 |
|
|
|
 |
【TK2572S/O】火縄銃 井上外記流中筒梅花生花銀色絵象嵌 (登録証付、在銘 [摂州住榎並屋又]兵衛[作]) |
|
 |
 |
|
 |
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
|
SOLD OUT |
商品番号
|
【8400】 |
英 名
|
Japanese Large-caliber Matcklock Gun, INOUE GEKI Style |
種 類
|
古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品、厳選品 |
国 名
|
日本 |
時 代
|
第一次大戦前(〜1914) |
全 長
|
1,034mm |
口 径
|
20mm(内径)/36mm(外径) |
装 弾
数
|
単発 |
在 庫
数
|
SOLD OUT |
画像について
|
画像は現物です。 |
コメント
|
【火縄銃 井上外記流中筒 梅花生花銀色絵象嵌 (在銘: [摂州住榎並屋又]兵衛[作]) について】
本品は口径20mm (十匁)、全長1,034mmの軍用火縄銃で、井上外記流の形式に則った作りの優品です。
井上外記流は大阪役で稲富流、田付流と共に戦果を上げた名門鉄砲流派です。 始祖の井上九十郎正継は種々の連発銃を開発した他、外記カラクリを発明したことで知られており、井上外記の別名から外記流 (げきりゅう) とも呼ばれます。 井上流の火縄銃は江戸前期から末期に至るまで、ほぼ全国的に生産されました。 井上外記流は幕府の御秘事鉄砲として幕末まで極秘にされていましたが、銃床の形状が独特であったため後世でもよく知られるものとなっています。
本品は在銘で銃身下面には登録証上では「○○兵衛」の銘が切られている事になっています。 この二文字だけでは井上外記流は全国的に使用されたので鉄砲鍛冶を完全に特定できませんが、長銘が切られており熟視すると「○○屋又兵衛○」と読めます。 井上外記流を作った数少ない鉄砲鍛冶中に摂州堺の「榎並屋又兵衛」がいるので同人ではないかと推測されます。 また現存品で「榎並屋又兵衛」の作で全く同じ作りの品がありますので、弊社では「榎並屋又兵衛」作としています。
本品の筒 (銃身) は後方に向かって広がった鉄味(質)の良い丸銃身で、その上面だけを平らにした「表一角」と呼ばれる形状となっており、銃口部は前から10cmほどから緩やかに太くなり、寸の詰まった綺麗な丸柑子が設けられています。 尚、銃身は銃床に対して三箇所の目釘穴により取り付けられる構造となっています。 銃身後部上方 (薬室の上) には銀色絵象嵌で梅花木を洒落た花器に添えた文様が施された上品であり上等な品です。 上部が銀と思われる別素材で刃を付けた「たんけん」の先目当及び「千切透し」の元目当になっています。
銃床は芝引部分が特徴的なカーブを描く井上外記流独特の形状となっており、洋式銃の影響を受けたものと言われています。 台木の裏側 (銃身が載る外部から見えない箇所) には「梅家眼」と読める墨書きが入っています。 カラクリは外カラクリ (外記カラクリ) となっており、蟹の目隠し (関金) は水滴型となっています。 胴金は幅12mmの装飾が入っていないもので、井上外記流らしい形です。 引金は真鍮製の三角型で滑らかな形から「鴨の口型」と呼ばれています。 一般的な中筒とは違い用心金、ナマコ金、芝引金は設けられていません。 台かぶに火縄通しの穴が右から左に斜め後ろに抜けており、左右の穴の周りには真鍮製の補強金具で飾られています。 これは井上外記流の特徴でもあります。 銃床の目釘座金 (左右で六ヵ所) に洋銀のような梅花とカラクリの鋲裏座金 (左側四ヶ所、裏一ヶ所) には真鍮製の梅花の花弁を象った金具が合計11枚用いられています。 引金の前には真鍮製の火縄通しの鐶が座金に付いています。 本品が高級品である所以は全体的な造りもさりながら、雨覆を留める楔 (くさび) においても、棘が三本出た非常に凝った品となっています。 (MM)
【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) を含む鉄部は黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付け技法によるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 全体としては大きな欠損等は見受けられず、銃床に隠れる銃身下面のコンディションも概ね良好です。 銃身下部の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は3箇所とも一致しています。 尚、目釘は付属しておりません。
埼玉県教育委員会交付の登録証が付いている事から、本品は東日本の藩で使用されたのではないかと想像されます。
台木 (銃床) は若干の打ち傷や線傷が散見され、一部僅かなひびや欠けが見られるものの、全体としては大きな破損も見られず、艶のある仕上げも全体に残った比較的良好な状態が保たれています。 カラクリの地板や火挟、弾金、胴金、雨覆、楔、火蓋といった真鍮製の部品には良い時代感が付いています。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 また、尾栓の取り外しについても問題なく行う事が可能です。 カラクリの作動については完全で、火挟を起こした際のロックもしっかりと掛かり、火挟が起きた状態で引金を引くと、火挟が落ちます。 木製のかるか (さく杖) が付属致します。 (MM)
【その他の情報】
昭和42年6月9日 に埼玉県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
|
|
|
 |
|
|
 |
|
 |
|
 |
|  |