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MP40 短機関銃 (#690l/4064l, fxo 42) |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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\308,000 |
商品番号
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【8737】 |
英 名
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MP40 Sub Machinegun |
種 類
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短機関銃、東京店在庫品、無可動実銃買取品 2023年 冬 |
国 名
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ドイツ |
時 代
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第一次大戦〜第二次大戦 |
全 長
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840mm(630mm) |
口 径
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9mm×19 |
装 弾
数
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32発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【MP40 短機関銃 について】
MP40短機関銃は第二次世界大戦中にドイツ軍が使用したMP38短機関銃の改良型です。
MP38ではレシーバーを無垢の鉄材からの削り出しで製作していた他、グリップ・フレームが鋳造アルミ合金製でしたが、MP40では生産性を向上させるためにレシーバー及びグリップ・フレームに鋼板プレス加工を採用しました。 これにより製造工程が簡略化された他、ドイツ国内で調達が難しかったアルミニウムの節約にも繋がりました。 また、MP38ではマガジンに弾薬を装填した状態で銃を後部から落下させた際に、ボルトが前進位置から跳ね上がって暴発する危険性がありましたが、1940年後半にドイツの銃器設計者ヒューゴ・シュマイザーによってコッキング・ハンドルを内側に押し込む事によりボルトを閉鎖位置で固定するフォワード・ロック・セーフティが開発されました。 このセーフティ機能を備えた新たな2ピース型のコッキング・ハンドルは、1942年半ば以降に製造されたMP40から本格的に装備されるようになりました。
1940年から1944年にかけて、MP40はエルマ社、ステアー社、ハーネル社で製造されましたが、その生産期間を通じて上述のコッキング・ハンドルを含めて改良が続けられ、大きく分けて5つのバリエーションが存在します。
1940年頃にエルマ社及びステアー社で製造された初期型のMP40では、マガジン・ハウジングの表面が平坦でリブのない形状となっており、MP38のような円形の穴も開けられていない点が特徴となっています。 また、初期型では製造時にボルト・セーフティ機能の無いフック型のコッキング・ハンドルが取り付けられていました。 初期型のバレル・ナットの形状は六角型で、バレル・レストの材質は樹脂製となっており、グリップ・フレームは前後二分割でプレス成型したものを溶接で組み合わせて製造されています。 尚、初期型のMP40では金属製のマズル・プロテクター用の突起が付いている他、マズル・リングも中央に溝のない初期のタイプが取り付けられた個体も見られます。 また、1940〜1941年頃に製造された初期のMP40用マガジンについても、マガジン側面にリブの無いタイプが用意されました。 尚、初期型MP40の特徴であるフック型のコッキング・ハンドルについては、1942年7月に既に部隊に配備されている個体も含めてボルト・セーフティ付の物に改修するよう陸軍総司令部から指示が出ましたが、実際には修理や定期的なメンテナンスのため野戦修理廠等にMP40が戻ってきた場合にのみこのような改修が行われていた為、新型のコッキング・ハンドルへの更新は非常に時間がかかりました。
MP40のバリエーションの内、1941〜1942年頃にエルマ社、ステアー社、ハーネル社で製造されたタイプは、マガジン・ハウジングの両側面に5本の強化リブが追加されているのが特徴で、これ以降に製造されたタイプでは全てマガジン・ハウジング表面にリブが追加されるようになりました。 グリップ・フレームは初期型と同様に前後二分割でプレス成型したものを溶接で組み合わせて製造されています。コッキング・ハンドルについては、1942年6月以降フォワード・ロック・セーフティ機能を備えたタイプの生産が本格的に開始された為、セーフティ機能付きのコッキング・ハンドルが付いた個体と初期型のフック型コッキング・ハンドルが付いた個体の両方が存在します。
1943年頃にエルマ社で製造された第3のバリエーションではコッキング・ハンドルがボルト・セーフティ機能付の2ピース型のみとなり、これ以降に製造されたMP40でも全てこの2ピース型が装備されるようになりました。 このバリエーションではバレル・ナットのレンチを組み合わせる平面部分が2箇所のみのタイプが取り付けられており、バレル・レストもプレス製となっているのが特徴です。 マガジン・ハウジングは両面に5本の強化リブが付いたタイプで、グリップ・フレームは二分割でプレス成型したものを溶接で組み合わせて製造されています。 同じく1943年頃にステアー社で製造されたMP40では、グリップ・フレームがプレス製で一体製造したものを左右貼り合わせたタイプに変更され、トリガー・ガードも従来型と比べてより厚みのある形状となったのが特徴です。 このタイプでは樹脂製のバレル・レストが装備されています。
1943〜1944年頃にステアー社で製造されたMP40短機関銃の最終型では、レシーバー・エンド・キャップとロア・レシーバーをプレスにより一体成型しているのが特徴です。 このタイプでは、プレスにより鋼板を折り込む方法でロア・レシーバー全体を成形しており、エンド・キャップ上面からロア・レシーバーの外縁部にかけて補強板のように見える板状の継ぎ目が見られます。 バレル・レストは1943年にエルマ社で製造されたタイプと同様にプレス製となっています。
このように初期型と後期型のMP40は構造的にほぼ別物の銃と言える程の改良が行われており、生産性を高めつつ現場の意見も反映して機能性や耐久性を向上させる努力が続けられた事が窺えます。 (KK Updated)
【本個体の説明】
本品のレシーバー・エンド・キャップ上面には1942年 C.G.ハーネル社製を示す「MP40 fxo 42」の刻印が入っています。 マガジン・ハウジングは両面に5本の強化リブが追加されたタイプとなっています。 シリアルNo.はアッパー・レシーバー、フロント・サイト・ベース、銃身、リア・サイトでマッチしています。 その他の部分のシリアルNo.については、トリガー・ガードが4064l、ストックのロック解除ボタンが64、折り畳みストックが064、リコイル・スプリング・アッセンブリが337となっています。 その他、各部にはアムト刻印が見られます。 マズル・リングは後期型の中央に溝のあるH型、バレル・ナットは六角型、バレル・レストは樹脂製となっており、コッキング・ハンドルは1942年半ば以降に本格的に導入されたボルト・セーフティ機能を備えた2ピース・タイプが装備されています。
本品の金属部はやや打ち傷や擦れ、若干の表面錆や経年による褪色が見られるものの、現状目立った欠損等は見られません。 フロント・サイト、アッパー・レシーバー、レシーバー・エンド・キャップは表面仕上げが落ちて地の金属色が露出している状態です。 一方で銃身やバレル・ナット、ボルトやロアー・レシーバーには比較的ブルー仕上げが残っています。 上下レシーバーの取り付けにやや遊びが見られる他、トリガー・ガードには1カ所凹みが見られ、9701とペイントされていた痕が残っています。 フロント・サイト・ガードに若干の歪みが見られますが、あまり気にならないレベルのものです。 樹脂製のハンドガードやグリップ・パネル、バレル・レストについては、やや打ち傷や線傷、摩耗は見られるものの、大きな破損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 グリップ・パネルは左右の色味もほぼマッチしており、違和感は感じられません。 マガジンは取り付け時に前後にやや遊びが見られるものの、固定自体はしっかりとしています。 リア・サイトの切り替えやストックの展開・折り畳み操作については問題なく行う事が可能です。 ストックは展開時及び折り畳み時に遊びが見られますが、ロック機能に問題はありません。 付属のマガジンには「M.P.38 u 40」及び1942年 ステアー・ダイムラー・プフ社製を示す「kur 42」の刻印が入っています。 マガジン右側面にごく浅い凹みが見られますが、フォロアーの動きはスムーズです。 ボトム・プレート固定用の板バネ折り返し部分に欠損が見られますが、マガジン・スプリングのテンションが掛かっているため勝手に脱落してしまうことはありません。 その他、マガジン外装にはやや小傷や表面仕上げの褪色、若干の表面錆痕が見られるものの、大きな変形等は見られず、比較的しっかりとした状態が保たれています。 マガジン・スプリングは入っています。
トリガーテンションの有る、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 旧加工のMP40としてはお値打ち価格に設定しています。 (TK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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