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英国 Thomas Lowe社製 ペッパーボックス (銃砲刀剣類登録証付古式銃)(西)㉓  
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価格(税込)
 \1,320,000
商品番号
 【8152】
英  名
 English Bar Hammer Pepperbox mfd. by Thomas Lowe of Chester
種  類
 古式銃(登録証付)、東京店在庫品、✕
国  名
 イギリス
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 190mm
口  径
 8mm (実測9mm)
装 弾 数
 6発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【英国製 Thomas Lowe, Chester社 ペッパーボックスについて】
本品は1840年代頃に英国のChesterのThomas Lowe社で製造されたダブル・アクションのバーハンマー・タイプのペッパーボックス ピストルです。

Thomas Lowe社は英国のChester の1, Northgate Streetに工房を構えて高級散弾銃や拳銃を製造していた老舗のガンメーカーです。Thomas Loweは1792-1834年の間、上記住所で銃砲メーカーの登録していました。
George Loweの名前で1815年にも同住所で登録があるので、GeorgeはThomasの息子と考えられます。彼らのビジネスは1847年から1869年の間はWilliam Loweの名前で登録があるのでWilliamはGeorgeの兄弟か息子で家業を引き継いだと考えられます。 本品はThomas Lowe社のGeorgeの代の作品か、Williamの代の作品かは明確ではありません。

ペッパーボックス ピストル(Pepper box pistol)とは、シリンダー(回転式弾倉)とバレル(銃身)が一体化(銃身と薬室が一体化)になった黎明期のリボルバー拳銃です。 形状が「コショウ挽き」に似ていることから単にペッパーボックスと呼ばれています。
狭義には1837年にイーサン・アレンがパテントを取った管打ダブル・アクション・オンリーの回転拳銃を指しますが、広義には銃身を3本以上束ねて、それを回転させることによって連射を可能とする銃器(カービンやライフル等の長物も含む)を指します。 形状が「コショウ挽き」に似ている事からペッパーボックスの名称が付いた、西部開拓時代初期の米国で大流行した拳銃の一種です。 一般的には、薬室と一体化した銃身を複数本束ねたものを回転させる事で、装填動作を省略し連射を可能とした銃器の事を指しますが、特にサミュエル・コルトが特許を持っていた、引き金を引くだけで回転連射が可能な「ダブル・アクション機構」を持つ護身用の小型拳銃を指していました。 米国では1830年代後半から1850年代に普及しました。
このペッパーボックスは、複数の独立した銃身を束ねるのではなく、レンコンのような穴を銃身とする一つの塊を鋳造したので頑丈で大量生産が可能でした。
シリンダーとバレルが一体鋳造型である為、口径を大型化すると重心が前方に偏る欠点がありました。 また、シリンダーと一緒に銃身も回転する事から、固定銃身に比較すると命中精度が劣ってしまう点も有り、1850年代後半にはその殆どが姿を消す事になりました。 その他、一発発射すると装填された弾が全弾暴発して発射されてしまう「チェーン・ファイア」を引き起こすと言った問題もペッパーボックスの欠点と言われていました。 しかしながら、この問題はペッパーボックスに限らず、当時のパーカッション式回転拳銃全般が抱えていた不具合でした。 また前方に銃身のないペッパーボックスでは、「チェーン・ファイア」が発生した場合にも全弾が飛び出すだけで、銃本体にはダメージを引き起こさないといった利点もありました。 通常の固定銃身のリボルバーで「チェーン・ファイア」を起こすと致命的なダメージを銃本体と射手に及ぼしましたので、それよりは信頼性がありました。
本品はバーハンマーと呼ばれる、本体中央上部に位置した独特のハンマーがダブル・アクションによって雷管を叩く管打ち式(Percussion)構造になっています。 英国流では90 Boreと呼ばれる.36口径(=9mm)の6連発スムース・ボアです。
バーハンマー・タイプのペッパーボックスは、米国では1837年のEthan Allen のバーハンマーに関するパテントが切れた1860年代初頭頃から、様々なメーカーが製造を始めましたが、英国では1835年頃にバーハンマー・タイプのペッパーボックスが開発された事を皮切りに、1860年までの約25年間に多くのメーカーがバーハンマー ペッパーボックスの製造を行いました。
英国製のバーハンマー ペッパーボックスは製造年代によって、グループIII (1835〜1840)、グループII (1840年代)、グループI (1850〜1860)の3つのグループに大別する事が可能です。 グループIIIは英国製バーハンマーの中でも最も初期の製品で、銃本体には入念な彫刻が施されており、グリップ形状も様々なタイプの物が製造されました。 グループIIは中期に製造された品で、バグ・タイプ・グリップと呼ばれるグリップ下端が丸みを帯びた形状の物が主流となりました。 この グループII は多くの英国のガンスミスによって生産されましたが、ほぼ同一規格になっており1845年頃に生産された品はメーカー名を観ない限りは製造所を特定が出来ませんでした。 また金属部に彫刻はあったもののコストを下げるために全体的には浅い彫刻になっていました。 そしてセーフティなどのオプションもあまり用いられませんでした。 IIIは英国製バーハンマー ペッパーボックスの中でも最も後期に製造された品で、この頃から多くの新興メーカーがペッパーボックス市場に参入しました。 グループIの新興メーカー製の品は製造コストを下げる為、グリップ形状は下端がフラットとなった品が主流となり、グリップ表面には荒いチェッカーが施された物が大半となっていますが、稀にチェッカーのないスムース・タイプの品も存在します。 銃本体に施される彫刻についても従来の製品よりも省力化されており、メーカー名が入っていない製品も数多く存在します。 結論はグループIII (1835〜1840)は試行錯誤された時期で色々な特色を持つ入念に作られた品、グループII (1840年代)は形状やシステムが確立し構造的なクオリティは下げずにコストを下げた品、グループI (1850〜1860)は新興メーカーによる価格競争の末、クオリティをコストを犠牲にしてコストを下げるか、よりクオリティ上げ高級品として差別化を図るかの二極化が進みました。(MM)

【本個体の説明】
本品は本体がジャーマン・シルバー製(洋銀製)で全体的に緻密な唐草模様が入っています。 本体左側面に「LOWE , CHESTER」と入っています。 シリンダー表面に打刻されたプルーフ刻印が入っています。 本体がジャーマン・シルバー製の為に錆なども出ずに彫刻も大変良く残っています。
本品は1840年〜1850年頃に製造されたグループIIに相当すると思われる個体で、バグ・タイプ・グリップと呼ばれるグリップ下端が丸みを帯びた形状になっています。 ステイン仕上げの木製(ウォルナット製)グリップには緻密なチェッカーは施されています。鉄製のトリガー・ガードにも唐草模様の彫刻が残っていますが、本体に比べると若干薄くなっており、トリガー・ガード本体は少し時代を感じます。全体的なクオリティはグループIIと時代の品としては非常に良い方と思われます。
本品の銃身(シリンダー)のブルー仕上げは殆ど落ちてしまっていますが、古式銃独特の薄い時代錆が僅かに出て良い雰囲気になっています。 ニップルをガードするリング状の縁に縄状の装飾が施されており、本品が高級品であった事が判ります。
シリンダーにはChesterを管轄とするバーミンガム(Birmingham) プルーフ・ハウスの刻印が二種類交互に入っています。 一つは1813年から1904年の間に使用されたクロス・ソードの上に王冠、下に「View Mark」を表す「V」が入ったView Markプルーフ刻印です。 もう一つは1813年から1904年の間に黒色火薬を使用する銃身だけに入れられたクロス・ソードの上に王冠、下に「Proof」を表す「P」、左右に「Birmingham」を表す「B」が左に、そして「Company」を表す「C」が右に入ったBirmingham Company Proof刻印です。 同じプルーフ刻印がシリンダー側面に二種類交互に6発分6ヵ所に打ってあります。 ただしこれらの刻印はかなり小さく目視では文字は中々判別できません。また銃身の後部上方に「1から6の数字」が打たれています。
トリガーを引くとダブル・アクションでハンマーを起き雷管(ニップル)を叩く、完全に作動する状態です。 洋銀製の高級な完全品の英国製ペッパーボックスとしてはお値打ち価格に設定します。 (MM)

【その他の情報】
兵庫県教育委員会により昭和48年11月15日に交付された銃砲刀剣類登録証の付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。 またご購入後であっても空撃は絶対に控えて下さい、ニップルが変形もしくは破損する可能性があります。

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