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【TKS/D新潟中部】火縄銃 越後十匁中筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、神力丸小黒善次藤原正當) (西)㊶ |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【9060】 |
英 名
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Japanese Large-caliber Matchlock Gun, ECHIGO style |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、火縄銃地方鉄砲鍛冶、【TK】 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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943mm |
口 径
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19mm (実測 18.8mm) |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物とは異なります。 |
コメント
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【火縄銃 越後十匁中筒 (在銘: 神州丸小黒善次藤原正當)について】
本品は口径が実測18.8mmの十匁中筒で、本体重量は約◯◯kgと十匁とすれば標準的重さとサイズの品となっています。 全体的な形状が典型的な東北/北陸地方の中筒です。
本品は在銘で、丸銃身下面に「神州丸小黒善次藤原正當」の銘が切られています。 「藤原正當」は「全国鉄砲鍛冶名鑑 」のP.262と、「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」では「製作地不詳」となっていますが、P.41の奥州越後十日市住「吉川友治郎藤原国光」の系統の越後鉄砲鍛治です。
銃身を外した台の内部には「壹番」の墨書き(壱[一]番の旧字体)があります。
本品の筒 (銃身) は後方に向かって緩やかに広がった丸銃身で、上面のみ一段高く平坦となった「表一角」と呼ばれる形状となっています。 柑子は少し寸の詰まった丸柑子が滑らかに綺麗に膨らんだいます。柑子の後ろ(銃口から約6cm)に縁取りされた鉄製帯状の玉縁があります。 この形状が東北地方で散見される姿ですが、掟ではありません。 しかしながら、丸柑子の形と柑子後ろの丸銃身から離れた位置にある玉縁は、他の地方では見ない組み合わせです。 先目当ては台の上に真鍮製の刃が付いています。 元目当は前部分が低くなった透かしになっています。銃身と銃床は2ヶ所(銃身には三ヶ所のように見えますが一番前は元々無し)の目釘と胴締金で固定される構造となっています。 目釘は付属していません。 台カブの後部上方には真鍮製の剣先形の芝引金が付いています。形状から「象の鼻」とも呼ばれる台カブになっていますが、一般的な「象の鼻」とは違い握る部分は太くなっています。
本品のカラクリはカニ目のある外カラクリで、蟹目隠し(疣隠し)は小孔付の変形四角形になっています。この外カラクリは中筒では珍しく東北の筒が大半です。 真鍮製の雨覆が節の入ったやや太め楔で固定されています。 地板、胴金、胴締金、火蓋、火挟は真鍮製になっています。 真鍮製の釣鐘形引金には用心金は設けられていません。 台カブの左側面には輪束穴のように見える火縄消の壺(穴) が開いています。(MM)
銃身上面には「明治十九年九百七十番 新潟縣」の刻印が入っています。
この刻印は古式銃の一種の戸籍番号になります。 明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。 本品は「明治十九年九百七十番 新潟縣」の刻印が入っている事から、明治19年に新潟縣に届け出が行われた品である事が判ります。作者の「藤原正當」が越後の鉄砲鍛冶であり、作風が東北/北陸地方の筒である事から、新潟県で登録された事実と整合性が取れています。
【本個体の説明】
本品の銃身を含む鉄部は黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けによるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 筒 (銃身) の状態は比較的良く大きな欠損は見受けられず、しっかりとした状態が保たれています。 当時の仕上げが残った台木 (銃床) は僅かな時代感が見受けられますが、艶も残った全体としては落ち着いた色合いの良い雰囲気となっています。 カラクリの地板後部に直がありますが、殆ど気にならない程度です。強度的にもしっかりとした状態が保たれています。 カラクリの地板や胴金、雨覆、火蓋といった真鍮部品は暗い時代感が付いています。
銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴は現時点では抜けていません。 尾栓も現状固着はしていますが外れそうです。 カラクリの作動については、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、火挟が起きた状態で引金を引くと、火挟が落ちます。 先端に銅板を巻いた木製のカルカ (さく杖) が付属致します。 (MM)
【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃砲、全長: 94.2cm、銃身長: 65.7cm、口径: 1.cm、銘文: 神州丸小黒以藤原正當)
【その他の情報】
昭和49年10月1日に香川県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約160年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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