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【TKS/O管】火縄銃型 管打式堺和銃 丸ニ二ツ引キ紋銀象嵌 (古式銃、在銘: 鍛巻張泉州住嶌谷喜八郎重高作)(西)㉘ |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【8487】 |
英 名
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Japanese Matchlock Style Percussion Musket, SAKAI Style |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,300mm(実測) |
口 径
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10mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【火縄銃型 管打式堺和銃 丸ニ二ツ引キ紋銀象嵌 (在銘: 鍛巻張 泉州住嶌谷喜八郎重高作) について】
元々火縄銃を製作していた日本の銃工が製作したと思われる火縄銃型の管打式小銃です。 本品は全長が約1,300mm、口径実測10,5mm (約一匁半) の細筒 (小筒) と呼ばれるサイズの品です。 細筒は主に狩猟用や標的射撃用として使用されました。
本品は在銘で、銃床下面には「鍛巻張 泉州住嶌谷喜八郎重高作」の銘が切られています。 嶌谷喜八郎重高は「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.195及び「全国鉄砲鍛冶地域別分類」P.221に摂州住として掲載されている嶌谷 (嶋谷) 喜八郎一門の鉄砲鍛冶の一人です。 嶌谷喜八郎一門としては他に、重一、重克、重覚、重充、重堯、重高、重光、重幸、重吉、充克、充忠が知られています。
本品の筒 (銃身) は後方に向かって緩やかに広がった形状の八角銃身で、銃口部には堺筒らしく大ぶりの芥子柑子が設けられています。 芥子柑子とは、ケシの花が開花する前にプックリと膨らんだ形状から名付けられました。 柑子の後方には玉縁 (環) が設けられています。 先目当はたんけん形、元目当は富士形となっています。 銃身は火縄銃からの流用と考えられ、火皿や雨覆はそのまま残されており、火皿の薬池部分にパーカッション・ニップルが追加されています。 尚、元目当後方の銃身上面には丸に二つ引き紋が銀象嵌により入っています。
台 (銃身) は銃床に対して4箇所の目釘により固定される構造となっています。 本品の台 (銃床) についても、元々火縄銃用に製作された品を流用したものと考えられ、火縄通しの穴や火縄消しの穴がそのまま残されています。 銃床の木部には人工的な虎杢が入れられており、高級な作りとなっています。 銃床は堺筒らしく装飾に富んでおり、銃床下面には松や鳥、竹、庵部分に兎と雲、台かぶ右側面に獅子といった飾り金具が取り付けられており、胴金及び胴金後方の金具には兜武者が彫り込まれています。 また、銃床の目釘座やカラクリの鋲裏座金には梅の花弁を象った金具が取り付けられています。 その他、かるか取付部 (矢袋) の金具には波の図柄が彫り込まれています。
カラクリについても火縄銃用を改造した物が用いられており、外カラクリ (平カラクリ) の機構をベースに、撃鉄の後端をアーム状の部品を介して地板後方に追加された鉄製の助金 (補助バネ) に連結する事により、通常の火縄銃の火挟に比べて管打ち用にテンションが高められています。 カラクリの地板や弾金、胴金は真鍮製で、撃鉄は鉄製となっており、カラクリの蟹の目隠しには松と思われる図柄が彫り込まれています。 撃鉄は火縄銃の火挟からの改造品ではなく、管打ち用として新規に製作されたものと考えられます。 引金は真鍮製の丸形で、用心金が設けられています。
【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) は全体に黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けと同じ処理方法によるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 銃身にはやや表面錆痕や銃床に隠れる銃身下面に一部朽ち込み痕が見られるものの、全体としては目立った欠損等も見られず、比較的良好な状態が保たれています。 銃身下面の銘については、一部薄くなり判読が難しくなっている箇所がございます。 銃身上面の丸に二つ引き紋の銀象嵌は一部に剥落が見られるものの、比較的良好に残っています。 銃身下面の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は4箇所とも一致しています。 尚、目釘は付属致しません。
台 (銃床) については、やや打ち傷や線傷が見受けられ、銃床中程の下面に一部欠けが見られるものの、全体としては大きな欠損などは見られず、艶のある仕上げも大部分に残っています。 銃床下面の真鍮製の飾り金具に一部浮きや補修痕が見られますが、あまり気にならないレベルのものです。 カラクリの地板や弾金、胴金といった真鍮部についても、現状目立った腐食などは見られず、概ね良好な状態が保たれています。 カラクリの作動については完全で、撃鉄を起こした際のロックはしっかりと掛かり、引金を引くと撃鉄が力強く落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) いますが、尾栓は現状固着しており取り外しはできなくなっています。 パーカッション・ニップルに一部欠けが見受けられます。 木製のかるか (さく杖) が付属致します。
カラクリに珍しい機構の助金 (補助バネ) を備えた、上等な管打式堺和銃です。 (KK)
【その他の情報】
昭和39年11月27日に広島県教育委員会により交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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