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【TKS/D】火縄銃 田付流日野細筒 (文字銀象嵌) (登録証付古式銃、在銘: 江州日野和田治太夫 重光) (京)㊵ |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【8791】 |
英 名
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Japanese Matchlock Musket, made in HINO, TATSUKE Style |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,260mm(実測) |
口 径
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10mm(実測) |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【火縄銃 田付流日野細筒 最高級品 (文字銀象嵌) (在銘: 二重巻張 江州日野和田治太夫 重光) について】
銃身長992mm(実測)
カニ目ナキ内カラクリ
銃身の上部(元目当ての後ろ)に見事な文字で「春緒駒」と銀象嵌で入っています。 通常の日野筒は同じ場所に1-2文字の銀象嵌で入っていますが、本品は珍しい真鍮象嵌です。
本品は台木 (銃床) 部分をはじめ、各部に田付流用銃の特徴が見られます。 田付流とは田付兵庫助源景澄 (のち宗鉄) により開祖された砲術流派で、井上流・稲富流と共に徳川幕府の鉄砲役三大流派として重用されました。 田付流の影響を受けた細筒を含む火縄銃は堺、國友、日野といった各地で製作されました。
田付流用銃の最大の特徴は銃床部の形状で、銃床後端が直線的にカットされ、断面が平坦な形状となっているのが特徴です。 本品にもその特徴的な銃床尾がカットされて平坦となった形状が確認できます。 また、銃を構えた際に左手で支える銃床部分が削り込まれているのも特徴的です。
本品は在銘で、銃身下面に非常に上手にハッキリと「江州日野和田治太夫 重光」の銘と「二重巻張」銃身の作製方法 が入っています。 江州日野とは現在の滋賀県蒲生郡日野町を指し、この地で製造された火縄銃は日野筒と呼ばれます。 和田治太夫は江州日野の鉄砲鍛冶の最も有力な一門の一つで、「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.306-307及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.152-153に掲載されており、初代(重文)、二代(重正)、三代(勝正)、四代(重友)、五代(重忠)、六代(重久)、七代(重正)、八代(重成)、九代(重高)、十代(重高)、十一代(重光)、十二代(多内、1828-80年没)が知られています。 本品は十一代目の重光の作である事がわかります。
銘と共に刻まれた「惣巻張」とは銃身の作製方法 (鍛え) のランクとも言える構法の一つです。 芯金に巻き付けた鉄板をどのような構法で張り鍛えているかを表しています。「惣巻張」の「惣」は「総」の書きかえ字で、「すべて」「みんな」を意味します。 筒全体(すべて)に良く鍛えたリボン状の板を巻張した作りの事です。 他に「半巻張」「一重巻張」「二重巻張」「三十巻張」「短冊張」「蛭巻張」「鍛巻張」「藤巻張」「鍛惣巻張」「鉄惣巻張」「鍛二重巻張」「惣鍛二重巻張」「地鉄惣巻張 」「地鉄鍛惣巻張」「地鉄鍛鋼二重惣巻張」など色々な組合せで表記されます。
同じ江州の国友筒が幕府の定式鉄砲として納められていたのに対し、日野筒はそのような受注がなかった事から、市場での競争力を高めるため当時は廉価で販売する手法が取られました。 しかしながら、その作り自体は他所で製造された火縄銃に決して劣るものではなく、緻密な装飾が施された品も多く見られます。 本品は日野筒の最高傑作と呼ぶに相応しい最高の出来です。
本品は全長が◯◯cmと狩猟や標的射撃用として使用された一般的な細筒 (小筒) ですが、造りから上級武士の持ち物であった事が伺われます。 口径は○○mm (約二匁六分相当) となっています。 銃身は前部と後部がやや広がった形状の八角銃身で、銃口部は柑子のないシンプルな日野筒独特の形状となっています。 先目当は〇〇で、元目当は〇〇となっています。 銃身は3か所の目釘より銃床に固定される構造となっています。 カラクリは内カラクリで、地板金は赤銅と思われる一般的には用いられない材質に瓢箪と馬が刀装具のような色絵を用いた緻密な技術で配され、瓢箪から二本の栓が銀象嵌と思われる技法で施されています。、雨覆といった金具は真鍮製となっています。 引金は地板と合った赤銅製の丸型で輪が刻まれています。 黒く色付けされた赤銅製の火挟、胴金、用心金には銀象嵌で蔦文様が描かれています。 目釘座やカラクリの鋲裏座金には卆な小桜を象った飾り金具が施されています。 火挟の鋲頭を始め全ての鋲頭には桜を意匠化した非常に凝った造りになっています。
上質の桜材(?)を使った台木には人工的に付けられた虎杢文様が美しく、その裏側の背割りの先端は骨か象牙のような材質の矢印になっています。 台木の裏には台師銘が「福田寅四郎重雄」と達筆な墨書きが入っています。(MM)
【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) は僅かな時代錆がありますが非常に良い状態です。目立った欠損等は全く見られず、しっかりとした状態が保たれています。 銃身下面の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は3箇所とも一致しています。
カラクリの地板や火挟、火蓋、胴金、雨覆、引金、用心金といった金具部分についても問題点が全くない完品です。
カラクリの作動についても完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛り、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 火蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。かるか (さく杖) が付属致します。 これ以上の品がない、最高の逸品です。 (MM)
【その他の情報】
昭和26年6月8日に大阪府文化財保護委員会により交付された、銃砲刀剣類登録証の付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
登録証には(種別: 火縄銃、全長: 4尺1寸5分=cm、銃身長: 3 尺2寸8分1厘=cm、口径: 3分5厘 =cm、福田寅四郎重雄[銃座]、二重巻張 江州日野和田治太夫 重光)と明記されています。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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