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MP40 短機関銃 (#9366/1093, bnz 41) |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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\308,000 |
商品番号
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【9000】 |
英 名
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MP40 Sub Machinegun |
種 類
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短機関銃、東京店在庫品、無可動実銃買取品 2024年 夏 |
国 名
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ドイツ |
時 代
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第一次大戦〜第二次大戦 |
全 長
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840mm(630mm) |
口 径
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9mm×19 |
装 弾
数
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32発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【MP40 短機関銃 について】
MP40短機関銃は第二次世界大戦中にドイツ軍が使用したMP38短機関銃の改良型です。
MP38ではレシーバーを無垢の鉄材からの削り出しで製作していた他、グリップ・フレームが鋳造アルミ合金製でしたが、MP40では生産性を向上させるためにレシーバー及びグリップ・フレームに鋼板プレス加工を採用しました。 これにより製造工程が簡略化された他、ドイツ国内で調達が難しかったアルミニウムの節約にも繋がりました。 また、MP38ではマガジンに弾薬を装填した状態で銃を後部から落下させた際に、ボルトが前進位置から跳ね上がって暴発する危険性がありましたが、1940年後半にドイツの銃器設計者ヒューゴ・シュマイザーによってコッキング・ハンドルを内側に押し込む事によりボルトを閉鎖位置で固定するフォワード・ロック・セーフティが開発されました。 このセーフティ機能を備えた新たな2ピース型のコッキング・ハンドルは、1942年半ば以降に製造されたMP40から本格的に装備されるようになりました。
1940年から1944年にかけて、MP40はエルマ社、ステアー社、ハーネル社で製造されましたが、その生産期間を通じて上述のコッキング・ハンドルを含めて改良が続けられ、大きく分けて5つのバリエーションが存在します。
1940年頃にエルマ社及びステアー社で製造された初期型のMP40では、マガジン・ハウジングの表面が平坦でリブのない形状となっており、MP38のような円形の穴も開けられていない点が特徴となっています。 また、初期型では製造時にボルト・セーフティ機能の無いフック型のコッキング・ハンドルが取り付けられていました。 初期型のバレル・ナットの形状は六角型で、バレル・レストの材質は樹脂製となっており、グリップ・フレームは前後二分割でプレス成型したものを溶接で組み合わせて製造されています。 尚、初期型のMP40では金属製のマズル・プロテクター用の突起が付いている他、マズル・リングも中央に溝のない初期のタイプが取り付けられた個体も見られます。 また、1940〜1941年頃に製造された初期のMP40用マガジンについても、マガジン側面にリブの無いタイプが用意されました。 尚、初期型MP40の特徴であるフック型のコッキング・ハンドルについては、1942年7月に既に部隊に配備されている個体も含めてボルト・セーフティ付の物に改修するよう陸軍総司令部から指示が出ましたが、実際には修理や定期的なメンテナンスのため野戦修理廠等にMP40が戻ってきた場合にのみこのような改修が行われていた為、新型のコッキング・ハンドルへの更新は非常に時間がかかりました。
MP40のバリエーションの内、1941〜1942年頃にエルマ社、ステアー社、ハーネル社で製造されたタイプは、マガジン・ハウジングの両側面に5本の強化リブが追加されているのが特徴で、これ以降に製造されたタイプでは全てマガジン・ハウジング表面にリブが追加されるようになりました。 グリップ・フレームは初期型と同様に前後二分割でプレス成型したものを溶接で組み合わせて製造されています。コッキング・ハンドルについては、1942年6月以降フォワード・ロック・セーフティ機能を備えたタイプの生産が本格的に開始された為、セーフティ機能付きのコッキング・ハンドルが付いた個体と初期型のフック型コッキング・ハンドルが付いた個体の両方が存在します。
1943年頃にエルマ社で製造された第3のバリエーションではコッキング・ハンドルがボルト・セーフティ機能付の2ピース型のみとなり、これ以降に製造されたMP40でも全てこの2ピース型が装備されるようになりました。 このバリエーションではバレル・ナットのレンチを組み合わせる平面部分が2箇所のみのタイプが取り付けられており、バレル・レストもプレス製となっているのが特徴です。 マガジン・ハウジングは両面に5本の強化リブが付いたタイプで、グリップ・フレームは二分割でプレス成型したものを溶接で組み合わせて製造されています。 同じく1943年頃にステアー社で製造されたMP40では、グリップ・フレームがプレス製で一体製造したものを左右貼り合わせたタイプに変更され、トリガー・ガードも従来型と比べてより厚みのある形状となったのが特徴です。 このタイプでは樹脂製のバレル・レストが装備されています。
1943〜1944年頃にステアー社で製造されたMP40短機関銃の最終型では、レシーバー・エンド・キャップとロア・レシーバーをプレスにより一体成型しているのが特徴です。 このタイプでは、プレスにより鋼板を折り込む方法でロア・レシーバー全体を成形しており、エンド・キャップ上面からロア・レシーバーの外縁部にかけて補強板のように見える板状の継ぎ目が見られます。 バレル・レストは1943年にエルマ社で製造されたタイプと同様にプレス製となっています。
このように初期型と後期型のMP40は構造的にほぼ別物の銃と言える程の改良が行われており、生産性を高めつつ現場の意見も反映して機能性や耐久性を向上させる努力が続けられた事が窺えます。 (KK Updated)
【本個体の説明】
本品のレシーバー・エンド・キャップ上面には「MP40」のモデル名に加えて、1941年ステアー社製を示す「bnz 41」の刻印が入っています。 アッパー・レシーバーのシリアルNo.は9366、ロア・レシーバーは1093となっています。 バレル・ナットの形状は六角型となっており、シリアルNo.はアッパー・レシーバーとマッチした366となっています。 尚、バレル・ナットにC.G.ハーネル社製を示す「fxo」の刻印が入っている事から、アッパー・レシーバーもC.G.ハーネル社製である事が窺えます。 グリップ・フレームは前後二分割でプレス成型したものを溶接で組み合わせて製造されたタイプで、シリアルNo.はロア・レシーバーと一致した1093となっています。 尚、バレル・レストは合金製となっています。 各部のシリアルNo.は、銃身、フロント・サイト・ベース及びリア・サイトがアッパー・レシーバーと一致した(9)366、折り畳みストックがロア・レシーバーと一致した093となっており、レシーバー・ロック・スクリューが394となっています。 その他、各部にアムト刻印が確認出来ます。
本品は全体に使い込まれたコンディションとなっており、各部で金属部の仕上げや色合いに違いが見られます。 金属部は打ち傷や擦れ、経年による褪色の他、やや表面錆痕や朽ち込み痕が見られますが、目立った破損や欠損等は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 排莢孔やロア・フレーム後部、グリップ下部等に若干の変形や凹みが見られますが、あまり気にならないレベルのものです。 ロア・フレームやストックといった金属部は、やや仕上げが落ちて金属の地肌が表れている箇所が見受けられます。 ベークライト製のハンドガードは、赤茶色の色味が強いものとなっており、打ち傷や線傷等が見られますが、現状大きな破損等は見受けられません。 グリップ・パネルは左右共に黒色の樹脂製で、こちらもやや打ち傷や若干の摩耗が見られるものの、現状目立った割れや欠け等は見られません。 尚、グリップ・パネルのグリップ・フレームへの取り付けについては、前後にやや遊びが目立ちます。 折り畳み式ストックについても、折り畳み時及び展開時にやや遊びが見られるものの、ロック自体はしっかりと掛かります。 アッパー・レシーバーとロア・レシーバーの取り付けについては、若干の遊びが見られますが、概ね許容レベルです。
マガジンの着脱やリア・サイトの起倒については問題なく行う事が可能です。 付属のマガジンには「M.P.38 u 40」及び1942年Frank'sche Eisenwerke AG社製を示す「bte 42」の刻印が入っています。 マガジンについてもやや使用感が見受けられ、打ち傷や擦れ、経年による褪色の他、やや表面錆痕や一部に凹みが見受けられるものの、大きな破損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 尚、マガジン・スプリングは入っています。 マガジンは装着時に前後にやや遊びが見られるものの、固定自体はしっかりとしています。
トリガーテンションの有る、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 (KK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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