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【TK2540S/O】火縄銃 土浦藩十匁中筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘: 野口太助信敏)  
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価格(税込)
 SOLD OUT
商品番号
 【7963】
英  名
 Japanese Large-caliber Matchlock Gun, TSUCHIURA Style
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品
国  名
 日本
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 1,140mm
口  径
 18mm
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 SOLD OUT
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【火縄銃 土浦藩十匁中筒 (在銘: 野口太助信敏) について】
本品は土浦藩 (つちうらはん) のお抱え鉄砲鍛冶であった常州住野口太郎の子である「野口太助信敏」の在銘の中筒です。 土浦藩は、常陸国に存在した藩で、藩庁は土浦城 (現在の茨城県土浦市) でした。 第9代藩主土屋彦直は隣藩の水戸藩主徳川治保の三男、第11代藩主土屋挙直は治保の孫の徳川斉昭の第17子であり、幕末期は佐幕派・討幕派の間で苦慮した立場にありました。
土浦には,古くから「土浦にはすぎたるものが2つある。 刻の太鼓と関の鉄砲。」という言葉が伝わっています。 土浦藩関流炮術 (せきりゅうほうじゅつ) は砲術の流派のひとつで、大筒等の大口径の火縄銃を撃つことを得意としていました。 初代は元米沢藩家臣関八左衛門之信で、寛文9年 (1669年) 以降、土浦藩炮術指南役になりました。 江戸屋敷において藩内外に幕末まで砲術を伝授しました。 免許を受けた門弟は、土浦藩士に限らず、諸国の大名、藩士にまで広く及んでいます。
大筒 (おおづつ) や文書等は「関流炮術関係資料」として市の文化財に指定され、現在まで伝えられています。 土浦藩の大筒は近江の国友丹波ならびにこの技術を受け継いだ鉄砲鍛冶に特注された独特の形状をした秀作です。 肉薄の銃身に猿渡りと呼ばれる長い用心金に特徴があります。 士分以上の持筒 (もちづつ=自費装備の銃) や大筒等の、口径が大きいものを撃つことを得意とする流儀となっています。

土浦藩の鉄砲鍛冶としては下記の銃工が知られています。
江橋浅松知明
江橋善助
江橋専(全)治 (藩抱)
江橋矩蔵
木下信助
国友縫之助敬勝 (藩抱)
国友伊三郎
国友新次郎
国友新八
国友善右門
国友善九郎
国友善四郎
国友藤助(富永藤助)
国友富蔵
国友寅吉
国友富吉
国友武助
国友武兵
富岡佐太郎
富岡佐平治吉久
野口太郎 (藩抱)
野口太助信敏
野口文五郎
野口兵助 (藩抱)
野口兵太夫

本品は口径が実測約18mm (約十匁) の重量約5,4kgの中筒と呼ばれるクラスの軍用火縄銃で、全長は1,140mm、銃身長は765mmとなっています。 軍用の中筒は一般に6匁筒(15,8mm)〜10匁筒(18,7mm) 前後で、それ以上は大筒と呼ばれる事もあります。 大筒の定義は定かではありませんが、抱えて射撃の不可能な50匁筒 (33mm) 以上の品を通常は大筒と呼ぶようです。
本品の筒(銃身)は後方に向かって広がった丸銃身で、その上面だけを平らにした「表一角」と呼ばれる形状となっていますが、上面の平坦な部分が一段高くなった凝った形状となっています。 銃口部周りには筋立ての施された八角柑子が設けられています。 先目当は三角形で真鍮製の別部品となっており、元目当は筋割となっています。 銃身は銃床に対して3箇所の目釘により固定される構造となっています。 カラクリは外カラクリ (平カラクリ) となっており、カラクリの地板や火挟、引金、雨覆、火蓋といった部品は全て真鍮製となっています。 尚、引金には用心金は設けられていません。 (MM)(KK)

【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) を含む鉄部は黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けによるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 銃床に隠れる銃身下面には若干の表面錆痕や朽ち込みが見受けられるものの、目立った欠損等は見受けられず、「野口太助信敏」の銘についてもはっきりと確認できます。 銃身下部の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は3箇所とも一致しています。 最前部の目釘金具に僅かに欠けが見られますが、銃身の固定については支障のないレベルのものです。 台木については、先端部に4cm程のひびの補修痕が見られる他、火皿前方の木部に一部欠けが見られる以外には大きな破損や欠損等は見られず、製造された時代を考慮すれば概ね良好な状態が保たれています。 各真鍮部品についても現状目立った腐食や欠損等は見受けられません。
カラクリの作動については問題なく、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 火蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尾栓についてもスムーズに取り外す事が可能です。 木製のかるか (さく杖) が付属致します。
本品は土浦藩鉄砲鍛冶である「野口太助信敏」の在銘品で、茨城県教育委員会交付の登録証が付いている事から、制作されてから登録が行われた平成3年頃まで茨城県内に存在していた事が窺える品です。 (KK)

【その他の情報】
茨城県教育委員会により平成3年3月5日に交付、令和2年12月11日に再交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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