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【TKS/D】火縄銃 田付流国友細筒 東雲文字銀象嵌 (在銘: 江州国友藤兵衛) (西)㉟ |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【8743】 |
英 名
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Japanese Matchlock Musket, TATSUKE Style by Kunitomo Tohbei |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、【TK】 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,302mm |
口 径
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13mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【火縄銃 東雲文字銀象嵌 田付流国友細筒 (在銘: 江州国友藤兵衛) について】
本品は口径が13mm (約四匁) ほどの細筒 (小筒) と呼ばれる標的射撃用の火縄銃です。 全長は1,302mm、銃身長995mmで火縄銃の細筒としては一般的なサイズとなっています。 本品は江州=近江国 (おうみのくに: 現在の滋賀県) で製作された品で、銃身には「江州国友藤兵衛」銘が切られています。 国友藤兵衛家は国友鉄砲鍛治の年寄脇 (としよりわき) の家で天体望遠鏡や気砲を作ったことで有名な科学者の一貫斎の家柄です。 一貫斎も9歳で父の名をついで国友藤兵衛 (とうべい) と名のりました。 「江州国友藤兵衛」は「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.138からP.141まで、及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.125からP.128までに掲載されています。
本品は台木 (銃床) 部分をはじめ、各部に田付流用銃の特徴が見られます。 田付流とは田付兵庫助源景澄 (のち宗鉄) により開祖された砲術流派で、井上流・稲富流と共に徳川幕府の鉄砲役三大流派として重用されました。 田付流の影響を受けた細筒を含む火縄銃は堺、國友、日野といった各地で製作されました。
田付流用銃の最大の特徴は銃床部の形状で、銃床後端が直線的にカットされ、断面が平坦な形状となっているのが特徴です。 本品にもその特徴的な銃床尾がカットされて平坦となった形状が確認できます。 また、銃を構えた際に左手で支える銃床部分が削り込まれているのも特徴的です。 筒 (銃身) は田付流の火縄銃に多く見られる八角型で、後方に向かって僅かに広がった形状となっており、銃口部は八角柑子になっています。 元目当の後方に「東雲」という文字が銀象嵌により入っています。 この象嵌は安っぽい擦り付け象嵌ではなく、本歌の打ち込み象嵌によるものです。 先目当は杉形、元目当後部は筋割、前半分は千切り透かしとなっており、先目当は後部の狙点部分に銀と思われる別金属が埋め込まれています。 銃身は台 (銃床) に対して3箇所の目釘により固定される構造となっており、目釘の座金は桜花を意匠化しています。 台カブの左側面には鋲座金は桜花、火消の穴がシンプルな真鍮丸穴になっています。
カラクリは蟹目ナキ内カラクリで、雨覆や節のある楔、火蓋、胴金、地板は真鍮製です。 火挟は鉄製となっています。 カラクリの真鍮製地板には柳図で幹は深く彫った高彫で枝葉は片切彫で施されています。 引金は真ん中に筋の入った丸引金で、真鍮製の用心金が設けられています。 用心金を固定する前後の金具は菊花を象ったものとなっています。 また、銃床の目釘座やカラクリの鋲裏座金には桜の花弁を象った金具が用いられており、火挟の軸頭部分も桜を意匠化した装飾が見られます。地板の鋲頭も桜花になっています。背割の先端に矢印型の獣骨が嵌められています。 (MM)
【本個体の説明】
本品の銃身は全体にやや時代錆や表面錆痕が見受けられ、銃床に隠れる銃身下面には一部朽ち込み痕が見受けられるものの、大きな欠損などは見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 銃身上面の「東雲」の象嵌については、比較的良好に輝いて残っています。 銃身下面の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は3箇所とも一致しています。 尚、目釘は付属致しません。
銃床についても製造された時代を考慮すれば比較的コンディションは良好で、若干の打ち傷を除いて目立った割れや欠けなどは見受けられず、大部分にオリジナルの艶の有る仕上げが残っています。 鉄製の火挟や胴金、用心金、芝引金具については、やや表面錆や若干の朽ち込みは見られますが、こちらも目立った欠損などは見られません。 カラクリの地板に施された片切彫りについてもハッキリと残っています。全体的に多少の使用感はありますが、良い時代感になっています。
カラクリの作動については完全で、火挟を起こした状態でのロックは掛かり、引金を引くと火挟が落ちます。 火蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。
国友で作られた上等な田付流の典型的作品で象嵌の文字もハッキリ入り読め、随所に凝った趣のある品です。 (MM)
【その他の情報】
昭和40年9月7日 三重県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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