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火縄銃 堺十匁中筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘: 摂泉界住榎並勘左衛門重恭) (西)㊱ |
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価格(税込)
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表示製作中 \550,000 |
商品番号
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【8780】 |
英 名
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Japanese Large-caliber Matchlock Gun, SASAI Style |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、Curio Magazine 広告掲載品 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,090mm |
口 径
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19mm (実測19.1mm) |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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表示製作中 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【火縄銃 十匁堺中筒 (摂泉界住榎並勘左衛門重恭)について】
本品は口径が十二匁(実測19.1mm)、重量約5,50kgの中筒の中ではやや軽量の軍用火縄銃です。
軍用の中筒は一般に6匁筒 (15,8mm)〜10匁筒 (18,7mm) 前後で、それ以上は大筒と呼ばれる事もあります。 大筒の定義は定かではありませんが、抱えて射撃の不可能な50匁筒 (33mm) 以上の品を通常は大筒と呼ぶようです。
本品は在銘で、銃身下面に「地鉄鍛二重惣巻張請合 摂州住榎並勘左衛門重恭」の銘が切られています。 榎並勘左衛門家は堺鍛冶衆の中でも最上位の年寄として江戸初期から君臨し、「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.44の嘉永七年(1854年)の項目に掲載されています。 幕末の鍛冶師として銃器の西欧化の進む厳しい時代を鍛冶衆の筆頭として必死に活動していた鉄砲鍛冶である事が窺えます。「明二十二、芦第五三番 (芦は確かではありません)、福岡縣」の刻印
台カブの形状が僅かに荻野流に似ていますが、荻野流の特徴でもある「象ノ鼻」と呼ばれる「象が鼻を丸めたような形状」とは少し違います。 また庵の線もストレートではなくカーブ状であるのも異なります。 西日本(九州地方)からの堺注文筒と思われます。「荻野流傍系十匁堺中筒」としても良いかもしれません。
【本個体の説明】
○○には「明二十二、芦第五三番 (芦は確かではありません)、福岡縣」の刻印が入っています。
明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。 本品には「明二十二、芦第五三番 福岡縣」の刻印が入っている事から、明治22年に福岡縣で銃砲調査を受けた事が判ります。
福岡縣は7月14日、廃藩置県により筑前国を福岡縣と秋月縣に分かれて設置された縣で、現在の福岡県ほぼ全域にあたります。 少なくとも明治22年に北九州(福岡縣)にあった品ですので、将来的に筑前国の筒との関連を調べていく必要がある品です。また薩摩藩を含め反明治政府側の九州の旧縣は「銃砲取締規則」には消極的で遅い所では明治三十年代まで調査が続いていました。 本品も福岡縣ですので明治二十年代の調査でやっと登録されたのが納得できます。
背割の後部(胴金と接する部分から◯◯cm)にやや不自然な飾り金具があります。
尾栓は現状では固着していますが、ねじ込み部分の基部には大きな錆は出ておらず、外れそうに見えます。 カラクリの作動については至極完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、火挟が起きた状態で引金を引くと、火挟が力強く落ちます。 木製のカルカ (さく杖) が付属致します。
【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃砲、109.0cm、銃身長70.0cm、口径1.9cm、銘文:摂泉界住榎並勘左衛門重恭)
【その他の情報】
平成24年7月17日に熊本県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約160年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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