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ベルギー製 ギヨーム マリエット社 ペッパーボックス (銃砲刀剣類登録証付古式銃) |
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価格(税込)
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\1,210,000 |
商品番号
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【7968】 |
英 名
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Belgian Pepperbox mfd. by Guillaume Mariette |
種 類
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古式銃(登録証付)、✕ |
国 名
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ベルギー |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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193mm |
口 径
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10mm |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ベルギー製 ギヨーム マリエット社 ペッパーボックス について】
ペッパーボックス ピストル (Pepper box pistol) とは、シリンダー (回転式弾倉) とバレル (銃身) が一体化 (銃身と薬室が一体化) になった黎明期のリボルバー拳銃です。 形状が「コショウ挽き」に似ていることから単にペッパーボックスと呼ばれています。 狭義には1837年にイーサン・アレンがパテントを取った管打ダブル・アクション・オンリーの回転拳銃を指しますが、広義には銃身を3本以上束ねて、それを回転させることによって連射を可能とする銃器 (カービンやライフル等の長物も含む) を指します。 西部開拓時代初期の米国やヨーロッパで大流行した拳銃の一種です。 一般的には、薬室と一体化した銃身を複数本束ねたものを回転させる事で、装填動作を省略し連射を可能とした銃器の事を指しますが、特にサミュエル・コルトが特許を保有していた、引き金を引くだけで回転連射が可能な「ダブル・アクション機構」を持つ護身用の小型拳銃を指していました。
このペッパーボックスは、複数の独立した銃身を束ねるのではなく、通常はレンコンのような穴を銃身とする一つの塊を鋳造したので頑丈で大量生産が可能でした。 シリンダーとバレルが一体鋳造型である為、口径を大型化すると重心が前方に偏る欠点がありました。 また、シリンダーと一緒に銃身も回転する事から、固定銃身に比較すると命中精度が劣ってしまう点も有り、1850年代後半にはそのほとんどがその姿を消す事になりました。 ヨーロッパの一部では鋳造レンコン型ではなく独立した銃身筒を束めた比較的軽量な高級品も作られました。 その他、一発発射すると装填された弾が全弾暴発して発射されてしまう「チェーン・ファイア」を引き起こすと言った問題もペッパーボックスの欠点と言われていました。 しかしながら、この問題はペッパーボックスに限らず、当時のパーカッション式回転拳銃全般が抱えていた不具合でした。 また前方に銃身のないペッパーボックスでは、「チェーン・ファイア」が発生した場合にも全弾が飛び出すだけで、銃本体にはダメージを引き起こさないといった利点もありました。 固定銃身の拳銃で「チェーン・ファイア」を起こすと致命的なダメージを銃本体と射手に及ぼしました。
本品はベルギーのギヨーム マリエット(Guillaume Mariette)社によって製造されたリング・トリガーを持つ特殊なペッパーボックス・ピストルです。 弊社でもリング・トリガーのペッパーボックスは過去米国のクーパー社製とJ.J. ヘルマン (Jean-Jacques Herman)社製の二挺が入荷したのみで非常に珍しいものです。 リング・トリガーはマリエット ギヨーム社製ペッパーボックスの特許と言われています。
設計者のギヨーム マリエット(Guillaume Mariette)はベルギーのリェージュ近郊のCheratteと呼ばれる炭鉱町で1830年台から1860年台まで活動していました。 1836年にリング・トリガーのペッパーボックスの特許を取っている記録があります。 19世紀中期のヨーロッパは多くの新しい機構の連発拳銃が発明され、その中でもペッパー・ボックスが主流となっており、ギヨーム マリエットはMariette Familyと呼ばれる銃工の家系を創設し、19世紀中頃にはMariette姓の銃工が多数いました。
銃身は一本一本が独立した筒で、米国や英国の鋳造製レンコン型とは全く異なります。 職人の技で五本の銃身を根本で束ねた五連発で、五本の銃身の中央部が空洞になっており、ここからドライバーを差し込んで奥のネジを緩め銃身5本を一挙に取り外します。 また、銃口にドライバーを固定する溝があり、銃身後部から装填するために専用ドライバーで銃身一本一本をソケットと呼ばれるシリンダー後部 (ニップルが付いている部分) から回転させて取り外しが可能な構造になっています。 取り外した銃身とソケットを決まった位置にセットさせるために、ソケットと銃身後部に同じ番号が1から5まで刻印されています。 フレーム右側面前部には、パーカッション・キャップをニップルに取り付けるための溝が設けられています。 フレーム全体とグリップ・ストラップ上部に唐草模様を入った上等な品です。
本品の特徴は珍しいリング・トリガーであり、さらにリング外側後部にネジ型のセーフティが付いていることです。 指でネジを閉める(上側にネジの頭が出る)とトリガーを引いても内蔵式のハンマー(ストライカー)が落ちない構造になっています。 単純な構造ですが確実に安全装置が機能します。 そのためニップルを取り付ける際にトリガーを半分ほど引いて銃身を解放状態にして回転させ、ニップルに取り付けるための溝の場所にニップルが来るようにして、雷管を装着しても暴発しません。
(MM)
【本個体の説明】
本品は古式銃としては非常に良好な状態が保たれており、銃身やフレームといった白磨きの金属部は僅かな表面錆痕を除き、全体に表面のエングレーブが美しく保たれています。 グリップ・フレーム下部には一部僅かに薄くなっていますが、「MARIETTE BREVETE」のパテント刻印がはっきりと確認できます。 また、シリンダーにはベルギー・リェージュの「★ELG」と「王冠にR(王冠部は不鮮明)」のプルーフ刻印がはっきりと確認出来ます。 グリップ・ストラップ下部に "Brevete" (Brevete=Patent=特許) と " MARIETTE " の刻印が二行で入っておりギヨーム マリエット社の特許が使用されていることが判ります。
グリップ・フレームやリング・トリガー周辺には若干の時代錆のくすみが見られるものの、目立った朽ち込み等は見受けられません。 木製グリップはエンボナイズド仕上げ(ebonized wood)と呼ばれる黒檀風の仕上げで、下部が丸みを帯びたバグ・タイプ・グリップと呼ばれる形状となっています。目立った傷も見られない美しいものです。
作動については完全で、引金を引くと撃鉄に連動して銃身が正常に回転します。 シリンダーとフレームの取付についてもガタつきや遊び等は殆ど見られず、パーカッション・ニップルや撃鉄についても現状目立った変形や欠け等も見受けられません。 銃身内は5本とも銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 銃身長は66mmで、特殊な工具を使えば5本とも抜けます。 通常のソリッド(Cast Iron =鋳造)製のペッパーボックスとは一線を画した素晴らしい品です。 (MM)
【その他の情報】
昭和46年20月20日に京都府教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 銃口から薬室まで通っている事を確認済みです。
古式銃は約150年以上前の古い骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは違い作動する機械ものですので、作動や仕上げの確認をご自身でされることをお勧めします。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただき、またお電話で作動状態の説明を聞かれた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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