釘1本が付属しています。
カラクリの作動については完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。  銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尾栓は現状では固着しています。 木製のかるか (さく杖) が付属致します。 重量の割には一匁(約9mm)と小口径で、バランスも良く馬上で使うには実用的です。状態は良いですが実際に使用されていた品でしょう。 カラクリ内部(外からは見えない場所)の一部に後補がありますので、お値打ち価格に設定してあります。

【登録証情報】
(種別: 火縄式銃砲、全長: 33.5cm、銃身長19.1cm、口径: 0.9cm、銘文: 不詳)

【その他の情報】
令和4年9月9日に岐阜県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約160年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) も十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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