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火縄銃 信州細筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘: 丸山権義房作) (京)㉗ |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【8256】 |
英 名
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Japanese Matchlock Gun made by SHINSHU Gunsmith |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,335mm |
口 径
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11mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物とは異なります。 |
コメント
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【火縄銃 信州細筒 (在銘: 丸山権義房作) について】
本品は信州(信濃国)で作られた堺筒の流れを汲む外観をした火縄銃で、信州筒の特徴が特に表れている訳ではありませんが、鉄砲鍛冶名から信州筒としました。 本品は全長1,335mm、銃身長(1,043mm)、口径11mm (〇匁)、重量4.6kg と、口径と比較して筒(銃身) の径があり全体的に重厚な感じになっています。
筒は後方に向かって緩やかに広がった八角銃身です。 銃口部には柑子は設けられていません。 先目当は杉形、元目当は信州独特の袖透かしとなっています。 筒は台 (銃床) に対して三ヶ所の目釘により固定される構造となっており、筒と台の目釘の位置は合っています。 目釘孔の周りを飾る金具は左右各五ヶ所ありますが、実際は上記通り三ヶ所で留まっており、二ヶ所は単なる飾りになっています。 本品の筒 (銃身) 下部には「丸山権義房作」の銘が見事に切られています。 丸山権義房は幕末期の信濃国耳取村 (現在の長野県小諸市耳取) の銃工で、信州(三岡村)耳取村住で「信濃国住丸山権十郎義房」と銘を切ると同人と思われます。 「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.P.280 及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.84⇐ ? にも掲載されています。
長野県小諸市耳取2003−1にある彌美登里(みみとり)神社に、江戸時代に耳取村で火縄銃の生産を行っていた縁で、丸山家を含む火縄銃の古文書があると聞いています。 彌美登里神社の境内には角場(試射場)があったと言われています。 また小諸藩主を招いて火薬の実験もしたと言われています。
台 (銃床) については全体に装飾の少ない質実剛健な作りとなっていますが、とてもしっかりとした上質なものとなっています。 堺筒の様な幅の広い台締金具が付いていますが、金具には彫り物はありません。 しかしながら英語でボーダーと呼ばれる縁に沿った取り線が刻まれいます。 また台カブは典型的な堺筒ほど大きくもないスッキリとした流れをしています。 目釘孔の金具を始め、孔の周りを飾る金具(17ヶ所)は全てほぼ同じ大きさの梅の意匠が施されており、その非常に丁寧な造りになっています。 また台カブ左側面の火縄消しの穴を飾る金具は大きな梅の意匠が施されており、他の金具とマッチしています。 カラクリは外カラクリとなっており、疣(いぼ)隠しには真鍮製の木瓜紋を上品に配しています。 引金は水滴型、そして引金の穴周りの飾りも梅の意匠です。 カラクリの地板金や胴金、雨覆、火蓋、楔、弾金、引金、用心金といった金具については真鍮製となっており、火挟のみ鉄製となっています。雨覆いを留める楔は真鍮製で黒色に着色して虎柄になっています。 引金については真鍮製で水滴型になっています。 また火皿は真鍮製で、沸付で筒と火皿が結合されている珍しい構造です。 楔の虎柄、全体的に丁寧な造りなど全体的に見るとかなりの高級品と考えられます。 (MM)
【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) の表面は大部分に黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けによるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 しかしながら、未使用状態で現在まで残ったのでしょうか、錆は深いものではありません。 銃身を含め金属製の部分は大きな欠損等は見受けられず、しっかりとした状態が保たれています。 台 (銃床) については、僅かに打ち傷や線傷等は見受けられますが、大きな破損や欠損等は見受けられず、製造された時代を考慮すると非常に良好な状態が保たれています。
カラクリの地板や胴金といった真鍮部品についても適度な時代感が付いた良い雰囲気となっています。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尾栓についてもスムーズに取り外す事が可能となっています。 カラクリの作動については完全で、火挟を起こした状態で引金を引くと、火挟がスムーズに落ちます。 かるか (さく杖) は付属致します。 鉄砲鍛冶でありながら、天才発明家でもあった片井京介を出した信濃国ですが、同鍛冶の作品以外に特出した火縄銃はあまり見ません。 信州で作られた火縄銃でこれほど上品に作られた珍しいです。
本品は江戸時代後期の作と思われます。 平成25年の長野県登録で、二百年間信州(長野県)にあった優品です。 地元の収集家のコレクションに入れて頂きたい一挺です。(MM)
【その他の情報】
平成25年2月14日に長野県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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