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【TK決定】火縄銃 阿波馬上筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘: 阿州笠井豊貞 巻張) (戸) ㊼ new
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価格(税込)
 SOLD OUT
商品番号
 【8805】
英  名
 
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、【TK】
国  名
 日本
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 364mm
口  径
 11mm
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 SOLD OUT
画像について
 画像は現物とは異なります。
コメント
 Curio記事本文(697文字) 馬の上から射撃が出来るようにした小型の火縄銃を馬上筒と呼びます。 全長が約36.5cm、銃身長22.2cmと馬上筒の中でも小振りで短筒に分類されます。形状と銘文から阿波筒 (阿州筒) と呼ばれる阿州 (=阿波国、現在の徳島県) で製作された火縄銃である事が明確に判る阿波馬上筒の典型的な品です。 口径は阿波筒で一般的な約11mm (=約二匁半) となっています。 阿波筒では細筒から狭間筒に至るまで銃身の長さに関わらず(中筒/大筒を除く)、口径は11mm前後でほぼ共通した作りとなっていました。 これは徳島藩内で使用される銃弾の口径を実戦において殺傷力を十分に確保できる大きさに統一する事により、弾薬補給系統の効率化を図ったものと言われています。 しかしながら、本品のような小型の馬上筒まで同じ11mmに統一されているのには驚きです。 八角銃身の銃口部は寸の詰まった阿波筒独特の八角柑子になっています。 そして柑子の直ぐ後ろの銃身上に先目当があり、柑子の後ろ約◯◯cmと少し離れた場所に銀象嵌を帯状に巻いた玉金(縁金)を施してあるのも阿筒細筒と共通する特徴です。台カブは大きく張っており、全体的に薄く仕上げた阿波の細筒と同じ作りなので、短筒になると多少違和感があるバランスですが、そこが阿波の馬上筒の特徴となっています。 馬上筒は騎馬が許された上級武士のみが使用するため、殆どが注文品で形状に地域的は特徴が少なくなっています。 しかしながら阿波の馬上筒だけは細筒の地域的な掟に沿った上で全長が短し、全体的に一回り凝縮したような形状になっています。 外見を見ただけで制作地を推定でき得る貴重な一例です。

【火縄銃 阿波馬上筒(在銘: 阿州笠井豊貞 巻張)について】
本品は馬の上から片手で射撃が出来るようにした小型の火縄銃です。 洋式銃ではピストルに相当しますが、火縄銃では馬の上で使用する意味で「馬上筒」と呼ばれました。 本品は全長が約36.5cm、銃身長22.2cmと馬上筒の中でも小振りな品です。
本品は形状と銘文から阿波筒 (阿州筒) と呼ばれる阿州 (=阿波国、現在の徳島県) で製作された火縄銃である事が明確に判る阿波馬上筒の見本のような品です。

徳島藩祖の蜂須賀家政は鉄砲に力を入れ、火縄銃が日本に伝来してから大凡そ80年後の寛永四年 (1627年) に書かれた「幕府隠密の偵察記」には、「蓬庵ふだん鉄砲の者ほど役に立つ者無之候とて、大勢御扶持候由、鉄砲の数二千の上有之、鉄砲頭一人に二十人、三十人宛御預け、頭七十ほど御座候由」と記して鉄砲の重要性を説いています。

本品は在銘品で、銃身下面に「巻張 阿州笠井豊貞」の銘が切られています。 「阿州笠井豊貞」は阿州鉄砲鍛冶の一門で、「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.◯◯及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P. ◯◯に阿州住として掲載されています。笠井一門の他に阿波国では石川、近藤等の鉄砲鍛冶門流が活躍し、銘鑑上ではその工数は四国最多とも言われました。  「阿州笠井豊貞」の銘文から阿波の代表的な鉄砲鍛冶の一派である笠井家系の作である事が判ります。

本品の口径は阿波筒で一般的な約11mm (=約二匁半) となっています。 阿波筒では細筒から狭間筒に至るまで銃身の長さに関わらず(中筒/大筒を除く))、口径は11mm前後でほぼ共通した作りとなっていました。 これは徳島藩内で使用される銃弾の口径を実戦において殺傷力を十分に確保できる11mm前後に統一する事により、弾薬補給系統の効率化を図ったものと言われています。 さらに銃身長が口径に対して比較的長めに取られている事から、比較的小口径の銃弾による長射程での狙撃を想定していた可能性も考えられます。 しかしながら、本品のような小型の馬上筒まで同じ11mmに統一されているのには驚きです。
本品の筒 (銃身) の長さは222mmで後方に向かって緩やかに広がった八角銃身で、銃口部は寸の詰まった阿波筒独特の八角柑子になっています。 そして柑子の直ぐ後ろ(柑子の上でないのがポイント)に目当があります。柑子の後ろ約◯◯cmと少し離れた場所に銀象嵌を帯状にして玉金(縁金)を施してあります。この銃身は銃床に対して2か所の目釘により固定される構造となっています。 先目当は◯◯形、元目当は◯◯形となっており、先目当上部のブレード部分は真鍮製の別部品となっています。
台カブは阿波筒独特の大きく張っており、全体的に薄く仕上げた阿波の細筒と同じ作りです。目釘座や鋲裏座金に用いられている金具はシンプルな円形となっています。 カラクリは外カラクリ (平カラクリ) で、カラクリの地板、胴金、火挟、弾金、雨覆、火蓋、引金といった部品は真鍮製となっています。 舌形の引金には真鍮製の用心金が設けられています。 (MM)

【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) は全体に黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けと同じ処理方法によるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。銃身全体に僅かな時代(黒錆)錆が見受けられますが、大きな欠損等は見受けられず、しっかりとした状態が保たれています。 銃身下面の銘についても比較的はっきりと確認出来ます。 銃身下面の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は3箇所とも一致しています。 尚、目釘は付属致しません。
台木 (銃床) については、全体に非常に程度が良く、全体として欠損は全く見られず、艶のある仕上げもほぼ完全に残っています。 カラクリの地板、胴金、火挟、弾金、雨覆、火蓋、引金といった真鍮部品は適度な時代感が付いた良い雰囲気となっています。 用心金など各部の取り付けについては、現状がたつきもなくしっかりとしています。
カラクリの作動については完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尾栓については現状固着しての取り外しは出来ません。 火蓋の開閉についても問題ありません。 竹製のかるか (さく杖) が付属致します。
本品は阿州鉄砲鍛冶の銘が入った在銘品です。 阿波筒の馬上筒は珍しく、形状も阿波馬上の掟に沿っており「阿州笠井豊貞」の有名鉄砲鍛冶の家系で作られた極美品で、作動もしっかりとしたお勧めの品です。 (MM)

【その他の情報】
昭和38年12月27日(平成27年6月30日に再交付)に香川に徳島県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

詳細画像(Detailed Photos)はこちら


(種別: 火縄式銃砲、全長: 36.4cm、銃身長22.2cm、口径1.1cm)
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