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火縄銃 土佐十匁中筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘: 土州住森田喜惣次正廣 一四九〇 壬申高知縣) (戸)(56)  
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価格(税込)
 表示製作中 \770,000
商品番号
 【9288】
英  名
 Japanese Large-caliber Matchlock Gun, TOSA Style
種  類
 古式銃(登録証付)、単発
国  名
 日本
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 1,088mm
口  径
 19mm (実測18.7mm)
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 表示製作中
画像について
 画像は現物とは異なります。
コメント
 【火縄銃 土佐十匁中筒 (在銘: 土州住森田喜惣次正廣)について】
本品は口径が十匁(実測18.5mm)、重量約◯◯kgの中筒と呼ばれるクラスの軍用火縄銃で、全長は1,088mm、銃身長は700mmとなっています。 軍用の中筒は一般に6匁筒(15,8mm)〜10匁筒(18,7mm) 前後で、それ以上は大筒と呼ばれる事もあります。 大筒の定義は定かではありませんが、抱えて射撃の不可能な50匁筒(33mm)以上の品を通常は大筒と呼ぶようです。 本品は口径は十匁ですが大筒のような誠に立派な中筒です。

本品は在銘で、銃身下面には「土州住森田喜惣次正廣」の銘が切られています。 「森田喜惣次正廣」は全国鉄砲鍛冶名鑑 P.289及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.285にその銘が土州 (=土佐国、現在の高知県) 住の鉄砲鍛冶として掲載されています。

本品の筒 (銃身) は後方に向かって広がった丸銃身で、その上面だけを平らにした「表一角」と呼ばれる形状となっており、銃口部には立派な八角柑子が設けられています。 本品の先目当は「三角形の杉形」で後方上部の狙点には銀と思われる別金属が点状に埋め込まれています。 元目当は「千切透し」となっており、同じく二回りほど小さい「千切透し」の中目当ても付いています。 銃身は台(銃床)に対して3箇所の目釘により固定される構造となっています。 カラクリは内カラクリ (蟹目カラクリ) になっています。 銃尾全体を覆って床尾板になっています。 カラクリの地板金や胴金、雨覆、火蓋、節のある楔、引金、芝引金、ナマコ金といった部品は真鍮製となっており、火挟本体はどちらかと言えば平たい鉄製で貝口と呼ばれる火縄を保持する部分のみが真鍮製になっている、土佐筒の特徴を備えています。火鋏を留める円形頭の横鋲は真鍮製となっています。 引金には用心金は設けられておらず、引金後方の銃床下部の銃把部分にナマコ金と呼ばれる強度を増す為の真鍮製の部品が取り付けられています。 引金とナマコ金は完全に独立した配置ではなく、引金を引いた際にナマコ金前部の空洞部分に引金後部が入り込む構造となっています。 台カブは小さく後部が垂直にすっぱり切れ、そこに真鍮製の上部が小さな長方形の芝引金が付いており、芝引金の後部は銃尾の全てを覆う床尾板になっています。 象ノ鼻と呼ばれる台カブ後部に大きな真鍮製の金具が付いた輪束穴があります。 これらの点も土佐中筒の共通点です。

特に土佐で製作された土佐筒と呼ばれる火縄銃の最大の特徴として、カラクリ地板の固定方法が挙げられます。 土佐筒では一般的な火縄銃のようにカラクリの地板が表側から鋲で固定される構造ではなく、地板の裏面に設けられた2箇所の固定金具に対して、銃床上面 (庵背) から2本の矢倉鋲を用いて固定する独特の構造を有しています。 本品の地板についても上記のような土佐筒特有の固定方法が採られていますので、地板表面には鋲穴がなく非常にスッキリとした見た目になっています。
本品は典型的な土佐の中筒の掟を忠実に守って作られた誠に健全な品です。 土佐鍛冶在銘、高知縣(土佐)の壬申刻印、土佐の掟通りの仕様と、数少ない土佐中筒の諸条件と歴史を兼ね合わせたお勧めの一挺です。 大きさもあり、ずっしりとした立派な逸品です。 (MM)

【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) を含む鉄部は黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けによるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 銃身の鉄味も良く時代の表面錆等は見受けられるものの、大きな欠損等は見受けられず、銃床に隠れる銃身下部等の傷み易い部分も含めて良好な状態が保たれています。 銃身下部の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は3ヵ所とも一致しています。 なお、目釘は付属していません。 銃床は上質な赤樫材と思われる、濃い色合いになっています。 使用感と時代感はありますが漆仕上げも全体的に残っています。 銃床に小傷やスレが若干見られますが、それほど気になりません。 銃床両側のシノギ目 (目釘穴) の穴の周りは真鍮製の桜花で飾られています。 台カブ上面にある二ヵ所の矢倉鋲穴の周りと台カブ左側面と下面にある各一ヵ所金具についても、シノギ目と同じ真鍮製の蛇目になっています。 いずれもほぼ同じ大きさの桜花で合計10個で統一されています。 カラクリの地板金や胴金、雨覆、火蓋といった真鍮部分についても、良い時代感がついています。 銃身内は銃口から銃身後部まで綺麗に整備され抜けて (通って) おり、火穴も完全に通っています。 尾栓は現状では固着していますが、ネジ込み部分の基部には大きな錆は出ておらず、外れそうに見えますが現時点で無理な力を加えて外そうとは試みていません。 カラクリの作動については至極完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、火挟が起きた状態で引金を引くと、火挟が力強く落ちます。 木製のかるか (さく杖) が付属致します。(MM)

【壬申刻印について】
本品の銃身上面後方には「一四九〇 壬申高知縣」の壬申刻印が入っています。 「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号に相当します。 明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。
本品には愛媛県教育委員会交付の銃砲刀剣類登録証が付いている事から、本品が壬申刻印の打刻された明治5年から登録証が交付された昭和38年まで高知のお隣の愛媛県に存在していた事が窺えます。

【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃砲、全長: 108.8cm、銃身長: 70.0cm、口径: 1.9cm、銘文: 土州住森田喜惣次正廣 一四九〇 壬申高知縣[刻印])

【その他の情報】
昭和38年7月24日(平成28年12月13日再交付)に愛媛県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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