 |
|
|
|
 |
火縄銃 関流四匁五分馬上筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、無銘) (戸)53 |
|
 |
 |
|
 |
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
|
\1,320,000 |
商品番号
|
【9095】 |
英 名
|
Japanese Matchlock Cavalry Pistol, SEKI Style |
種 類
|
古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品、Curio Magazine 記事候補、✕ |
国 名
|
日本 |
時 代
|
第一次大戦前(〜1914) |
全 長
|
532mm |
口 径
|
14mm (実測14.1mm) |
装 弾
数
|
単発 |
在 庫
数
|
限定1品 |
画像について
|
画像は現物です。 |
コメント
|
【火縄銃 関流四匁五分馬上筒 (無銘) について】
独特の形状をした珍しい関流の馬上筒です。 関流自体の現存数も少ない上に、更に少ない馬上筒は一体何挺が日本に現存しているのでしょうか? 国内にある関流馬上筒の優品は非常に少ないです。
関流の開祖は上杉家の家臣であった関之信 (関八左衛門) が霞流砲術の奥義を極め、寛永期 (1624〜1644) に関流を称して分家し、現在の千葉県にあった土浦藩の砲術の流派です。 関之信は久留里藩主の土屋氏に仕えました。 後に常陸国土浦と江戸で伝承されます。 二代軍兵衛家は土浦藩の鉄砲指南をしていましたが、他藩の藩士にも指南し、門人の中には他藩の大名もいました。
関流の特徴は何と言っても長く台尻まで伸びた「猿渡 (サルワタリ)」と呼ばれる用心金 (トリガー・ガード) で、これは関流の基になった霞流の流れを伝承しています。 また、重量があり丈夫な作りである点についても共通しています。 銃身には基本的には柑子は設けられていませんが、高級品はその枠に捉われません。胴輪と呼ばれる銅製の環帯によって銃床に固定されています。 また、矢袋のある銃には鉄製のかるか (さく杖) が付属するのも特徴となっています。台の中央に楕円形の真鍮製の飾金具で囲まれた小さな腕貫穴 (うでぬきあな) が設けられています。 銃床は全体に装飾の殆ど無い比較的質実剛健な作りとなっていますが、先台の下部の中央約14cmの部分の角を見事な形で面取りしてあります。 派手ではありませんがこのような部分に凝った贅沢な品です。 尚、関流には霞流とは異なり、台尻部に輪足穴 (わそくあな) と呼ばれる穴が設けられていますので、先台の腕貫穴からスリングのように紐を通したと思われます。 また細部が霞流と異なります。このような独自の仕様を持つ関流は全国に広まり、江州の国友やその技術を受け継いだ鉄砲鍛冶にも特注・製作されました。本品は無銘ですが出来は素晴らしく、国友で作られた品ではないでしょうか?
筒 (銃身) は八角銃身で、重量があり丈夫な作りの関流らしい出来となっています。 先目当は後部に銀粒象嵌を施した杉形、元目当は片袖の一種となっています。 カラクリは内カラクリ (蟹目カラクリ) で、関流らしい猿渡の用心金が設けられています。 引金についても特徴的な滑り止めの縄目が施されており、引金の取付方法も関流独特の構造です。
馬上筒とは馬の上から射撃が出来るようにした1m以下の火縄銃です。 片手で射撃できる小型の銃を短筒、明治期に騎兵銃と呼ばれる両手で射撃する銃も広義では馬上筒に含まれます。 洋式銃では前者をピストル、後者をカービンに相当しますが、火縄銃では馬の上で使用する意味の総称で「馬上筒」と呼ばれました。 馬上筒は乗馬が許された士分以上が持つ私物の武器で、基本的には出来の良い注文品ですが、無銘の品が割合的には多くなっています。 本品も最高作りの注文品ですが無銘になっています。(MM)
【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) は全体に薄い時代錆が見受けられますが、全体としてはしっかりとした状態が保たれており、古式銃とすれば良い状態と言えるでしょう。 銃身は関流の掟通り幅広の胴締だけで固定される構造となっており、胴締金上部に分解してから組み立てる際に上下が逆にならないように「上」の文字が入っています。
鉄製の猿渡は幅が後部になるにつれ狭くなっており、その下部表面は筋立てされたセンスの良い物です。猿渡の前方の取付基部は真鍮製の水滴状の囲いの中に【環吊】と一緒に収まっている非常に凝った作りです。
台木 (銃床) はオリジナルの艶がほぼ100%残った素晴らしい状態で、上質の材料の良さが現れています。 傷みやすい矢袋の下部には真鍮製の保護板が配されています。 火挟は鉄製ですが、カラクリの地板、弾金、胴金、用心金といった真鍮部品についても、目立った腐食などは見受けられず、適度な時代が付いた良い雰囲気となっています。
カラクリの作動については完全で、火挟を起こした状態でのロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尚、尾栓については現状固着しており、取り外しは出来なくなっています。 鉄製のかるか (さく杖) が付属致します。
本品は関流の掟に沿って作られた馬上筒の逸品で関流らしいしっかりとした作りの品です。 希少価値が高い上に、最高の状態と弊社一押しのお品です。(MM)
【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃砲、全長: 53.2cm、銃身長33.0cm、口径1.4cm、銘文: 無銘)
【その他の情報】
平成2年11月28日に福島県教育委員会で再交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
|
|
|
 |
|
|
 |
|
 |
|
 |
|  |