株式会社 シカゴレジメンタルス イメージ お電話でのお問い合せは東京:03-3802-8707 /大阪:06-6306-3785
SPECIALIZING IN MILITARY                    ANTIQUE

                           
ホーム
商品検索
商品検索ヘルプ
アクセサリー
参考書籍
店舗紹介
スタッフ紹介
ニュース
フリーニュースレター
ご注文について
お問い合せ
よくあるご質問
弊社掲載記事、広告
個人情報保護方針
会社概要
ギャラリー
採用情報
リンク
サイトマップ
カタログ
ガゼットしおり
ブログでの紹介品
ブログでの紹介品
初めての方はこちら

「売約済」「商談中」
「SOLDOUT」
等の表記について、詳しくは こちらをご覧下さい。

「デッド・ストック」
「未使用新品」
等の記載についての説明は、こちらをご覧下さい。


エンフィールド P1860 2バンド 小銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、Kynoch社製)  
一覧へ戻る
関連商品情報
現在この商品に関連するアクセサリーはございません。
現在この商品に関連する書籍・ビデオはございません。
予約はこちら
  ▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。
  Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved.
価格(税込)
 \385,000
商品番号
 【8268】
英  名
 Enfield Pattern 1860 2 Band Rifle mfd. by Kynoch & Co.
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、X候補
国  名
 イギリス
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 1,243mm
口  径
 14mm
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【エンフィールド P1860 2バンド 小銃 について】
原型はエンフィールド Pattern 1853 ライフルで、イギリスのエンフィールド造兵廠で開発されたライフリングのある前装式の小銃(施条銃、Rifled Musket)です。 フランスで開発・実用化されたミニエー弾のパテント1851年に英軍需省が取得し、これに改良を加えたエンフィールド弾を使用します。 ミニエー弾の原型は、1836年にロンドンの有名なガンスミスであったウィリアム・グリーナー (William Greener) が開発したドングリ型鉛製の弾頭で、これは底部に窪みがあり木片で埋められていました。 ミニエーはこの弾頭の周囲に凸型の溝をつけ、底部の木片をコルクに変更しました。 ミニエー弾は、16世紀には既に開発されていたライフリングを銃身内に施した銃と組み合わせて使用されました。 ミニエー弾は発射時の圧力で押し込まれたコルクが鉛弾の底部を外側に膨張させ、弾頭周囲の溝の凸部がライフリングに食い込んで密着して圧力の漏れを防ぎ、ライフリングによる回転を弾頭に与える事に成功しました。 これにより滑腔式小銃では有効射程が50から100ヤードほどしかなかったのに対し、ミニエー弾を使用する小銃では300ヤード (約270m)、最大射程は1000ヤード (約914m) にまで延びました。 尚、実際にエンフィールド 3バンド歩兵銃のリア・サイトの目盛りは1,000ヤードまで設定されていました。 弾頭と装薬 (黒色火薬) は紙製薬筒に包まれており、表面が蜜蝋と動物性油脂の混合物でコーティングされていました。 この弾薬は命中性能が向上しただけではなく、高速で回転した弾頭が体内で変形し致命的な銃創となりました。 また、汚れた動物性油脂にまみれた弾頭が感染症を引き起こし、負傷兵にさらなるダメージを与えました。
日本でも幕末に大量のエンフィールド銃が輸入され、滑腔式であったゲベール銃に対して圧倒的な威力を発揮しました。 日本ではエンフィールドが訛ってエンピロール銃とも呼ばれた他、サイド・プレートにTOWERの刻印が入っている事から、通称タワー・ライフルや漢字で鳥羽 (トバ=タワー) ライフルと呼ばれる事もありました。
Tower軍用刻印はロンドン塔にあった英国政府の銃砲検査機関で軍用として耐えうる品質検査された証です。 同じエンフィールド小銃でもTOWERの刻印の代わりに民間メーカー刻印だけが入っている品もあります。 通常は王冠刻印のみのBirminghamで製造された品の多くが米国に送られ南北戦争に於いて両軍で使用されました。 英国国営造兵廠製か国営造兵廠コントラクト製の品には王冠の下に「V.R」の刻印が入っています。 当時の英国はBirminghamとLondonに集中しており、この王冠はBirmingam銃器製造協会会員のメーカーで製造された品です。 一方、Londonにあったメーカーで作られた品には通常この王冠はなく、メーカー名が入っていました。
エンフィールド Pattern 1853ライフルから更なる改良が施され、Pattern 1856、Pattern 1858、Pattern 1859、Pattern 1860、Pattern 1861といったモデルが採用されました。 エンフィールド小銃は大きく分けて銃身長が短い2バンドと長い3バンド、そしてカービン・モデルを始め多くのバリエーションが製造されました。
Pattern 1856は.577口径のエンフィールド小銃としては初の短小銃 (2バンド) モデルで、33インチ (84cm) の銃身が装備されていましたが、登場時期が遅かったため当時英国が参加していたクリミア戦争に投入される事はありませんでした。 Pattern 1856短小銃は戦列歩兵連隊や小銃旅団、第60連隊、ケープ植民地軍、王立カナダ小銃連隊といった部隊のあらゆる下士官に支給されました。 Pattern 1856小銃のライフリングや弾薬はPattern 1853小銃の物と同様でしたが、銃身がより肉薄となっており、重いヤタガン銃剣を装着すると銃身が曲がってしまう恐れがあった他、連続射撃後に銃身周囲に陽炎が発生するといった欠点が有りました。 Pattern 1856 Type II (No.2) とも呼ばれるPattern 1858はPattern 1856の改良型で、銃身自体はP1856と同じ物が使用されていましたが、ストックがより長い物へと変更された他、P1856では銃身に設けられていた着剣ラグがフロント・バンドへと移される等の強化が行われています。 英国海軍は1858年にPattern 1856小銃と同様のモデルを採用しましたが、この海軍モデルでは銃身がPattern 1856小銃に比べて肉厚となった他、ライフリング条数が3条から5条となり、ライフリング・ピッチも1:48インチとより転度の大きなものに変更されており、命中精度が向上していました。 その後、英国陸軍でもこの海軍モデルと同様のモデルを1860年に採用しました。 この陸軍モデルは海軍モデルと異なり、トリガー・ガードやバット・プレート、ノーズ・キャップ等が真鍮製ではなくケースハードン仕上げの鉄製となっていました。 また、海軍モデルではリア・スリング・スイベルがトリガー・ガード前方に設けられていたのに対し、陸軍モデルではトリガー・ガードよりも後方に取り付けられている点も異なります。 本品は英国陸軍 P1860小銃と思われます。 尚、1858年以降に製造された全てのエンフィールド小銃及び短小銃では、銃身内のライフリングの深さが薬室から銃口に向かって浅くなる方式 (Progressive Depth Rifling) へと変更されました。 (KK)

【本個体の説明】
本品はサイド・ロックのハンマー後方にVR刻印のない王冠刻印が入っている事から、輸出用として製造された品である事が窺えます。 また、サイド・ロックには他にも、国営銃砲検査機関の検査刻印である「TOWER」刻印及び製造年を示す「1868」の刻印が入っています。 銃身左側面後方には.577口径を表す「25」のゲージ・テスト刻印が2箇所打刻されている他、1855-1904年の間にBirminghamプルーフ・ハウスでライフリングを加工する前の銃身検査を行った際に打刻された暫定検査刻印 (Provisonal Proof Mark) といった典型的なBirmingam銃器製造協会会員のメーカー製の刻印が入っています。
本品のバット・ストック右側面には「KYNOCH & Co BIRMINGHAM」のメーカー刻印が入っています。 Kynochはスコットランド人のGeorge KynochがPursall and Phillips社を1862年に引き継ぐ形で英国バーミンガムのWittonに創業したメーカーで、主に銃用弾薬の製造で有名でした。 本品の銃床はKynoch社が創業後比較的早い時期に製造した品と考えられます。
本品には他にも着剣装置に「ニ之」と読める文字が彫られている他、銃床左側面には丸の中に「田吉」の文字が入った刻印が大きく打たれており、本品が幕末から明治初頭に日本国内で使用されていた事が窺えます。 (「田吉」については吉田と読む可能性も考えられます)。
本品は全体に適度な時代が付いた良い雰囲気となっており、銃身や機関部といった金属部は、やや打ち傷や経年による褪色、若干の時代錆及び表面錆痕は見られるものの、目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製銃床についても、全体にやや打ち傷や線傷の他、バット・ストック後端下部に一部古いひびと欠けの補修痕が見られ、バット・プレート取り付け部周辺にも僅かな欠けやヘアライン・クラック木部表面の浮きが見られるものの、それ以外には現状大きな破損等は見られません。 傷み易いバット・プレートについても、やや時代錆や表面錆痕は見られますが、目立った変形等は見られず、銃床への取り付けについても、がたつきもなくしっかりとしています。 前後スリング・スイベルには現状固着などは見られません。
作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーが力強く落ちます。 銃身は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 銃身内はやや表面錆は見られるものの、5条のライフリングは比較的はっきりと確認出来ます。 パーカッション・ニップルについても、現状大きな欠けや変形等は見られません。 リア・サイトの起倒・調整についても問題なく行う事が可能です。 ニップル・ガード及びチェーンは付属しません。 鉄製のさく杖が付属致します。 (KK)

【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 124.3cm、銃身長: 84.0cm、口径: 1.4cm、銘文: なし、備考: 銃床に王冠の刻印、「TOWER1868」、「KYNOCH & CO BIRMINCHAM」、(田吉)の刻印あり)

【その他の情報】
令和5年1月12日に愛知県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

詳細画像(Detailed Photos)はこちら


一覧へ戻る   このページのトップへ
E-mail:chicago@regimentals.jp
Copyright (c) Chicago Regimentals Co.,Ltd.All Right Reserved.