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シャム モーゼル 45式 (121式) 小銃 (複数在庫品) |
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価格(税込)
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\242,000〜\330,000 |
商品番号
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【8851】 |
英 名
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Siamese Mauser Type 45 (Type 121) Rifle |
種 類
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ボルト・アクション、東京店在庫品、大阪店在庫品、無可動実銃新入荷品 2024年5月 |
国 名
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タイ / 日本 |
時 代
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第一次大戦〜第二次大戦 |
全 長
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1,248mm |
口 径
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8mm×50R |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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複数在庫有り |
画像について
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画像は現物とは異なります。 |
コメント
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【シャム モーゼル 45式 (121式) 小銃 について】
1902年にタイ (当時の制式な国名はシャム/サヤーム) で採用された日本製のモーゼル型小銃です。 採用当初はラッタナコーシン暦を用いた121式と呼称されていましたが、ラーマ6世 (1910年即位) の時代にタイ仏暦2445年を用いて45式と呼ばれるようになりました。 海外ではSiamese Mauser Type 45 Rifle (一部ではType 46の表記あり) や、M1902もしくはM1903とも呼ばれています。 45式 (121式) 小銃は、1903年から1908年にかけて、東京砲兵工廠小石川工場で約40万挺が生産され、20年間シャム王国陸軍で主力小銃として使用されました。 尚、45式にはバリエーションとして47式 (123式) と呼ばれる騎兵銃モデルも存在します。
19世紀末のシャム王国は、日本を除く東南アジアの国々の中で欧米の植民地化を逃れた唯一の独立国でしたが、英国とフランスの植民地に挟まれた状態で、ヨーロッパ帝国主義が間近に迫っていました。 そのため、チャックリー改革と呼ばれる近代化が19世紀初頭から始められました。 この改革でまず取り組んだのは小火器の近代化でした。 ラーマ5世 (在位1868-1910年、チュラロンコン王) は、欧米製の小火器をそのまま使用するのではなく、独自の小火器を装備する事が独立国の条件の一つという先進的な考えを持っていました。 また、英仏が他の欧米の小火器生産国に圧力をかけて、シャム王国に最新の小火器を販売しないようにしたのも大きな理由でした。 当時兵器の輸出に積極的であった日本は、欧米の国々に代わってシャム王国との繋がりを強いものとし、その関係は第二次世界大戦中まで続きました。
シャム王国は独自の小銃を採用するまで、オーストリア帝国のマンリッヒャー M1888及びM1888/90を主力小銃として使用していました。 1890年代に輸入されたそれらの小銃は、オーストリア帝国陸軍で使い古された品であり、20世紀に入ると旧式化していました。 しかしながら、M1888/90用の小銃弾である8mm×50R弾はシャム王国軍に強い印象を与え、1902年 (タイ仏暦の2445年) には独自の45式 8mm×50R弾を制式採用しました。 その後、多くの障害を乗り越え、ドイツのモーゼル社から最新のM1898型小銃の製造ライセンスを得る事に成功しました。 当時、多くの国 (特にモーゼル社から兵器の供給を受けていた国々) がM1898の一つ前のモデルであるM1896を使用していた事を考えると、最新小銃のライセンスが認められた事になります。 しかしながら、シャム王国には小銃の国産化を行う能力はなく、当時繋がりの深かった日本に生産を委ねました。 銃床と銃床金具はシャム王国で生産したとも言われていますが、現物を見る限り日本製のようにも思われます。 尚、後に制式小銃となった66式小銃のストックは明らかに日本製とは異なるものでした。 シャム王国では単にM1898小銃のライセンス生産を日本に委託したのではなく、1902年 (明治35年) に日本海軍で採用されていた最新兵器である三十五年式海軍銃の遊底覆を追加した他、バット・ストック内にクリーニング・キットを収納するスペースを追加するといった改良が加えられました。 尚、クリーニング・キット収納部の蓋は、右側面にスライドして開く構造となっています。 結果として、この新型小銃に残されたオーストリア軍小銃の影響は、使用弾薬である8mm×50R弾とマンリッヒャー M1888小銃型の銃剣のみとなりました。
1923年に新しく尖頭弾である8mm×52R弾 (Type 66 8×52R弾) が制式となりましたが、新型弾はケース長 (薬莢長) が約2mm長かったため、従来の45式小銃では使用できず、1923年 (タイ仏暦2466年) に、45式小銃を基に8mm×52R尖頭弾を使用出来るようにリチャンバーしたモデルが45/66式小銃として採用されました。 また、騎兵銃モデルである47式についても同様の改修が行われ47/66式と呼ばれました。 そのため、オリジナル口径の45式小銃の現存数は少ないものとなっています。
【本ロットの説明】
本ロットは機関部左側面の旧軍小銃と同様の箇所に、東京砲兵工廠小石川小銃製造所の四つ輪刻印が入っています。 薬室上部にはチャクリー王朝の象徴であるスダルシャナ・チャクラの紋章及びタイ文字により「ラッタナコーシン暦121年 (=タイ仏暦2445年=1902年)」を意味する刻印が入っている他、レシーバー後部上方にもタイ文字でシリアルNo.の刻印が入っています。
本ロットの機関部や銃身といった金属部は、やや打ち傷や擦れ、経年による褪色の他、個体によりやや表面錆や一部仕上げが落ちて金属の地肌が表れている部分が見られる場合がございますが、現状目立った欠損等は見受けられません。 木製銃床についても、やや打ち傷や線傷が見られる他、個体により一部ひびや若干の欠けが見られる場合がございますが、こちらも大きな破損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 傷み易いバット・プレート部についても、やや打ち傷や擦れ、一部表面錆が見られるものの、目立った変形等は見られず、ストック内コンパートメントの蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 リア・サイトの調整や弾倉底板の着脱、遊底覆の開閉については問題なく行う事が可能です。
ボルトの先端と下半分を切除して、ボルト・ハンドルを閉じた状態で溶接固定した新加工品です。 (KK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
本ページの画像の個体は東京店在庫品(#12634)です。
他にも同じモデルが在庫としてございます。 複数の個体が掲載されている場合、各詳細画像 (Detailed Photos) をご確認の上、ご注文の際はシリアルNo.をご指定ください。 価格横にご案内状況を表示しております。
東京店在庫品の#12634 \330,000(10%税込)の詳細画像(Detailed Photos)はこちら
大阪店在庫品の#25195 \242,000(10%税込)の詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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