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火縄銃 備前二匁五分細筒(銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘: 江州國友彦右衛門知忠) (戸)53 |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【9098】 |
英 名
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Japanese Matchlock Musket, KUNITOMOI Style |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,306mm |
口 径
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12mm (実測12.1mm) |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物とは異なります。 |
コメント
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【火縄銃 備前二匁五分細筒(在銘: 江州國友彦右衛門知忠)について】
本品は在銘品で、銃身下部に「江州國友彦右衛門知忠」の国友鍛冶の銘が入っていますが備前筒の見本のような品です。 本品各部に備前國(現在の岡山県南東部の岡山市・瀬戸内市・備前市・玉野市・吉備中央町・和気町・赤磐市) で製作された備前筒の特徴のほぼ全てが見られます。 備前筒の中でも特に細筒は、他の地方とは違った特徴的な形態を有しています。
本品の銃身には「江州國友彦右衛門知忠」の銘が入っています。 「國友彦右衛門知忠」は国友鍛冶で備前の「雷粉式銃(雷火銃)」を制作したことで知られており、国友鉄砲鍛治でも備前からの注文を受けて備前筒を作りました。「國友彦右衛門知忠」は全国鉄砲鍛冶銘鑑(P.148)、全国鉄砲鍛冶銘地域別分類(P.133)にも掲載されています。
本品の銃口は備前筒に特有の備前柑子と呼ばれる丸みを帯びたラッキョウ形となっています。 口径は実測12.1mmで二匁五分筒と呼ばれる品です。 丸銃身ですが外から見える上半分が丸銃身で銃床(台木)で覆われていて見えない下半分の三面が平らになった手の込んだ作りになっています。 更に元目当てから後ろが緩やかに八角銃身になっています。 火挟み、カラクリ金具、火蓋、引金も鉄製の物が取り付けられている等、飾り金具が殆どなく、火縄通しの穴や火縄消しの穴もない典型的な備前筒の作りとなっています。 独特のアールがついた鉄製の火挟をはじめ、鉄製の煙返しが付いた雨覆、火蓋、そして引金も三角型の鉄製金具になっているのも備前筒の特徴です。雨覆の楔のみ節の入った真鍮製になっています。 台カブの後ろ上部の背にが欲に言う「冠落とし」になっています。台木の縞模様の杢目が黒っぽく仕上げられています。 これらも全て備前筒の特徴です。 鉄製でかなり幅が狭い(7.4mm)胴金で固定されています。用心金は掟通りありません。(MM)
本品は下記の備前筒の特徴を「鋲頭も銀被せ」以外は全て満たしています。
*丸銃身で元目当てから後ろが八角銃身になる。 比較的小振りの滑らかなアールが美しい蕾(ラッキョウ)型の丸柑子(ラッキョウ柑子)がつき、英語でクラウンと呼ばれる銃口周りに縁取り(筋立)がされている。玉縁(鐶)は付かない品が多い。備前は刀剣の一大産地なので良質な鉄が豊富で鉄味(鉄質)が非常に良い。
*元目当は側面に一つ穴が開けられている小さな片袖型が多い。
*台木(先台=銃身の下の木部)は他の地方に比べ細身であるが、台カブは堺筒のシルエットに比較的近いが角は立っておらず、滑らかで飾り金具が付かない。 台カブの後ろ上部の背にが欲に言う「冠落とし」になっている品が多い。 庵が浅からず深からず、標準的なカーブを描いている。 台木の縞模様の杢目が黒っぽく仕上げられている。
*胴金の幅が狭い(10mm前後)。
*台カブには火縄通しの穴や火縄消しの穴がなく、したがってそれらの真鍮飾りもない。
*地板後方は前方に比べ半分ほどの幅になるように滑らかにアールを描いた、比較的標準的な形状をしているが、真鍮製は少なく鉄製が多い。また地板には通常は縁取りは入らず、高級品になると斜め線が色絵象嵌で入っている。
*カラクリは外カラクリで、蟹目隠しは凝ったものは少ない。 小孔の開いた正方形が多い。
* カラクリの鋲頭も銀被せになっている。
*しのぎ目(目釘穴)金具は無いものが多く、あっても小さな蛇目形である。
*カラクリの地板を含め、火挟、雨覆、弾き金は鉄製が多く真鍮製は少なく、用心金は通常は付かない。
*引金は三角型の鉄製金具になっている。(MM)
【本個体の説明】
本品の銃身を含む鉄部分は黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けによるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 鉄地の荒れも少なく良い時代がついています。流石に元刀剣大国であった備前の注文品だけあり、筒の鉄味(鉄質)が非常に良く銃身の良さが光ります。 黒っぽい仕上げがされた銃床には縞模様の木目が見えます。 銃床全体には多少使用感があり、やや小傷や擦れが見受けられますが健全です。銃身と銃床の目釘穴の位置は3ヶ所とも一致しています。 銃身内は銃口から火穴まで抜けている事を確認済みです。 また、尾栓も取り外しが可能です。カラクリの作動については鉄製だけあって全く問題なく作動し、撃鉄を起こした状態で引金を引く事により、撃鉄が力強く落ちます。 木製のカルカ (さく杖) が付属しています。
台木の内側(銃身を外した部分)に台師の墨書きが確認されますが、「○○○○○○○作 (花押)」としか現状では確認できないのが残念です。 「江州國友彦右衛門知忠」の銘は堂々と切られており、はっきりと確認でき真正品であることは間違いありません。 本品のような備前筒の特徴をほぼ全て満たした品は意外と少なく、興味深い国友への注文筒です。現時点では「江州國友彦右衛門知忠」「江州國友戸十朗当栄」だけが国友鍛冶で間違いなく備前筒を作った国友鍛冶と知られています。 国友製の備前筒を捜されている方にお勧めの一品です。 (MM)
【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃砲、全長: 130.6cm、銃身長99.9cm、口径1.2cm、銘文: 江州國友彦右衛門知忠、備考: 台墨書「[ ]作(花押)」)
【その他の情報】
平成11年9月10日に滋賀県教育委員会で交付されたばかりの銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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