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イタリア製火打石式拳銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、LANDI刻印) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【8194】 |
英 名
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Italian Flintlock Pistol, marked LANDI |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、Curio Magazine、✕ |
国 名
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イタリア |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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281mm |
口 径
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12mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【イタリア製火打石式拳銃 (LANDI刻印) について】
本品は口径が12mm、全長281mmと小型の大きさに対して比較的大口径で、非常に凝った装飾が施された17世紀のイタリア製の特徴を備えた火打石式拳銃です。 撃発機構と形状から、ヨーロッパの三十年戦争 (1618年-1648年) 後にイタリア貴族の護身用として使用された品と思われます。 火打石式はフリント・ロックとも呼ばれる点火方式の1つで、1620年頃に開発されたとされています。 より信頼性の高いパーカッション・ロック式 (雷管式) が1840年頃より主流となるまでの約200年間に、大型の軍用銃から小型の護身用拳銃まで様々な小火器の撃発機構として使用されました。 本品の銃身後部には「J. 〇」と読める刻印がありますがメーカーの特定はできません。 サイド・プレートにはブレシア地方で火打石式サイド・ロックを専門に製造した「LANDI」の刻印があることから、本品はイタリア統一以前のブレシア地方で1650年頃に作られたフリント・ロック ピストル (火打石式拳銃) と考えられます。
火打石式銃がヨーロッパで普及した17世紀中頃は、1648年のウェストファリア講和条約で終結した三十年戦争後期と重なります。 鉄砲の使用による集団戦という近代的な戦争となった三十年戦争は、イギリス・フランス・オランダ・スペイン・ポルトガルなどが主権国家体制を形成させました。 しかしながら、イタリアやドイツの統一は遅れ、特にイタリアの場合は、ヴェネツィア共和国、やフィレンツェ共和国、サヴォイア公国、ミラノ公国、ナポリ王国、シチリア王国などの小国分裂が続き、それぞれ主権国家化が進みました。 その中でブレシア (Brescia) 近郊の都市ガルドネ・ヴァルトロンピア (Gardone Val Trompia) 地方には豊富な鉱物資源があり、採掘活動は古代から行われていました。 特に武器生産に欠かせない製鉄技術は高く、ヴェネツィア共和国統治時代には特別な自治権と優遇税制が認められていたほどでした。 創業500年の歴史を持つピエトロ・ベレッタ社もブレシアに本社を置いています。 また当時の機械動力として欠かせない水力資源も豊富にありました。 火打石式拳銃は手作りであった事から規格化はされていませんが、お国柄が細部に表れています。 ブレシア地方で作られた品は品質によって装飾の多さは異なりますが、他国の銃に比べ繊細な装飾が施されており、人物をモチーフにした題材が好まれました。
本品は銃身後部上方、トリガー・ガード下部、木製グリップのバック・ストラップ部分とグリップ・エンド、そして銃床左側面に女神の顔をモチーフにした装飾が五か所にも施されています。 銃身はTwo-stage Barrelと呼ばれる銃身のほぼ中央に段差が有る形状となっています。 ウォールナット製のフル・ストックと呼ばれる銃身近くまで伸びた細身の銃床には鉄製のベルト・フックが取り付けられ、金具に施されたロココ調装飾からイタリア製らしさを感じます。 銃床のベルト・フックは、ホルスターがまだ普及していなかった時代にベルトに指す際に用いられました。 (MM)
【本個体の説明】
本品の銃身及びフリント・ロックの作動機構は白磨き仕上げとなっており、若干の時代錆や朽ち込み痕が散見されるものの、目立った欠損等は見られず、概ね良好な状態が保たれています。 銃床は銃把周辺にやや補修痕が見受けられるものの、全体としては大きな破損や欠損は見受けられず、総じて良好な状態が保たれています。 グリップ・エンドやトリガー・ガード、さく杖の取り付け金具といった真鍮部品については、適度な時代が付いた良い雰囲気となっています。 ベルト・フックの取り付けに僅かに遊びが見られますが、殆ど気にならないレベルのものです。
フリント・ロック機構の作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コックはしっかりとかかり、トリガーを引くとハンマーが力強く落ちます。 フリズン (当たり金) の開閉についても問題なく、しっかりとしたテンションがかかっています。 撃鉄の火打ち石 (ガン・フリント) を固定する爪を調整する螺子 (キャップ・スクリュー) も正常に機能しており、ネジを回す事で爪の開度を調整する事が可能です。 尚、ハンマーの背面に一部ヘアライン・クラックが生じており、現状強度的にはしっかりとしていますが、作動の際には空撃ちなどを避けていただくよう注意が必要です。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。
真鍮製の口金が付いたオリジナルのさく杖が付属致します。 (KK)
【その他の情報】
令和4年6月22日に京都府都教育委員会によって交付された可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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