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火縄銃 讃岐細筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘: 阿州石川朝之助正之作)(京)㊵ new
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価格(税込)
 SOLD OUT
商品番号
 【8793】
英  名
 
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、い・ろ・は
国  名
 日本
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 mm(実測)
口  径
 mm(実測)
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 SOLD OUT
画像について
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コメント
 価格は暫定

【火縄銃 讃岐細筒(在銘: 阿州石川朝之助正之作)について】
澤田平氏著「日本の古銃」P.83後半に"「摂州堺」とあるから堺筒であり、「江州國友」と刻銘されているために國友筒であると説明するのであれば、何も研究などする必要がなく、無銘の作品に対して寄与するところがない。"と断言されています。 これは大変的を得た言葉として弊社商品解説の軸にもなっています。
本品は「阿州住」とありながら「阿波筒」ではなく「讃岐筒」と弊社では考えている品です。 形状的nには阿波筒には全く似ておらず、阿波鍛冶でも阿波筒の掟と異なる作品作った非常に良い例と言えます。 阿波筒の特別仕様とも弊社では考えていませんので阿波筒との違いをベースに解説します。本品は阿波國の鉄砲鍛冶が讃岐筒に仕上げた品と思われる品です。

本品は在銘品で、銃身下面に非常に上手にハッキリと「阿州石川朝之助正之作」の銘が入っています。 「石川朝之助正之」については、「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.15及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.298に掲載されている阿波の鉄砲鍛治です。 同名で「因州住(因幡)」とも銘鑑に載っています。
本品は全長が◯◯mmで銃身長が1,030mm、口径◯◯mmの平均的な長さの細筒となっています。 銃身は後方に向かってやや広がった形状の八角銃身です。 銃口部は八角銃身が広がっており柑子はありませんが、独特の銃口部をしています。 この銃口の形状は阿波筒だけではなく他に例を見ない形です。
先目当は大きく、独特の洋式銃を彷彿するような後部が滑らかに下がった形状をしています。その上に真鍮の刃が埋め込まれおり、 先目当は銃口近くに載っています。 この先目当の位置も阿波筒とは全く異なるものです。 元目当は阿波筒では例外を除き殆ど見られない富士形となっています。 またその富士型でも前上部が一段下がった特殊な形状です。 銃身は銃床に3ヶ所の目釘により固定される構造となっています。
台カブ上部のラインが緩やかにカーブを描いた阿波国で好まれる形状ですが、側面から見れば阿波筒ほど台カブが張っておらず、台カブの厚みが台金から後ろは阿波筒より薄く仕上げられています。 注目すべき点は芝引金後方から、別部品で銃尾、そして台カブ下部の駒形まで一枚の真鍮板で覆われています。 このような細工は堺筒以外ではあまり見ない仕様です。他の地方とも異なる装飾性に富んだ作りとなっています。
阿波筒の最も大きな特徴として銃床(台木)に人工的な虎目模様が入っていますが、本品にはなく、木目は阿波筒とは全く異なる杢目ですが、色合いは阿波筒風です。また典型的な阿波筒ほど銃身の幅(厚み)はありませんが、台木に深く入っています。 阿波筒とは異なり台木(先台)下方には真鍮製の松樹の飾り金具があります。 台締金具後方下部には扇形の飾金具に猪目透しが入っています。 通常阿波筒はシンプルな猪目透しです。 矢袋と呼ばれるカルカを入れる台木(先台)の先端の部分は矢袋金は阿波筒ではありませんが、本品には蔦文様が入った矢袋金が付いています。
阿波筒の平均的な幅と同じ(26mm)位の台金が取ります。台カブ右側面には飾り金具は全くなく、台カブ左側面の火消し穴の飾金物は花弁を模した緻密な装飾が施されています。 銃床の目釘座やカラクリの鋲裏座金には真鍮製の単純な蛇の目金具が用いられています。 火縄通しの穴はありません。 装飾的には阿波筒と全く異なります。 真鍮製のカラクリの地板は比較的長く幅が狭くアールは阿波筒より緩いので、台カブ下部のアールとは離れた形状になっています。 芝引金は阿波筒とやや似てはいますが、幅が狭く銃尾まで続いていません。 用心金前部の「火縄の鐶」の基部は単純な「半楕円」です。水滴形ほど元が絞られていない釣鐘形の引金は真鍮製です。真鍮製の用心金が取り付けられています。 用心金の取り付け方法は阿波筒と同じで、用心金基部の飾金具などはありません。阿波筒と同じ外カラクリです。疣(蟹目)隠しは阿波筒と同じような小さな台形です。

本品には広島県教育委員会が交付した登録証が付いている事から、昭和39年頃まで広島県に存在していた可能性が高いと考えられます。 本品は「讃岐筒(香川県)」と考えられるので、瀬戸内海を挟んだ山陽地方の広島に幕末期に渡ったのでないかと想像できます。 しかしながら同じ阿波鍛冶が阿波の掟に沿って作られていない品も広島登録であったので、讃岐地方ではなく広島地方であった可能性も全くないとも言えません。 
全体的にかなり個性の強い品で「阿州の在銘」であるにも拘わらず「阿波筒」でないと断言できる一丁ですが「讃岐筒」にするかは迷った品です。 装飾的な部分に特徴が強いので砲術流派の仕法方とは違うと思います。 (MM)

【本個体の説明】
本品の銃身は全体に時代錆が表れており、表面錆が散見されるものの、大きな欠損は見受けられず、比較的しっかりとした状態が保たれています。 銃身下部の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は3箇所とも一致しています。 尚、目釘は付属しておりません。 使用感は認められるものの、大事に使われていたのでしょうか、全体としてはまだしっかりとした状態が保たれています。 木製のカルカ(さく杖) が付属致します。 (MM)

【その他の情報】
昭和39年5月28日に広島県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
登録証には(種別: 火なわ式銃砲、長さ: 103.0cm、銘文: 阿州石川朝之助正之作)と記載されています。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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