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ローレンツ 管打式猟兵狙撃銃 (#2335、セット・トリガー、銃砲刀剣類登録証付古式銃) (東北) |
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価格(税込)
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\1,100,000 |
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商品番号
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【9231】 |
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英 名
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Lorenz Percussion Jaeger Sniper Carbine with set trigger |
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種 類
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古式銃(登録証付)、単発、✕ |
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国 名
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オーストリア |
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時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
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全 長
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1,049mm |
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口 径
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14mm |
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装 弾
数
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単発 |
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在 庫
数
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限定1品 |
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画像について
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画像は現物とは異なります。 |
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コメント
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【ローレンツ 管打式猟兵狙撃銃 (セット・トリガー)について】
オーストリア軍が1842年に制式としたローレンツ・システム(Lorenz System) を用いて猟兵用狙撃銃に改良を加えた極めて珍しい品で海外でも殆ど見ないモデルです。 国内には同じ品は存在しないかも知れません。 刻印からオーストリア-ハンガリー帝国陸軍の王室騎兵学校の装備品であった可能性がある品です。
ほぼ同じ機関部を持つオーストリア軍のM1854 Lorenz 歩兵銃は「7週間戦争」や「プロイセン＝オーストリア戦争」とも呼ばれた普墺戦争(1866年)の主力小銃です。 この歩兵銃はアメリカの南北戦争で南北両軍によって使用されました。 本品はどのような経緯で幕末の日本に入ったかは不明ですが、国内に残っているのが奇跡のような品です。
銃身長は約66cmですが、その内55cmは八角銃身(オクタゴン・バレル)で銃口部分の残り約11cmは丸銃身(ラウンド・バレル)となった当時のオーストリア軍騎兵銃の特徴があります。 旧式の七条のライフリングが刻まれた施条(しじょう)銃です。リア・サイトは非常に珍しい「V字型フォールディング・リーフ・サイト (“V” notch folding leaf rear sight )」になっています。 固定型のV字型サイトの前に高さ約6mmと13�弌△修靴童把螢汽ぅ箸慮紊蹐帽發橘�24mmの板型(リーフ型)サイトが折り畳んで配されており、射程により使い分けました。銃身長が約66cmの比較的短い銃身で、このような長距離射撃が行えるほど精度が高かったのでしょう。 アリ溝に嵌められたフロント・サイトは左右に調整が効くようになっており、精密射撃の為の工夫が見られます。 それはセット・トリガーが装備されていることからも伺われます。セット・トリガーはトリガーが二本付いており、狙いを定めたら後ろの弓型(通常の形)トリガーを引いてチャージし、前の直線型(細い棒状)のトリガーに少し触れるだけでファイア(ハンマーが落ちる)するようになっています。少し触れるだけでハンマーが落ちる機能をフェザー・タッチ・トリガー("feather touch" trigger)と呼び、トリガーを引く力で焦点がずれるのを防ぐメリットがありますが、少しの振動でも暴発する危険性があるので、狙いを合わせてから後ろのトリガーでロック(サーフティ)を外すような仕組みになっています。 幕末の日本でこのような精密射撃(狙撃銃)を一般人(兵)が理解できたと思いませんので、非常に限られた射手のみが使用したと思われます。 そもそもこのような機能を持った銃がこの時代に輸入された事が信じられません。 幕末当時でも数挺、もしくはこの一挺のみが輸入されたのではないでしょうか。 バット・ストックの右側面には木製の蓋をスライドさせて開けるパッチ・ボックスが備わっており、中にさく杖の予備部品が入っています。 バット・ストックの反対側にはチーク・ピースの膨らみがあり肩撃ちですが頬にバット・ストックを固定させて銃をしっかりと保持できるようにしてあります。 トリガー・ガードの後部には猟兵用と呼ばれる右手でグリップし易いように突起が出ています。銃床の前にはスリング・スイベルが付いており、トリガー・ガードの後ろの突起(ボタン)にスリングの片方を固定し、前方のスイベルに通しました。 この方法も19世紀のヨーロッパで精密射撃用に作られた小銃に見られる仕様です。 銃身下部前方にソケット型銃剣を固定させる突起が付いています。 全体的に引き締まった姿が非常に美しい一挺です。(MM)
【本個体の説明】
銃身を含む鉄部に表面錆が全体に出ています。 これは国内で発見される多くの古式銃に見られる時代的な錆ですの許容範囲と思われます。 外観上判別できる刻印として銃身上面にやや薄くなっているものの「2335」のシリアル・ナンバーと思われる刻印が見られ、銃身後方左面に「KL.I」の部隊番号が確認できます。 オーストリア-ハンガリー帝国陸軍ではハンガリー語で「KL.I」は「Kiralyi Lovassagi Iskola (Royal Cavalry School)=王室騎兵学校」を意味し、帝国騎兵学校の装備品が何らかの理由で幕末の日本に渡ったかもしれません。 また銃身後部上面(アッパー・タングの前)にオーストリアの「双頭の鷲」の刻印が打ってありますが、判読はできません。 サイド・プレートに「W」、トリガー・ガード前方に「45」の刻印が入っています。 木部(ストック)は後年全く手が加えられていないオリジナルの状態で、当時の仕上げも良く残っており艶もあります。トリガー・ガード後方のストック下部に「VW」のロゴマークが入っています。 ストックのリア・サイトの下(やや前方)にある楔を外し、アッパー・タングのネジを外したら銃身が抜けます。
銃身を外してみると、銃身後部下面に「45P」、四角く一段低くなった箇所に「B」の凸モールド、サイド・ロック裏面に「45」、ハンマー裏面に「45」、ストック右面のスライド式木製コンパートメント裏に「45P」の刻印が見られます。 また、銃身後部と尾栓、サイド・ロック裏面、ハンマー、ストック内部のサイド・ロックが収まる箇所にそれぞれ「V」の刻印が見らます。部品の番号が全部揃ったオリジナル度の高い品です。
160年ほど前の品と考えれば程度の良い状態と言えるでしょう。
オリジナルの鉄製ラム・ロッド(さく杖)が付属しており、先端に真鍮製の手入れ用アタッチメントが付いていますが、現状この部品は固着して外すことが出来ません。 国内での現存数が少ない貴重な猟兵銃です。 日本国内で全く改造もされていない南北戦争時の状態を保っているので、資料的価値があります。 (MM)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 104.9cm、銃身長66.2cm、口径1.4cm 、銘文: 無銘)
【その他の情報】
昭和47年5月12日に福島県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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