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リエージュ製 ネーデルラント連合王国海軍用 燧石式 (フリント・ロック) 拳銃(銃砲刀剣類登録証付古式銃)(戸)(56) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【9286】 |
英 名
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Dutch/Belgian Flintlock Sea Service Pistol |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、✕ |
国 名
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ベルギー / オランダ |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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404mm |
口 径
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19mm (実測17.4mm) |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物とは異なります。 |
コメント
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【リエージュ製 ネーデルラント連合王国海軍用 燧石式 (フリント・ロック) 拳銃について】
現在のベルギーのリエージュで1815年から1830年頃まで製造され、ネーデルラント連合王国海軍用として使用された品です。 口径は実測17.4mm(.69 inch.または14 bore、69口径=約17.5mm口径) の大型の燧石式 (すいせきしき) /火打石式 (フリント・ロック=Flintlock) 拳銃です。 本品と同じ撃発機構と形状を備えたモデルの多くが、ナポレオン戦争 (1799-1815年) で使用され、本品はその後ネーデルラント連合王国海軍の水兵用使われました。 サイド・プレート (ロック・プレート) に「王冠にDN」の刻印が入っています。 約24cmの丸(ラウンド)銃身には、ベルギーのリエージュで作られた事を示す刻印が入っています。
ベルギーは本銃が製造された時は独立しておらず、 1795年から1814年はフランス帝国領でしたが、ナポレオン失脚後から1839年まではオランダ、ルクセンブルクを含むネーデルラント連合王国の一部でした。 その為、当時はベルギー海軍ではなく「ネーデルラント連合王国海軍」になります。
燧石式は銃砲の点火方式の1つで、フランス人のマーリン・レ・ブールジョワ (Marin le Bourgeoys) によって1620年頃に開発されたとされています。 より信頼性の高いパーカッション・ロック式 (雷管式) が主流となる1840年頃までの約200年間の間に、大型の軍用から小型の護身用まで多くの種類の小火器の撃発機構として燧石式が使用されました。 銃身の基部にはフリズン (Frizzen) と呼ばれるL字型の部品が火皿の上に覆いかぶさる形で設けられていおり、蝶番を介して回転します。 フリント (燧石) を取り付けた撃鉄が落ちてフリントがフリズンの当たり金と擦れて火花を発すると同時に、その衝撃でフリズンが開き、火皿の火薬に点火されます。 フリズンを設けることにより、フリントが発火する際の摩擦が軽減され、より迅速な発射薬への点火に貢献しました。
本品は水兵が海上での接近戦の際に使用したストッピング・パワーのある大口径拳銃を携帯に便利なように銃口部とストック先端一体化する様な特殊な形状になっています。 またラムロッド(さく杖)が当初から装備されていないのは、ラムロッドがベルトなどに引っ掛かりがないようにする為です。海上では再装填する事が不可能で、その為にラムロッドは必要としませんでした。 サイドプレートより先の前方半分はベルトに差すのに都合の良い、全体的に丸みを帯びた形状にしています。 もう一つの特筆すべき点はグリップエンドが大型で丈夫な真鍮製の部品(バット・キャップ)になっている事です。単発の弾丸を発射した後は再装填は考えずに、銃身を持って銃尾(グリップ)を棍棒のように使用しました。 また、グリップ・エンドにガッチリとしたランヤード・ループが備えてあり、水兵はランヤードを首に掛けて、拳銃を落とさないようにしました。
国内に現存しているフリント・ロックはパーカッション・ロック (管打ち式) に比べ現存数も非常に少なく、フリント・ロックはパーカッション・ロックの一割以下と、海外からの輸入が出来ない現在は非常に希少価値が高い品となっています。(MM)
【本個体の説明】
本品は総じて良好な状態が保たれており、銃身の刻印もはっきりと確認できます。
銃身はブラウン・パティーナと呼ばれる時代錆が表れた良い雰囲気となっており、目立った朽ち込み等も見受けられません。 サイド・ロックやハンマー、フリズンといった部品についても、若干の時代感はありますが状態も良く欠損等は見られません。 トリガー・ガードと銃床下部のラム・ロッドを収納する金具は真鍮製で、程良い時代色がついています。 これらも目立った欠損や変形等は見られません。 ウォールナット製と思われる木製銃床になっています。全体にオリジナルの艶のある仕上げが残っており、若干の打ち傷や擦れは散見されますが、大きな割れや欠け等は見られず、良好なコンディションが保たれています。 銃床内部に僅かなヘアライン・クラックが見受けられるものの、強度的には問題のないレベルのものです。 各部の取り付けについても目立ったガタつき等は見られません。 ハンマーをコックし、ストック前部側面の楔 (クサビ) を抜き、銃身後部のアッパー・タングのネジを取り外す事によって、銃身を簡単に取り外す事が可能です。 銃身には元々サイトが前後共に付かないモデルです。
銃身下部(外から見えない部分) にベルギーの「LEG☆」のリエージュの「Definitive 」プルーフ刻印に加え「provisional 」のプルーフ刻印と「LT」「王冠にC」の刻印が入っています。 また銃身とストックを合わせる為の「II/」の手掻きアラビア数字が両方に入っています。これらの刻印はLiege プルーフ・ハウスにおいて1810年から使用されたプルーフ刻印で、本銃が製造されと考えられる年代とも合致しています。非常に薄くなっていますが、サイド・プレートに「王冠にDN」に見える刻印が確認出来ます。
機関部の作動については完全で、撃鉄のハーフ/フル・コックともにしっかりと掛かり、フル・コック状態で引金を引く事により撃鉄が力強く落ちます。 フリズンの開閉についても問題なく、板バネによる開閉時のテンションもしっかりと効いています。 撃鉄の火打ち石 (ガン・フリント) を固定する爪を調整する螺子 (キャップ・スクリュー) についても現状固着等は見受けられません。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて(通って)おり、火穴も抜けています。 火打石も付属致します。 軍用銃であったこともあり、非常にしっかりとした造りで約200年前の品と考えれば非常に状態の良いものです。 また軍用銃は人気が高く、大国の米、英、仏、独の銃は稀に見かけることはありますが、ネーデルラント連合王国の品は極めて希少性が高い品となっています。(MM)
【登録証情報】
(種別: 火打ち式銃砲、全長: 40.4cm、銃身長: 23.0cm、口径: 1.9cm、銘文: 無銘)
【その他の情報】
昭和48年9月27日に東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約160年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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