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ルフォーショー 6連発 ピン・ファイア リボルバー(銃砲刀剣類登録証付古式銃、#30764) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【8237】 |
英 名
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Lefaucheux 6 shot Pinfire Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品 |
国 名
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ベルギー |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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274mm |
口 径
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10mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ルフォーショー リボルバー全般について】
ルフォーショー(ル・フォーショウ=Lefaucheux) リボルバーはフランスのガンスミスであったカジミール ルフォーショー(Casimir Lefaucheux, 1802-1852) によって発明されたピン・ファイア式(カニ目打ち式)の金属製薬莢を使用するリボルバーです。 フランス、ベルギーで1850-70年代に主に民間用として多種多数製造されました。 1858年にはフランス軍初の金属製薬莢を使用するリボルバーとして軍用に採用されました。 本品はベルギー軍用で、ベルギーのリェージュ検査工廠のプルーフ・マークが入っています。 ルフォーショー リボルバーは5連発から20連発までの非常に多くのバリエーションがあります。 銃身も3cmほどのラウンド・バレルから15cm以上のオクタゴン・バレまで色々な銃身長がありました。 用途も色々で、大型の無骨な軍用モデルもあれば、全体に彫刻の入った小型の護身用までバリエーションが豊富です。 ピン・ファイア式の生産はパテントの関係でしょうか、ヨーロッパではスタンダードな種類でしたが、アメリカでは余り生産されませんでした。 当時ルフォーショーはピン・ファイア拳銃の代名詞で、リム・ファイア式が普及されるまで、フランス、ベルギーからヨーロッパ各国を始め、アメリカ、日本など世界各国に輸出されました。 特に幕末期には多くの種類のルフォーショー拳銃が日本国内に入っています。 本品は銃身長14mmのラウンド・バレル・モデルで、幕末時に指揮官の自衛火器として人気のあった品です。 ルフォーショー リボルバーはバリエーションが多く、アメリカ製リボルバーよりお手頃な価格帯ですので、それだけを集めるには面白い分野です。
ピン・ファイアは日本ではカニ目打ち式と呼ばれる最も初期の金属薬莢を使用する発火方式の銃で、パーカッション(菅打ち式)に比べて装薬や弾頭、そして雷管が脱落する心配もない長所がありました。 シリンダーはセンター・ファイアのように完全に前から後ろまで貫通した後装式です。 しかし現代実包が使用出来ない旧式の金属薬莢を使用する為、最も現代銃に近い構造をしているのにも拘らず、国内で唯一合法的に所持できる古式銃となっています。 (MM)
【本個体の説明】
本銃は大型の部類に入る「ミリタリー・モデル」とも呼ばれるダブル/シングル・アクションの品で軍用モデルを特別仕様にした品です。 口径は銃口の実測値は10.5mm(登録証は10mm
)ですが、軍用ルフォーショーの共通口径である11mm弾が入ります。 本体の鉄の部分は当時のブルー仕上げが一部に残った、再仕上げされていないオリジナルの状態です。 銃身長140mmのラウンド・バレル以外にはオリジナルのハッキリとした唐草模様の彫刻が入っており、軍用銃をベースに装飾性を加味した美しい品です。 シリンダーには「E.LG」のリェージュ・プルーフ・マークと「王冠にN」の刻印が入っています。 また、フレーム右側面と銃身基部左側面に「王冠にK」の刻印が入っています。 フレーム左側面に30764のシリアル番号がハッキリと入っています。 トリガー・ガードにも唐草模様の彫刻が入っており、高級感があります。 右側面の装弾孔にはピースメーカーような蓋(Loading Gate)が付いており、その当時ポピュラーだった管打式拳銃より遥かに早く装弾が可能でした。 Loading Gateの開閉用ロックはフレーム側面に付いたL字型板バネを使用し軍用に適した堅牢さが加えられています。 また特筆すべき点はLoading Gateには親指でも操作出来大型の角型の突起が付いています。 このタイプの突起が付いた品は欧米でもすくなく、バリエーションを集める上では面白い品です。 弊社では数百ものルフォーショー リボルバーを見てきましたが、本品と同じ品は未見です。 残念な事に、このLoading Gateの表面の一部だけに朽ち込み錆があり、小さいですがこれが唯一の欠点です。 表面仕上げに経年の時代感が付いていますが、不自然さが全くない歴史を感じさせる古式銃独特の味わいがあります。 銃そのものは非常にしっかりとした、ガタの全くないキッチリとした造りです。 銃身基部のシリンダー軸を左から固定しているネジ山(このネジが付いている品も少ないです)だけに僅かな傷みがありますが、その他のネジ山は傷も殆ど無いあまり分解もされていない良い状態です。 エジェクション・ロッドが銃身右下に装着されており、空薬莢を装弾孔から容易に排出出来るようになっています。 エジェクション・ロッドのオリジナルの板バネも珍しく完全に機能しています。
分解方法は「銃身基部のシリンダー軸を左から固定しているネジ」緩め、その下の「銃身基部とフレームを前方から留めているネジ」を外して分解します。 銃身を外してもシリンダー軸はフレーム側に残る構造です。 「銃身基部のシリンダー軸を左から固定しているネジ」の山にはやや傷みが見られるため、約90°程度回転させることで抜くことが出来ます。 戻す際はネジ山のさらなる破損を避けるため、同様に90°以上締め込まないことをお勧めします。
全体的な程度は古式銃としてはとても良い状態です。 作動は完全良好でハンマーを起こしてシングル・アクション、そのままトリガーを引いてダブル・アクション、どちらもシリンダーが歯切れ良く回転します。 ハーフ・コックは元々備えられていない構造です。 銃本体とマッチしたオリジナルのニス仕上げウォルナット製グリップも完全で大変用良く、チェッカーリングも美しく残っている事に加え、葉模様のエングレービング施された高級感のある品です。 銃身内はライフリングが深く刻まれており最後まで(全て)抜けています。 鉄の銃把(バック・ストッラップ)にも唐草模様の彫刻が入っています。 そして銃把下部には二十六年式拳銃と同じような落下/紛失防止のランヤード(吊り紐)を取り付けるリングが付いています。 これも軍用ルフォーショー リボルバーの特徴です。 作動完全、外見上のコンディション共に良い、ルフォーショーとしては素晴らしい部類に入るお勧めの一挺です。 (MM)(TK)
【その他の情報】
昭和49年2月19日に大阪府教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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