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【TK2642S/O】火縄銃 四匁 日野馬上筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、無銘) (京)㉞ |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【8591】 |
英 名
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Japanese Matchlock Pistol, HINO Style |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、【TK】 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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442mm |
口 径
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13mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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馬上筒は騎馬が許された上級武士が使用した小型の火縄銃で基本的に注文品が多く様々な形状の品がありました。 無銘の品が多く生産地の特定が困難でした。 しかしながら他の骨董品と同じように多くの馬上筒を見ていると無銘で地方色の無い品でも生産地の推定が出来るようになります。
近江國の日野の馬上筒には在銘品は殆どなく断定できる品は多くはありませんが、本品は無銘ながら日野筒と考えられる品です。 伝来が確かな日野馬上筒の現存品と本品は多くの共通点があります。どの生産地の馬上筒でも柑子がありますが日野の馬上筒に限っては柑子はありません。細筒と同じように柑子の無い八角銃身で、丸銃身はないと考えて良いでしょう。 元目当は千切透しが最も多くなっています。カラクリは弾金(はじきがね)のない内カラクリです。 引き金は水滴型で用心金は付きません。 全長が45cm前後から55cm前後まで太からず細からずの最もスタンダードな馬上筒のサイズです。 本品は日野の馬上筒の特徴が全て一致しているので日野の馬上筒と思われます。同じ近江國(江州)の国友筒が日本各地からの注文に応えるように様々な形状の特注品を作っていたのに対し、日野筒は市場での競争力を高めるため定型の品を多く作る事によって国友筒よりも廉価で販売する手法が取られました。 しかしながら、その作り自体は他所で製造された火縄銃に決して劣るものではなく、高級品には緻密な装飾が施された品も稀に見られます。 本品は装飾の無い定型の品で日野馬上筒の掟を押さえた品です。
Curioテキスト
【火縄銃 馬上筒 (無銘) について】
本品は馬の上から片手で射撃が出来るようにした小型の火縄銃です。 洋式銃ではピストルに相当しますが、火縄銃では馬の上で使用する意味で「馬上筒」と呼ばれました。 本品は全長が約442mm、銃身長が270mmと馬上筒の中でも小振りな品でが、口径は四匁(約13mm)と大き目です。
本品の筒 (銃身) は柑子の無い八角銃身(オクタゴン・バレル)です。先目当 (照星) は三角形で、元目当 (照門) は千切透しになっています。 筒 (銃身) は前方一ヶ所の目釘により銃床に固定されます。 台 (銃床) の中央部には長方形の飾金具で囲まれた腕貫穴(うでぬきあな)が設けられています。 台カブの前方の右側面上方に真鍮製金具で補強された火縄通しの穴があります。 銃身及び銃床は目立った装飾などの無いシンプルで実用性を重視した作りとなっています。 カラクリは蟹目カラクリ(内カラクリ)で、カラクリの地板や胴金、火挟、火蓋といった金属部は真鍮製となっており、引金には用心金は設けられていません。 雨覆は楔により銃身に取り付けられています。
馬上筒は文字通り乗馬した侍が使用した品です。 足軽が使用した軍用筒や標的射撃、狩猟用の火縄銃とは異なり、馬上筒は武士が使用した兵器の中でも遥かに珍しく、欧米の将校用ピストルよりも希少価性の高い品です。
通常馬上筒は無銘の品が多く生産地の特定が難しいく、特に本品のように最もスタンダードな形の品については特定困難となっていました。 しかしながら多くの馬上筒を扱っていると地方色の無い品でも生産地の推定が出来るようになります。 しかしながら日野の馬上筒として伝来が確かな現存品を見ると下記のような共通点があります。 馬上筒の殆ど品は柑子がありますが日野の馬上筒は細筒と同じように柑子の無い八角銃身で、丸銃身は基本ありません。 元目当は千切透しになっています。カラクリは内カラクリです。 引き金は水滴型で用心金は付きません。 全長が45cm前後から55cm前後までで、太さも細からず、太からずの最もスタンダード馬上筒のサイズです。 元々日野筒の馬上筒には在銘品は殆どなく、弊社では未見です。 本品は上記の特徴が全て一致しているので近江國の日野の馬上筒と思われます。同じ近江國(江州)の国友筒が日本各地からの注文に答えるように様々な形状の特注品を作っていたのに対し、日野筒は市場での競争力を高めるため上記のような定型の品を多く作る事によって国友筒よりも廉価で販売する手法が取られました。 しかしながら、その作り自体は他所で製造された火縄銃に決して劣るものではなく、高級品には緻密な装飾が施された品も稀に見られます。 本品は装飾の無い定型の品ではありますが小振りな馬上筒の必要なポイントを全て押さえた品です。 (MM)
【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) は全体に時代錆が見られますが、これは製作当時から錆の進行を防ぐ為に始めから施されている仕上げで、欧米のブルーイングと同じ役目になっています。 銃身は全体にやや表面錆痕や若干の朽ち込み痕が散見されますが、大きな欠損等は見受けられません。 銃身下部の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は一致しています。 銃床については全体に打ち傷や線傷が見受けられる他、先端の矢袋部分などに僅かな欠けが見られえるものの、大きな破損や欠損等は見受けられず、オリジナルの艶の有る仕上げも残った状態が保たれています。 カラクリの地板や胴金、火挟といった真鍮部品についても適度な時代感が付いた良い雰囲気となっており、各部の取り付けについても現状目立ったガタつき等は見受けられず、しっかりとした状態が保たれています。 カラクリの作動については完全で、火挟を起こした状態で引金を引くと火挟が落ちます。 また、爪の短い火蓋の開閉についても問題ありません。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尾栓もスムーズに取り外す事が可能です。 木製のカルカ (さく杖) が付属致します。
本品は馬上筒の中でも小振りなサイズで日野で作られた品であろうと推測される品です。 馬上筒は火縄銃の中でも高値で取り引きされる為、細筒を改造した品など、まがい物が多い中、本品は当初から小型の馬上筒として作らてた間違いのない品です。 (MM)
【その他の情報】
昭和41年12月12日に岡山県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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