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【TK2986】 リェージュ製 水平二連管打式散弾銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#83768、収納式短剣付) |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【9021】 |
英 名
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belgian Side-by-side Shotgun with retractable hunting knife |
種 類
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古式銃(登録証付)、水平二連&三連銃、登録証付古式銃買取品 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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983mm |
口 径
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18mm |
装 弾
数
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2発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ベルギー リェージュ製 水平二連管打式散弾銃 (#83768、収納式短剣付) について】
水平二連ショットガン(Side by Side Shotgun)と呼ばれる水平に二本の銃身を並べた散弾銃で、古くは18世紀頃のフリント・ロックの時代から狩猟用として使用された非常にポピュラーな銃です。 フリント・ロックからパーカッション・ロック、そしてヨーロッパではピン・ファイア(米国ではピン・ファイアの時代は殆どありませんでした。) そして最後にセンター・ファイアと撃発機構は発展しました。 本品は二つのハンマーを備えたパーカッション・ロック(管打式)です。 左右にハンマーが付いたサイド・ロックを持つ「ザ・散弾銃」と言う外見をしています。本品は19世紀のベルギー王国で作られた品です。 銃身後部下方にベルギーのリェージュ・プルーフ刻印と王冠に「Y」刻印が入っています。日本語では水平二連有鶏頭散弾銃(外部に出た左右のハンマーが鶏の頭に似ていることから)と呼ばれています。 有鶏頭散弾銃は基本的にハンマーが外部に露出している水平二連散弾銃を指します。 ハンマーが内蔵されている品は無鶏頭と日本では呼ばれています。
本品の最大の特徴は先台(銃身下部の木部、フォアエンドまたはハンド・ガード)の前1/4の部分(前床部)に鋭利な短剣(スパイク型猟剣)が仕込まれていることです。 外見からは短剣が仕込まれている事が判らないような凝った作りで、短剣の柄と先台の前部分を兼用した部分の下部にあるロック・ボタンを押すと短剣が抜けるようになっています。このような仕組みの銃は他には無い非常に珍しい品です。弊社でも見た事がありません。この短剣は銃を狩猟用に使い、仕留めた獲物の留めを刺すのに使うものです。 昔からハンターは猟の際にハンティング・ナイフを別途携帯しましたので、銃とナイフをコンビネーションにした画期的なアイデアを備えた品です。 澤田平氏著の「日本の古銃」のP.197に掲載されている同一個体(所載品)で、同書にも短剣(猟剣)が付いていると記載と写真があります。 通称「澤田コレクション」と呼ばれる澤田平氏の旧蔵品です。
銃床のバット・ストック部分には鹿の頭部が立体的に彫刻されており、更にグリップ部分には鱗状の滑り止めが彫刻で施されています。 またバット・ストックの左側面には雷管(パーカッション・キャップ)などを収納する小さな収納箱(パッチ・ボックス) が埋設されており、凝った貝をモチーフした蓋が付いています。仕込み短剣の柄(グリップ)部分を始めトリガー・ガード、バット・プレート、撃発機能以外の全ての金具は洋銀と真鍮を合わせた様な材質になっており、良い時代がついています。 銃身は製造時の鍛えによるダマスカス模様が出ています。 左右の両サイド・プレートとトリガー・ガード、短剣の柄、ハンマーに唐草模様が施されています。
口径は約18mmで12ゲージと呼ばれる散弾銃としては最もスタンダードな口径です。
【本個体の説明】
水平二連の銃身には鍛えた際にでる模様が判るダマスカス銃身の高級品です。 全体的なスタイルは19世紀のドイツ南部、オーストリア、スイス(ドイツ語圏)に跨るチロル地方の銃に多い装飾が施されています。 ベルギー製ですので狩猟が盛んなベルギー南部の森で使用されたのでしょう。
左右のハンマーの形状も一致しています。 木目が出たウォルナット製で、グリップ部分にチェッカーリングが入っています。 木部のグリップ部分に古い補修がありますが上手に仕上げており気にならない程度になっています。 他に木部には経年使用の小傷がありますが、銃身の時代に相応しい時代感があります。 銃身には多少表面的な時代錆がありますが、殆ど気にならない程度です。 先台の楔を抜くと銃身は外れます。 パッチ・ボックスの蓋の開閉、短剣の脱着も完全です。 銃身を外すと銃身下部(分解しなければ見えない場所) にNo. 83768のシリアル No.が確認出来ます。 また同じ場所に銃身と楕円形にLEGのリェージュ黒色火薬最終プルーフ・マーク(Liege Black Powder Definitive Proof Mark)刻印が入っています。 当時最も検査の厳しかったリェージュのプルーフ(検査)を受けてそれに合格した刻印が有ることが品質を保証するものになっています。 他に「王冠にY」の刻印などが打たれています。トリガーは前後2本あり前のトリガーを引くと右の銃身、後ろのトリガーを引くと左の銃身用になっています。 左右のハンマー共に「フルコック」と「ハーフロック」共に歯切れ良く完全に作動します。破損しやすいニップル(雷管を載せる部分)の変形もなく完全です。約170年以上前に作られた時代感のある品ですがオリジナル度が高く年代を考えると比較的状態も良く、作動も完全な飾り映えのする逸品です。 収納式短剣は特別な仕様で、当時の所有者の拘りを感じさせる品です。 上流階級(貴族)の所持品であった事は想像に難しくありません。(MM)
【その他の情報】
昭和40年9月2日に兵庫県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。登録証の銃身長は銃身を外した尾栓兼固定フックまでを計測した数値です。 口径は銃身が二本ある為か未掲載になっていますが問題なく名義変更が可能です。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 98.3cm、銃身長: 58.2cm、口径: 未記載、銘文: 未記載) |
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