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火縄銃 讃岐十匁中筒 銃身に「讃州高松城 高知縣」の文字(銃砲刀剣類登録証付古式銃、無銘) (愛) |
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価格(税込)
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\1,320,000 |
商品番号
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【8961】 |
英 名
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Japanese Large-caliber Matchlock Gun, SANUKI Style |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、Curio Magazine 広告掲載品、✕ |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,093mm |
口 径
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19mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【火縄銃 讃岐十匁中筒 銃身に「讃州高松城」の文字(無銘)について】
非常に珍しい讃岐国の高松城にあった十匁中筒です。 本品は無銘ですが銃身後部の上(薬室の上)に「讃州高松城」と鏨で切った文字と、そして壬申の刻印と思われる「高知縣」の刻印があります。 これは慶応四年(1867年)に高松城を土佐藩に明け渡した際に捕獲品として土佐(後の高知縣)に持ち帰られた事を表します。 明治5年から始まった銃砲調査の際に高知縣内にあった為、「高知縣」の刻印が打たれました。 本品は水戸徳川家から讃岐国に贈られたと言われており、元目当ての後ろに水戸葵紋が銀象嵌で入っていますが、その裏付けはありません。 しかしながら、そのような品であったと思われる上等な筒で、國友の注文筒でしょう。
【幕末の高松城について】
幕末、宗家水戸藩は尊王/勤王派でしたが、讃岐高松藩第11代(最後の)藩主松平頼聰(まつだいら よりとし)の正室が彦根井伊家であったことや将軍慶喜とも従兄弟でもあったために高松藩は佐幕の立場でした。鳥羽伏見の戦いでも幕府軍として薩摩藩・長州藩と戦いました。 その為朝敵となりましたが、その後謝罪恭順して高松城は無血開城しました。 高松城は土佐藩主力の新政府軍に接収され、城内にあった全ての武器も接収された事が文書でも残っています。
口径が19mm、全長が1,093mm、銃身長687mm、重量6.85kgのやや大型の中筒の火縄銃で、抱きかかえるようにして射撃をしました。形状は荻野流に近いシルエットをしてはいますが、同じ十匁でも荻野流十匁中筒に比べると、重量感があります。
銃身には見事な「虎」「竹」「瑞雲」の色絵象眼が施されています。
本品の筒 (銃身) は後方に向かって緩やかに広がった形状の丸銃身です。 銃口部には八角柑子が設けられています。 先目当は杉形、元目当透かしとなっています。 銃身は目釘三カ所で銃床に固定されています。 台 (銃床) は荻野流のような全長に対して比較的長く握り部分が細くなった形状をしています。 特必すべき点は、庵上部を跨ぐ形で肉厚で入念に作られた葡萄文様の飾金具が施されています。 また台カブの下に鳥が二羽飛んでいる「葡萄ニ鳥図」です。 伊藤若冲の「葡萄双鶏図」ほど有名ではありませんが、「葡萄」と「鳥」の図柄は金工作品に見られます。このような飾金具がある中筒は百挺に一挺ほどでしょう、銃身の象眼の見事さと相まって、派手とまでは言えませんが高級感と特別感が溢れた一品です。 目釘や鋲金具は全て「隅立て角持形」に統一されています。カラクリは内カラクリ (蟹目カラクリ) で、カラクリの地板や胴金、火蓋、雨覆、楔、引金は真鍮製となっています。 火挟は鉄製になっています。カラクリは一般的な火縄銃のような鋲による固定ではなく、鋲が一ヵ所しか表に出ない特殊な方法で固定される構造となっています。 台尻部分は後方に向かって緩やかに絞り込まれた形状となっています。 引金には用心金は設けられておらず、引金後方の銃床下部には強度を増すためのナマコ金 (力金) と呼ばれる真鍮製の部品が取り付けられています。 全長が約110cmに対し、胴金部分より後ろが40cm近くもある特殊な形状も魅力です。(MM)
【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) を含む鉄部は黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けによるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 銃身には一部表面錆や鉄の地肌が表れている箇所が見られますが、大きな欠損等は見られず、比較的良好な状態が保たれています。台カブの一部の色が薄くなっています。 銃身下部の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は一致しています。 尚、目釘は付属致しません。
台 (銃床) については、極僅かな打ち傷や線傷が見られるものの、全体としては大きな欠損等もみられず、概ね良好な状態が保たれています。 カラクリの地板や胴金、火蓋、雨覆といった真鍮部については適度な時代が付いた良い雰囲気となっています。 カラクリの作動については完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟が力強く落ちます。 火蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尚、尾栓は現状固着しており取り外しは出来なくなっています。 木製のカルカ (さく杖) が付属致します。 本品の伝来を含め出来の良さが魅力の逸品です。(MM)
【その他の情報】
平成元年8月31日に長野県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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