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全鉄製 ドンドル銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃) (戸)㉔ |
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価格(税込)
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\330,000 |
商品番号
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【8147】 |
英 名
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Japanese Percussion Single Shot Pistol with Iron Barrel |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、無可動実銃買取品 2023年 冬、✕ |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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241mm |
口 径
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9.5mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ドンドル銃 (鉄製銃身) について】
本品はドンドル銃と総称されている幕末に作られた管打式の単発拳銃です。 真鍮製の品と全く同じ構造ですが全鉄製で、途中までは鋳型で作れる真鍮製に比べ、鍛造の鉄製は高い技術力を求められました。 高度な火縄銃の製作技術を活かして作られました。 無銘ですが名のある鉄砲鍛冶の作品と思われます。
幕末に雷管式小銃が欧米から輸入されるようになってから、国内でもゲベール銃などの模作が盛んに行われました。 和製の小銃はオリジナルと大きな違いはありませんが、短銃は日本独自の形状になりました。 日本で製作された管打ち式拳銃には本体左側面に帯に差す際の突起が銃身と平行に付いた品が多く見られます。 西洋でもこのような突起 (ベルト・フック) が付いた品は存在しますが、和製の管打ち式拳銃ほど、必ず備えられるものではありませんでした。 また、銃口下部にさく杖 (ラム・ロッド) を固定する為のスイング式の金具 (ラム・ロッド・スイベル) を備え、銃身下部にさく杖の取り付けが可能となっている品も多く見られます。 このような短銃は当時「ドンドル銃」と呼ばれました。
尚、1842年 (天保13年) 頃に蘭学者 吉雄常三によって著された火薬技術等に関する文献である「粉砲考」によると、当時西洋で開発された発火薬の一種を日本において「ドンドルプードル」と呼称していたという記述が見られます。 これはオランダ語で「雷 (Donder) の粉 (Poeder)」を意味する「ドンダー ポーダー (Donder Poeder)」が日本において訛ったものであると考えられます。 ドンダー ポーダーは熱や衝撃を加えると激しく爆轟する発火薬で、当時重要の雷管に用いられた雷汞 (雷酸水銀(II)) と同種の化学物質であると思われます。 「ドンドル銃」の呼称は、この発火薬を雷管に使用する管打ち式の銃器について、ドンドルプードルの「ドンドル」部分のみが残ったと考えられます。
「ドンドル」という呼称は当時は管打ち式の短銃だけに限ったものではありませんでしたが、現在では小型の和製管打ち式短筒の総称としてドントル銃と呼ばれています。 ドンドル銃は基本的に護身用として使用されました。 (KK)(MM)
【本個体の説明】
本品の外観は国内に多く見られる真鍮製ドンドル銃と全く同じ構造ですが、銃口部分に近いものの、柑子はなく筒 (銃身) は銃口に向かって広がった形になっています。 さく杖 (ラム・ロッド) の固定方法も真鍮製ドンドル銃と同じで、鉄製ではあまり見られない仕様となっています。 このような形状の鉄製ドンドル銃は弊社でもあまり見ないものです。 構造的な違いが少ないドンドル銃の中では特記すべき事です。 鉄製の銃身やベルト・フック、トリガー・ガードについては、彫刻などの入っていないシンプルな外観となっています。 木製グリップは下部が平たく少し広がった形状となっています。
本品の銃身やベルト・フックといった鉄製部分については当初は白磨きであったと思われます。 現状は表面錆が多少出てはいますが 全体に適度な時代感が付いた良い雰囲気となっています。この磨かれていないオリジナルの状態が本品の価値を高めています。銃全体には、打ち傷や目立った欠損等は見られず 、各部の組付けはガタつきなく、しっかりとしています。 暗めの色付けされた木製グリップについても、当時の仕上げが良く残っています。作動については完全で、撃鉄はハーフ・コックは無く、フル・コックはしっかりと掛かり、フル・コック状態で引金を引くと撃鉄が力強く落ちます。 撃鉄はやや時代錆が表れていますが、目立った欠損や欠け等は見受けられず、しっかりとした状態が保たれていますが若干左右に振れますが許容範囲です。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 パーカッション・ニップルについては、現状大きな欠け等は見られませんが絶対に空撃はしないでください。 桁外れに数多くのドントル銃を扱っている弊社でも、本品のような鉄製で真鍮製と同じ仕様に作っている品は初めてです。 資料価値の高い逸品です。 (MM)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 24.1cm、銃身長: 16.0cm、口径: 0.95cm、銘文: 無銘)
【その他の情報】
平成24年5月17日に栃木県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。 またご購入後であっても空撃は絶対に控えて下さい、ニップルが変形もしくは破損する可能性があります。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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