 |
|
|
|
 |
【TK2556S/D】火縄銃 阿波大狭間筒 (登録証付古式銃、在銘: 鍛惣巻張 阿州住大嶋房之助高吉作) (西)㉖ |
|
 |
 |
|
 |
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
|
SOLD OUT |
商品番号
|
【8366】 |
英 名
|
Japanese Matchlock Gun w/ Long Barrel, AWA Style |
種 類
|
古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品 |
国 名
|
日本 |
時 代
|
第一次大戦前(〜1914) |
全 長
|
1,490mm |
口 径
|
13mm |
装 弾
数
|
単発 |
在 庫
数
|
SOLD OUT |
画像について
|
画像は現物です。 |
コメント
|
【火縄銃 阿波大狭間筒 (在銘: 鍛惣巻張 阿州住大嶋房之助高吉作) について】
本品は阿波筒 (阿州筒) と呼ばれる阿州 (=阿波国、現在の徳島県) で製作された火縄銃で、その中でも重量が二倍近くある大狭間筒です。 重量があって短い中筒の現存品はありますが、細筒の形状で重量が二倍の火縄銃は阿波筒以外でも見ることの無い希少な品です。
本品は在銘品で、銃身下面に「(二重)鍛惣巻張 阿州住大嶋房之助高吉作」の銘が切られています。 「二重」部分は薄くなり判読がやや難しくなっています。 大嶋房之助を含む大嶋家は、阿波国で活動した代表的な鉄砲鍛冶の一門です。 「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.58及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.307に阿州 (=阿波国、現在の徳島県) 住の鉄砲鍛冶として掲載されています。
「鍛惣巻張」とは銃身の製造工程を表す独特の表現で「鍛えた葛金 (かずらがね) を銃身全体に巻いた」事を表しており、火縄銃の銃身としては手の込んだ作りと言えます。
阿波筒は比較的全長の長い品が多い中、本品の全長は約149cmと特に長く、また細筒に比べて重量が約7,4gと非常に重い事から、立射など射手が構えた状態での射撃は著しく困難で、城砦の鉄砲狭間等に据えて使用された狭間筒と考えられます。 口径は阿波筒で一般的な約11mmに比べてやや大きく実測約13mm (約三匁半) となっていますが、阿波筒らしく筒 (銃身) は口径に対してかなり肉厚な作りとなっています。 阿波筒では細筒から狭間筒に至るまで鉄砲のサイズに関わらず、口径は11mm前後でほぼ共通した作りとなっていましたが、本品はその大きさから規定外の大きな口径になっています。 さらに銃身長が口径に対して長めに取られており、また銃身の重量も通常の細筒の二倍もある事から、比較的小口径の銃弾による長射程での狙撃の為に特別に作られたと考えられます。 本品の先目当はたんけん形、元目当は筋割となっています。 元目当及び先目当には阿波筒特有のコの字型の照尺が別部品で差し込まれており、これを垂直に立てた状態で長距離での精密射撃に用いられたと考えられていますが、詳細な使用方法については今日では不明となっています。 また元目当及び先目当、そしてそれらに付属する別部品の照尺のサイズも規定外の大きさになっている点も特注品である事が伺われます。
銃身は八角銃身で、銃口部には阿波筒独特の筋立てが施された、口径に比べかなり大きな八角柑子が設けられています。 この銃身は銃床に対して4ケ所の目釘により固定される構造となっています。 台 (銃床) についても台かぶ部分が大きく、美しい虎杢が人工的に入れられており、阿波筒の特徴を押さえた作りとなっています。 しかしながら、目釘金に菱形の座金が用いられている点などは独特です。 カラクリは外カラクリ (平カラクリ) で、雨覆や火皿といった各部は厚みのある作りとなっています。 本品のカラクリの地板や胴金、火挟及び用心金は真鍮製となっています。 (MM)
【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) は全体に黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けと同じ処理方法によるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 銃身は若干の表面錆痕や柑子下部付近に一部鉄地表面の荒れが見られるものの、目立った欠損等は見受けられず、製造された時代を考慮すると非常に良好な状態が保たれています。 また、銃身下面の銘についてもはっきりと確認出来ます。 銃身下部の目釘金具と台 (銃床) の目釘穴の位置は4ケ所とも一致しており、目釘金具にも欠品は見られません。 尚、目釘は付属致しません。
台 (銃床) についても同様に独特の虎杢仕上げが美しく残った良好な状態が保たれており、打ち傷等も最小限となっています。 また、各飾り金具や目釘座金についても目立った欠品などは見受けられません。 銃床後端の芝引金具の角に僅かに欠けが見られるものの、殆気にならないレベルのものです。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) います。 また、火蓋の開閉や尾栓の取り外しについてもスムーズに行う事が可能です。 阿波筒特有の特徴的な前後の照尺については、着脱式である事から今日では欠品している個体も見られますが、本品は前後ともに揃っており、目当に対して垂直に差し込んで取り付ける事も可能です。 カラクリの作動についても完全で、火挟を起こした状態で引金を引くと、火挟がスムーズに落ちます。
本品は典型的な阿波筒としての特徴、高級な造り、規定外の重銃身を備えた特注品です。 さらに抜群のコンディションである事から、弊社一押しの逸品と言えます。 すでに阿波筒をお持ちでも、別格としてコレクションに加えて頂きたい一品です。 (MM)(KK)
【その他の情報】
昭和40年10月5日に徳島県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
|
|
|
 |
|
|
 |
|
 |
|
 |
|  |