 |
|
|
|
 |
【TK2537S/O】火縄銃 志摩国 馬上筒 (銃砲登録証付古式銃、在銘: 志州鳥羽田中勝之助作)(戸)㉓ |
|
 |
 |
|
 |
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
|
SOLD OUT |
商品番号
|
【8077】 |
英 名
|
Japanese Matchlock Pistol by Shishu Toba Tanaka Katsunosuke |
種 類
|
古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品、Curio Magazine、火縄銃地方鉄砲鍛冶 |
国 名
|
日本 |
時 代
|
第一次大戦前(〜1914) |
全 長
|
577mm |
口 径
|
15mm |
装 弾
数
|
単発 |
在 庫
数
|
SOLD OUT |
画像について
|
画像は現物です。 |
コメント
|
【火縄銃 馬上筒 (在銘: 志州鳥羽田中勝之助作)について】
珍しい志州(志摩国、現在の三重県鳥羽市の全域と志摩市の大部分)の鳥羽 (現在の三重県鳥羽市) で作られた馬上筒です。 馬上筒は馬の上から片手で射撃が出来るようにした火縄銃です。 洋式銃ではピストルに相当しますが、国内では馬の上で使用する意味で「馬上筒」と呼ばれました。 本品は全長が577mmと馬上筒としては標準的なサイズの品ですが、口径は約15mm (約六匁) と大口径になっており、重量も1,7kgと片手で射撃するには難しく、余程の砲術に長けた武士が使用した品と思います。
本品は馬上筒としては珍しい中筒をスケール・ダウンさせたような形状の品です。 中筒を模した形状、大きな口径と余程腕が立つ侍が使った品でしょう。 本品は在銘で、銃身下面に志州 (志摩国) の鉄砲鍛冶である「志州鳥羽田中勝之助作(ししゅう とば たなか かつのすけ さく)」の銘が見事に切られています。
「志州鳥羽田中勝之助」について
1991年鳥羽市史編さん室編「鳥羽市史(上刊)」の資料編に安政四年(1857年)「志州鳥羽藩禄高控付明細帳」の中に「御鉄炮師 田中勝之助」と記載されています。
また「志州鳥羽田中勝之助」は「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.214及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.190にも志州鳥羽藩の鉄砲鍛冶として掲載されています。 田中勝之助は江戸時代後期から幕末に活躍した数少ない志摩国の鉄砲鍛冶です。
また名鑑には「志州鳥羽田中勝之助(輔)光傑(みつまさ)」の銘も記載されており、「志州鳥羽藩 田中勝之助光傑」の在銘品の三連管打式馬上筒も現存しており、「田中勝之助」は江戸時代後期から幕末に活躍した数少ない志摩国の優れた鉄砲鍛冶だったと想像できます。
本品の筒 (銃身) は後方に向かって緩やかに広がった形状の八角銃身です。 銃口部には筋立ての施された丸柑子が設けられています。 丸柑子は中筒に稀に見られる形状ですが馬上筒としては非常に珍しいです。 筒 (銃身)の上部全体に銀平象嵌で唐草模様が施されています。 筒は二ヶ所の目釘により台 (銃床) に固定されます。 外観からは三ヶ所のように見えますが、実際は二ヵ所で、一ヶ所は飾りです。 銃床の目釘穴の左右合計六ヶ所を桜の真鍮金具で飾られています。 カラクリは内カラクリ (蟹目カラクリ) で、カラクリの地板や火挟、胴金、火蓋、胴金、芝引金、引金などの外部から見える全ての部品は真鍮製となっています。 通常は一体型の胴金は二分割でできており、幅の狭い胴金左右下方には凝った六角座金で留められており良いアクセントになっています。 また火挟の軸の頭もアールが付いた凝った細工で出来た、目釘金具と同じ桜花で飾られています。
馬上筒は文字通り乗馬した侍が使用した品です。 足軽が使用した軍用筒や標的射撃、狩猟用の火縄銃とは異なり、馬上筒は武士が使用した兵器の中でも遥かに珍しく、欧米の将校用ピストルよりも希少性の高い品です。 本品は珍しい志摩国鳥羽の在銘品で、中筒を模した非常にスタイリッシュな形状をしています。 (MM)
【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) は全体に時代錆が表れているものの、大きな欠損等は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保れています。 銃身下面の銘については「志州鳥羽田中勝之助作」まではハッキリと刻まれています。 銃身下面の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は二ヵ所とも一致しています。 尚、目釘は付属していません。 台木 (銃床) についても非常に良い状態で、しっかりとした強度が保たれており、艶のある仕上げも大部分に残っています。 カラクリの地板や火挟、胴金、雨覆、火蓋、用心金といった真鍮部品については、時代が付いた良い雰囲気となっています。 用心金など各部の取り付けは現状がたつきも見られずしっかりとしています。 先目当は片袖形で、元目当は筋割 (のバリエーション) となっています。
カラクリの作動については、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟がゆっくりと落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 火蓋はやや取り付けに遊びが見られるものの、開閉自体は問題なく行う事が可能です。 尚、尾栓は現状では固着しています。 木製のかるか (さく杖) が付属致します。
本品は銃身に珍しい志摩国鳥羽の鉄砲鍛冶の銘が切られた在銘品で、中筒を見事に模した素晴らしい品です。 現存する馬上筒で本品のように凝った品は希少です。 (MM)
【その他の情報】
昭和48年12月6日に東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品ですので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
|
|
|
 |
|
|
 |
|
 |
|
 |
|  |