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エンフィールド P1860 2バンド 小銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、福山刻印) (西)㊱ new
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価格(税込)
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商品番号
 【8770】
英  名
 Enfield Pattern 1860 2 Band Rifle
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、大阪店在庫品
国  名
 イギリス
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 1,242mm
口  径
 14mm
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 お客様ご連絡中
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【エンフィールド P1860 2バンド 小銃について】
原型はエンフィールド Pattern 1853 ライフルで、イギリスのエンフィールド造兵廠で開発されたライフリングのある前装式の小銃(施条銃、Rifled Musket)です。 フランスで開発・実用化されたミニエー弾のパテント1851年に英軍需省が取得し、これに改良を加えたエンフィールド弾を使用します。 ミニエー弾は1836年にロンドンの有名なガンスミスであったウィリアム・グリーナー (William Greener) が開発したドングリ型鉛製の弾頭 (プリチェット弾) が原型で、底部に窪みがあり木片で埋められていました。 ミニエーはこの弾頭の周囲に凸型の溝をつけ、底部の木片をコルクに変更しました。 ミニエー弾は、16世紀には既に開発されていたライフリングを銃身内に施した銃と組み合わせて使用されました。 ミニエー弾は発射時の圧力で押し込まれたコルクが鉛弾の底部を外側に膨張させ、弾頭周囲の溝の凸部がライフリングに食い込んで密着して圧力の漏れを防ぎ、ライフリングによる回転を弾頭に与える事に成功しました。 これにより滑腔式小銃では有効射程が50から100ヤードほどしかなかったのに対し、ミニエー弾を使用する小銃では300ヤード (約270m)、最大射程は1000ヤード (約914m) にまで延びました。 尚、実際にエンフィールド 3バンド歩兵銃のリア・サイトの目盛りは1,000ヤードまで設定されていました。 弾頭と装薬 (黒色火薬) は紙製薬筒に包まれており、表面が蜜蝋と動物性油脂の混合物でコーティングされていました。 この弾薬は命中性能が向上しただけではなく、高速で回転した弾頭が体内で変形し致命的な銃創となりました。 また、汚れた動物性油脂にまみれた弾頭が感染症を引き起こし、負傷兵にさらなるダメージを与えました。
日本でも幕末に大量のエンフィールド銃が輸入され、滑腔式であったゲベール銃に対して圧倒的な威力を発揮しました。 日本ではエンフィールドが訛ってエンピロール銃とも呼ばれた他、サイド・プレートにTOWERの刻印が入っている事から、通称タワー・ライフルや漢字で鳥羽 (トバ=タワー) ライフルと呼ばれる事もありました。
Tower軍用刻印はロンドン塔にあった英国政府の銃砲検査機関で軍用として耐えうる品質検査された証です。 同じエンフィールド小銃でもTOWERの刻印の代わりに民間メーカー刻印だけが入っている品もあります。 通常は王冠刻印のみのBirminghamで製造された品の多くが米国に送られ南北戦争に於いて両軍で使用されました。 英国国営造兵廠製か国営造兵廠コントラクト製の品には王冠の下に「V.R」の刻印が入っています。 当時の英国はBirminghamとLondonに集中しており、この王冠はBirmingam銃器製造協会会員のメーカーで製造された品です。 一方、Londonにあったメーカーで作られた品には通常この王冠はなく、メーカー名が入っていました。
エンフィールド Pattern 1853ライフルから更なる改良が施され、Pattern 1856、Pattern 1858、Pattern 1859、Pattern 1860、Pattern 1861といったモデルが採用されました。 エンフィールド小銃は大きく分けて銃身長が短い2バンドと長い3バンド、そしてカービン・モデルを始め多くのバリエーションが製造されました。
Pattern 1856は.577口径のエンフィールド小銃としては初の短小銃 (2バンド) モデルで、33インチ (84cm) の銃身が装備されていましたが、登場時期が遅かったため当時英国が参加していたクリミア戦争に投入される事はありませんでした。 Pattern 1856短小銃は戦列歩兵連隊や小銃旅団、第60連隊、ケープ植民地軍、王立カナダ小銃連隊といった部隊のあらゆる下士官に支給されました。 Pattern 1856小銃のライフリングや弾薬はPattern 1853小銃の物と同様でしたが、銃身がより肉薄となっており、重いヤタガン銃剣を装着すると銃身が曲がってしまう恐れがあった他、連続射撃後に銃身周囲に陽炎が発生するといった欠点が有りました。 Pattern 1856 Type II (No.2) とも呼ばれるPattern 1858はPattern 1856の改良型で、銃身自体はP1856と同じ物が使用されていましたが、ストックがより長い物へと変更された他、P1856では銃身に設けられていた着剣ラグがフロント・バンドへと移される等の強化が行われています。 英国海軍は1858年にPattern 1856小銃と同様のモデルを採用しましたが、この海軍モデルでは銃身がPattern 1856小銃に比べて肉厚となった他、ライフリング条数が3条から5条となり、ライフリング・ピッチも1:48インチとより転度の大きなものに変更されており、命中精度が向上していました。 その後、英国陸軍でもこの海軍モデルと同様のモデルを1860年に採用しました。 この陸軍モデルは海軍モデルと異なり、トリガー・ガードやバット・プレート、ノーズ・キャップ等が真鍮製ではなくケースハードン仕上げの鉄製となっていました。 また、海軍モデルではリア・スリング・スイベルがトリガー・ガード前方に設けられていたのに対し、陸軍モデルではトリガー・ガードよりも後方に取り付けられている点も異なります。 本品は英国陸軍 P1860小銃と思われます。 尚、1858年以降に製造された全てのエンフィールド小銃及び短小銃では、銃身内のライフリングの深さが薬室から銃口に向かって浅くなる方式 (Progressive Depth Rifling) へと変更されました。 (MM)(KK)

【本個体の説明】
本品は薄れて見難くなっていますがサイド・ロックのハンマー後方に王冠刻印が入っている事から、輸出用として製造された品である事が窺えます。 銃身左側面後方にはゲージ・テスト刻印 (25は.577口径を表します) 及び暫定検査刻印 (1855-1904年の間にBirminghamプルーフ・ハウスで行われたライフリングを切る前の銃身の検査、Provisonal Proof Mark) といった典型的なBirmingam銃器製造協会会員のメーカー製の刻印が入っています。 銃身下面にも検査刻印と思しきJや×、1 WH、Sから始まる7文字のアルファベットなどの刻印があります。
また本品の銃床左側面には縦2cmほどの○に福山の刻印が入っています。 この福山は恐らく江戸期に現在の広島県東部に存在した備後福山藩を示すものと思われます。 江戸後期徳川譜代の阿部氏が福山藩を治め、安政の改革やベリー来航に対応した老中首座阿部正弘も藩主を務めました。 幕末には徳川方として第一次第二次長州征討に参加し、明治新政府に恭順後は伊予、播磨、大阪に派兵し戊辰戦争最後の函館戦争にも参戦いました。 本品もそれらの戦いで使用されたのかも知れません。 明治4年(1871年)には廃藩置県により福山藩は福山県となり県庁も置かれましたが深津県・小田県・岡山県と短期間に変更が繰り返され、最終的には明治9年(1876年)に備後地域の旧福山藩領が広島県へと移管されました。 本品は広島県教育委員会が交付した登録証が付いている事から、登録証が交付された平成3年頃まで広島の福山に存在していた可能性が考えられます。
本品は2本のバンドやノーズ・キャップ、トリガー・ガード、パット・プレートが真鍮製ではなく鉄製となっていて銃身内のライフリングが5本となっている事から、陸軍型のP1860であることが判ります。
本品の銃身や機関部等は、全体に時代錆が表れており、表面錆痕や朽ち込みが散見されるものの、大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 鉄鍮製のトリガー・ガードやバット・プレートについても大きな変形等はいられず、適度な時代感が付いた良い雰囲気となっています。 木製の銃床についても、打ち傷や線傷の他、銃床先端部下面に欠け、サイド・プレート後方に20mmほどのクラック、銃床右側面に3本の爪で引っかかれたような3cm四方の傷や銃床先端左側面には打ち傷等は見られるものの、全体に大きな破損等は見られず、製造された時代を考慮すれば比較的良好な状態が保たれています。 バット・プレートの取り付けもガタつきもなくしっかりとしています。 機関部の作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コックともにしっかりと掛かり、フル・コック状態でトリガーを引くとハンマーが力強く落ちます。 パーカッション・ニップルについては、目立った欠けや変形は見られず、しっかりとした状態が保たれており火穴もしっかりと通っています。 また欠損している場合の多いニップル・ガード/チェーンが付属し、良好な状態を維持してます。 銃身内には5条のライフリングがしっかりと確認出来ます。 前後バレル・バンドの取り付けは現状目立ったガタつき等は見受けられず、スリング・スイベルについても前後共に固着等は見られません。 リア・サイトの起倒・調整についても問題なく行う事が可能です。 オリジナルのしっかりとした鉄製のさく杖が付属致します。(AW)

【その他の情報】
平成3年9月18日に広島県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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