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火縄銃 讃岐三匁五分細筒(登録証付、在銘: 惣巻張 阿州石井平太正広作、壬申四千九百三十二番 広島県)(西)㉝ |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
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商品番号
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【8670】 |
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英 名
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Japanese Matchlock Musket, SANUKI Style |
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種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、大阪店在庫品 |
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国 名
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日本 |
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時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
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全 長
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1,365mm |
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口 径
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13mm |
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装 弾
数
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単発 |
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在 庫
数
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SOLD OUT |
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画像について
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画像は現物です。 |
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コメント
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8670価格は決定、火鋏修理⇐山田さん
【火縄銃 讃岐三匁五分細筒(登録証付古式銃、在銘: 惣巻張 阿州石井平太正広作、壬申四千九百三十二番 広島県)について】
澤田平氏著「日本の古銃」P.83後半に"「摂州堺」とあるから堺筒であり、「江州國友」と刻銘されているために國友筒であると説明するのであれば、何も研究などする必要がなく、無銘の作品に対して寄与するところがない。"と断言されています。 これは大変的を得た言葉として弊社商品解説の軸にもなっています。
本品は「阿州住」とありながら「阿波筒」ではなく「讃岐筒」と弊社では考えている品です。 形状的(特にシルエット)には阿波筒に似てはいますが、阿波筒の掟と一致している個所は少なく、阿波筒に似て非なるものです。 阿波筒の特別仕様とも弊社では考えていませんので阿波筒との違いをベースに解説します。本品は阿波國の鉄砲鍛冶が讃岐筒に仕上げた品と思われる品です。
本品は在銘品で、銃身下面に「惣巻張 阿州石井平太正広作」の銘が入っています。 「石井平太正広」については、「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.○○及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.○○に掲載されています。
銘と共に刻まれた「惣巻張」とは銃身の作製方法 (鍛え) のランクとも言える構法の一つです。 芯金に巻き付けた鉄板をどのような構法で張り鍛えているかを表しています。「惣巻張」の「惣」は「総」の書きかえ字で、「すべて」「みんな」を意味します。 筒全体(すべて)に良く鍛えたリボン状の板を巻張した作りの事です。 他に「上鍛」「半巻張」「一重巻張」「二重巻張」「三十巻張」「短冊張」「蛭巻張」「鍛巻張」「藤巻張」「鍛惣巻張」「鉄惣巻張」「鍛二重巻張」「惣鍛二重巻張」「地鉄惣巻張 」「地鉄鍛惣巻張」「地鉄鍛鋼二重惣巻張」など色々な組合せで表記されます。
本品は全長が1,365mで銃身長が1,060mm、口径13mm(三匁五分)の平均的な長さの細筒となっています。 銃身は後方に向かってやや広がった形状の八角銃身です。 銃口部は筋立された八角芥子柑子です。 この柑子の形状は例外を除き阿波筒ではない形です。 柑子の後ろのくびれた部分の後ろに筋立された玉縁が施されています。 基本的な阿波筒は材質が異なった金属製の玉縁です。
先目当は筋割の上に銀の刃が埋め込まれおり、後部が滑らかに下がっています。 先目当は柑子に載っています。 この先目当の位置も阿波筒とは全く異なるものです。 元目当は阿波筒では例外を除き殆ど見られない富士形となっています。 銃身は銃床に4ヶ所の目釘により固定される構造となっています。
台カブ上部のラインが緩やかにカーブを描いた阿波国で好まれる形状です。 しかしながら側面から見れば非常に良く似ていますが、台カブの厚みが台金から後ろは阿波筒より薄く仕上げられています。 他の地方とは異なる装飾性に富んだ作りとなっています。
阿波筒の最も大きな特徴として銃床(台木)に人工的な虎目模様が入っていますが、本品にはなく、木目は阿波筒とは全く異なる杢目ですが、色合いは阿波筒風です。また典型的な阿波筒ほど銃身の幅(厚み)はありませんが、台木に深く入っています。 阿波筒と同じく台木(先台)下方には金具は無いものの、台締金具後方下部には◯◯の飾金具に猪目透しが入っています。 阿波筒はシンプルな猪目透しです。 矢袋と呼ばれるカルカを入れる台木(先台)の先端の部分は矢袋金は阿波筒ではありませんが、本品には唐草文様が入った矢袋金が付いています。 飾り金具と虎目模様は別として銃床(台木)は阿波筒と同じと言って良いでしょう。
阿波筒の平均的な幅より広い(26mm)台金とその後方の銃床上面には台金に彫られた兜武者の続きの飾り板が取り付けてあり、これは高級な阿波筒にしかない装飾が施されています。台カブ右側面に獅子図の金具、台カブ左側面の火消し穴の飾金物は大きな牡丹図を模した装飾が施されています。台カブ左側面の火消し穴の飾金物は菊花図を模した装飾が施されています。 銃床の目釘座やカラクリの鋲裏座金には梅花を意匠化した金具が用いられています。 火縄通しの穴の金具は菊花図を象った飾りが見られます。 このような装飾は阿波筒にも見られます。 真鍮製のカラクリの地板は比較的長く幅が狭くアールは阿波筒より緩いので、台カブ下部のアールとは離れた形状になっています。 台カブ下部の将棋駒形の部分には「竹の文様」の丸型真鍮金具が付いています。 芝引金は阿波筒とは全く異なる形状の大き目の真鍮金具になっており、雲の文様が入っています。 用心金前部の「火縄の鐶」の基部は「竹」文様で、鐶を通す金具は凝った「節のある竹」となっており、このような形状は「雨覆の楔」ではありますが、「火縄の鐶」の基部に使われているのは初めて見ました。 引金は真鍮製の舌形の透かしが入っており、真鍮製の用心金が取り付けられています。 用心金の取り付け方法は阿波筒と同じで、用心金基部の飾金具は一対の「竹」と「梅」です。 引金の穴の飾金具は「蓑亀(みのがめ」で、これらの飾金具は阿波筒では見られない仕様です。阿波筒と同じ外カラクリです。横鋲(よこびょう)と弾金との合わせ目は角が立った角で合わせてあります。 疣(蟹目)隠しは桜花紋を半分にした透しが入っており、シンプルな阿波筒とは全く違います。
本品の台カブ左上面に「壬申四千九百三十二番 広島縣」の壬申刻印が入っています。 「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号に相当します。 明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。
本品には「壬申四千九百三十二番 広島縣」の刻印が入っている事から、本品が明治5年に広島県で銃砲調査を受けた事が判ります。 また、本品には広島県教育委員会が交付した登録証が付いている事から、本品が銃砲調査を受けた明治5年(1872年、壬申年) から登録証が交付された昭和42年頃まで広島県に存在していた可能性が高いと考えられます。 本品は「讃岐筒(香川県)」と考えられるので、瀬戸内海を挟んだ山陽地方の広島に幕末か明治初年に渡ったのではないかと想像できます。
全体的にかなり個性の強い品で阿波筒の特徴もあり「阿州の在銘」であったことから「阿波筒」とするか「讃岐筒」にするか迷った品です。 装飾的な部分に特徴が強いので砲術流派の仕法方とは違うと思います。 (MM)
【本個体の説明】
本品の銃身は全体に時代錆が表れており、表面錆が散見されるものの、大きな欠損は見受けられず、比較的しっかりとした状態が保たれています。 銃身下部の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は4箇所とも一致しています。 尚、目釘は付属しておりません。
使用感はかなり認められるものの、大事に使われていたのでしょうか、全体としてはまだしっかりとした状態が保たれています。 木製のカルカ(さく杖) が付属致します。 (MM)
【その他の情報】
昭和42年3月2日に広島県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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