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価格(税込)
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\253,000 |
商品番号
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【8050】 |
英 名
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Type 38 Cavalary Rifle |
種 類
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ボルト・アクション、東京店在庫品、無可動実銃新入荷品 2022年6月 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦〜第二次大戦 |
全 長
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1,122mm |
口 径
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6,5mm×50 |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【三八式短小銃について】
三八式歩兵銃は日露戦争後の 1905年(明治38年、皇紀2565年)に日本陸軍が制式採用した小銃です。
三十五年式海軍銃と三十年式をベースにして、主任設計には南部麒次郎大尉が担当しました(海外ではアリサカ・ライフルと呼称されることが多いのは、原型となった三十年式歩兵銃の開発者が有坂成章陸軍砲兵大佐であるため)。機構的には殆ど完成されていた三十年式小銃でしたが、中国大陸での厳しい自然環境の中でいくつかの欠点が見つかり、三十五年式海軍銃の特徴 (遊底覆など)も取り入れて、明治38年に改良型が制式となりました。 部隊配備は日露戦争終戦後の1908年から始められ、約2年ほどで三十年式歩兵銃からの更新を完了されました。 初の実戦投入は第一次世界大戦(青島の戦いなど)で以来日本軍の主力小銃となり日本の小銃の代名詞ともなり九九式小銃と共に終戦まで使用されました。 6,5mm弾は威力的に力不足でしたが、機能的には信頼性が高く前線兵士の間でも好評だったようです。
戦前にはイギリス、フィンランド、メキシコ等、数ヵ国にわたり輸出されました。 また中国で武装解除された部隊が使用した相当数の旧日本軍小火器は、戦後中国軍によって使用され旧軍の小銃を元にした小銃が現地でも製造されました。
三八式短小銃は歩兵銃と騎兵銃との中間のサイズになり、九九式短小銃とほぼ同サイズとなっています。三八式短小銃は日本の工廠で正規に改修された品ですが、旧軍での正式名称などもなく試作に近い位置づけとも言えます。英名では「Type 38 Short Rifle」ではなく「Type 38 Cavalary Rifle」と呼ばれています。多くの三八式短小銃は、小石川工廠で製造された三八式歩兵銃の初期型を名古屋工廠が改修にあたりました。製造時期等は諸説ありますが、九九式短小銃の採用に合わせ、生産されてから時間の経った初期型の歩兵銃を再整備し、取り回しの良いサイズへと改修する試みであったと思われます。改修にあたったのは名古屋工廠で、そのため改修後に薬室下部に名古屋工廠千種製造所検査刻印の「チ」の刻印が打刻されています。一説では銃身と銃床を新造していると言われていますが、三八式短小銃の特徴である加工痕が銃身の上帯下部にあり、銃身の刻印等も初期型の生産時期のものが多く、元々の銃身を改修していたものと思われます。照星は改修後後期型のガードが付いたものへと変更されており、取付方も名古屋工廠らしいピンの見えない仕上げになっています。銃床に関しては床尾下部に名古屋の「名」などの刻印がもられる個体もあることから新造されていた可能性が高いです。その他の部品は使い回されていた可能性が高く、遊底や安全子なども初期型の特徴を残すものが多く見られます。照尺は歩兵銃と同じものが使われ、多くの個体では初期型の谷型の仕様の品が使われていますが、名古屋の後期型のピープ型の装着されている個体も確認されています。
戦後中国にて接収され似たような改修された「三八式砲兵銃」が存在し混同しますが、「三八式短小銃」は国内で改修された日本正規の品です。
日本軍が正規に改修した品ですが、試作的な立ち位置もあり現存数の少ない品になっており、資料も少なく今後弊社での研究の課題でもあります。
【本個体の説明】
本品は東京砲兵工廠 (小石川) 製です。 東京砲兵工廠では1923年 (大正12年) の関東大震災により甚大な被害を受け、一部機能を残しその役目を小倉工廠に移すまで生産されました。 初期型の東京砲兵工廠 (小石川) 製は、非常に丁寧な仕上がりで、検査刻印が多数打刻されているのが特徴的です。 本品の機関部左側面にはシリアルNo.に加えて東京砲兵工廠製を示す刻印が入っています。 尚、シリーズ刻印は確認出来ません。 薬室上面には菊花紋章は完全に削られ丁寧に処理されています。。三八式の刻印は鮮明に打刻されています。 照星はガードが付いており、安全子は突起の大きい前期型、床尾板もプレート型の前期型となっています。 照門は歩兵銃用の前〜後期共通のVノッチ型です。
全体的に適度な使用感と経年が感じられ、銃身や機関部といった金属部は角張った部分のすれや表面処理の退色、地金っぽくなっている部分など散見されますがオリジナルの仕上げを大部分に残しており、大きな欠損は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。
木部についても同様で使用感と角張った部分が経年で丸みをおびて落ち着いている印象です。木被の照門との境目辺りに10cmほどの割れが取り扱いに注意が必要です。 加えて銃床右側面、機関部辺りにも同様に10cmほどのヒビが見られますが、こちらは進行する心配は少ない印象です。 傷み易い床尾板については、やや擦れや表面錆、経年による褪色が見受けられるものの、目立った朽ち込みや取り付けのがたつきは見受けられません。 照尺の起倒や弾倉底板の着脱については問題なく行う事が可能ですが照尺の調整は、遊標のつまみがやや甘くなっている印象で動きやすくなっています。 弾倉内の弾受 (フォロワー) 及び撥条は入っています。 尚、さく杖は付属致しません。
ボルトの先端と下半分を切除して、ボルト・ハンドルを閉じた状態で溶接固定した新加工品です。(YS)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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