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【TKS/D丸横】火縄銃 堺細筒 (在銘: 摂州啞鍛冶七郎兵衛作[以下不明]) (京)㊴ |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【8751】 |
英 名
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Japanese Matchlock Musket, SAKAI Style |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品、【TK】 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,272mm |
口 径
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15mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物とは異なります。 |
コメント
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【火縄銃 堺細筒 (在銘: 摂州啞鍛冶七郎兵衛作[以下不明]) について】
摂州堺 (現在の大阪府堺市) の摂州啞鍛冶七郎兵衛により製作された堺筒です。 啞鍛冶七郎兵衛は「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.66及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.208にも掲載されている鉄砲鍛冶です。 啞(おし)鍛冶とは口の不自由な鍛冶で、火縄銃で啞鍛冶と銘文を切るのは摂州堺の「七郎兵衛」のみで、他の作品を見てもとても上手な鉄砲鍛冶です。 因みに、耳の不自由な刀鍛冶として「聾長綱」が知られています。
堺筒とは摂州堺の鉄砲鍛冶によって製造された火縄銃で、口径が二匁目玉から三匁目五分玉程度の細筒に銃身や台木など全体に豪華な装飾が施された物が多く見られます。 これらの火縄銃は主に狩猟や射的用として製造されました。 本品は出来の良さから武芸の一つとして行われた射的射撃用と思われます。
本品の筒 (銃身) は柑子のない八角銃身で、銃身が銃口部に向かって僅かに広がっています。 口径は実測12,2mm (約二匁七分相当、銃口付近で僅かに広がって約14mm) となっています。 先目当は三角形、元目当は凝った溝型 (筋割) の一種が付いています。 銃身は銃床に対して4箇所の目釘金具により固定される構造となっています。
台 (銃床) については各部に飾り金具が取り付けられた堺筒らしい装飾に富んだ作りとなっており、銃床の堺筒らしい幅の広い胴金後方の銃床上面に兜、庵部分に一羽の兎の後ろに波濤文様の「波濤ニ兎」の飾り金具が取り付けられています。 昔から兎は多産のため繁栄の象徴とされ、豊穣や飛躍をもたらす神使と伝えられてきました。 威勢よく波の上を跳ねる図柄は縁起物として人気が高く、安土桃山時代から江戸時代ごろにかけてよく描かれ火縄銃部分的な意匠として使われてきました。 台カブ右側面には牡丹と思われる飾り金具が取り付けられています。 また、台カブ下面には二つ帆の丸紋が彫り込まれた丸板が取り付けられています。 二つ帆の丸紋は、帆掛船紋から派生し、多くは海運業を営んでいた事に因んで用いられていたようです。 その他、銃床の目釘座やカラクリの鋲裏座金には菊花十二葉の花弁を象った金具が合計13個用いられています。 尚、銃床には火縄通しの穴の周りには菊花十二葉の花弁、台カブ左側の火縄消しの穴の周りには菊花十六葉の花弁で飾られています。 まさに菊花尽くしの金具と言えます。 銃床下の飾り金具は竹と竹葉です。 銃床の木部は美しい玉杢が見られる他、虎杢が人工的に施されています。
カラクリの地板には「松」の漢字を意匠化したとも割れる印が打たれています。 カラクリは外カラクリ (平カラクリ) となっており、堺筒に多く見られる半菊状の蟹の目隠しが取り付けられています。 カラクリの地板や火挟、弾金、胴金、雨覆、火蓋といった部品は真鍮製となっています。 胴金は幅約3cmと堺筒らしい幅広な作りとなっています。 引金は真鍮製の水滴形で、真鍮製の用心金 (トリガー・ガード) が設けられています。 (MM)
【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) を含む鉄部は防錆用の黒錆が欧米のブルー仕上げのようになっています。 大きな欠損等は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 銃身下面の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は4箇所とも一致しています。 銃床下面の銘については、やや打ち傷や表面錆痕が見られるものの、大部分が判読可能です。
台 (銃床) については上質の赤樫と思われる材質で、銃身の前方下部にある矢袋の入り口部分が僅かに欠けている他は、ほぼ難点がない美しい状態で、しっかりとした強度が保たれています。 全体に銃床各部に取り付けられた飾り金具については目立った欠品等は見受けられませんが、磨かれており彫が薄くなった部分が見受けられます。 カラクリの地板や火挟、雨覆、火蓋、引金、用心金といった部分についても、目立った傷等は見られません。 用心金の取り付けにやや遊びが見られますが、固定自体はしっかりとしています。
カラクリの作動については完全で、火挟を大きく起こすとロックがしっかりと掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 火蓋の開閉については問題なく行う事が可能です。 木製のカルカ (さく杖) が付属致します。
「啞鍛冶七郎兵衛」の銘が珍しく、見栄えのする一挺です。 (MM)(KK)
【その他の情報】
令和3年3月9日に高知県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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