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【TKS/O壬申】ネパーハン ポケット リボルバー シリーズ II (登録証付古式銃、#1040、壬申 二千二百八十一) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
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商品番号
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【7962】 |
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英 名
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Nepperhan Pocket Model Revolver, Series II |
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種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品、【TK】 |
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国 名
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アメリカ合衆国 |
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時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
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全 長
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270mm |
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口 径
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8mm (.31in.) |
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装 弾
数
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5発 |
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在 庫
数
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SOLD OUT |
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画像について
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画像は現物です。 |
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コメント
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【第四十七回】アメリカ合衆国 ネパーハン ポケット リボルバー、シリーズ II
Curio原稿(585文字)
アメリカの工業製品は19世紀頃より既に特許によって守られてきました。 本品はそのような中で生まれた謎の多い製品です。
米国のマンハッタン・ファイアアームズ・マニュファクチャリング社が製造した5連発の管打式ポケット・リボルバーを、ネパーハン・ファイアアームズ社 が1859年から1860年初期にコピーした品です。ダイレクト・コピーではなく、いくつかの点でマンハッタン社製リボルバーと異なります。
マンハッタン社は1857年にコルト社のリボルバーの特許が切れるのを見計らって、1856年にコネチカット州のノーウィッチで設立されました。 そこですでにパテントが切れた単発パーカッション・ピストルやペッパーボックスの製造を始めました。 コルトのリボルバーの特許が切れた1858年末からは、コルト型リボルバーの製造を開始しました。 ネパーハン ポケット リボルバーは、南北戦争(1861–1865年) 時に民間市場向けとして製造されました。戦後その一部が幕末の日本に輸出され、本品もその中の一挺です。
外見が似ていることから、マンハッタン社製と混同される事がありますが、マンハッタン社の特許に抵触しないようにネパーハン社独自の特徴を備えています。 しかしながら、ネパーハン社は特許を取得した事はなく、また会社所在地に登記登録された形跡もない、謎に包まれた銃器会社と言われています。
詳細画像テキスト��(縦長の画像説明)(68文字)
本品の木製グリップの左側面には「壬申 二千二百八十一」の刻印が入っています。 これは「壬申刻印」で、古式銃の一種の戸籍番号に相当します。
詳細画像テキスト��(英語刻印の説明)(55文字)
ネパーハン (Nepperhan) の名称は、会社所在地であるYonkersを流れる川の名前に由来しています。
【ネパーハン ポケット リボルバー シリーズ II について】
米国のマンハッタン・ファイアアームズ・マニュファクチャリング社 (Manhattan Fire Arms Manufacturing Co.) が製造した5連発の管打式ポケット・リボルバーを、ネパーハン・ファイア・アームズ社 (Nepperhan Fire Arms Company) が1859年から1860年初期にコピーした品です。
ダイレクト (デッド)・コピーではなく、いくつかの点でマンハッタン社製リボルバーと異なるため、南北戦争時のリボルバーを収集する際には押さえておきたい一挺です。 しかしながら、合計の生産数は僅か5,000挺ほどと、他社の製品に比べ希少性が高い品です。 ネパーハン (Nepperhan) の名称は、会社所在地であるYankersを流れる川の名前に由来しています。
ネパーハン ポケット リボルバーの原型になったマンハッタン ポケット リボルバーは、外観的にはコルト社のM1849 ポケット・リボルバーに近い一回り小ぶりの品です。 マンハッタン ネービー リボルバーが.36口径であったのに対し、マンハッタン ポケット・モデルは.31口径となっています。
本品はマンハッタン社製のポケット・モデルをベースにしているため、諸元上はほぼ同じではあるものの、下記の点で異なっています。
*シリンダー・ノッチの数は、マンハッタン社が10個であるのに対してコルト社と同じ5個
*分離式の真鍮製トリガー・ガード
*Bearing-wheelがハンマーの基軸部分 (サイド・プレート・スクリュー) に設けられている
*銃身長のバリエーションが僅かにマンハッタン社と異なる
マンハッタン社は1857年にコルト社のリボルバーの特許が切れるのを見計らって、1856年にコネチカット州のノーウィッチ (Norwich) で設立されました。 設立の中心となったのは米国東部ニュージャージー州とニューヨーク・シティの投資家グループですが、当時有名なガンスミスであったトーマス・ベーコン (Thomas Bacon) を製造部門の監督として雇い入れて、すでにパテントが切れた単発パーカッション・ピストルやペッパーボックスの製造を始めました。 コルトのリボルバーの特許が切れた1858年末からは、コルト型リボルバー (.36口径のネービー・モデルと .31口径のポケット・モデル) の製造を開始しました。 1859年3月にはニュージャージー州のニューアーク (Newark) に工場を移しました。 トーマス・ベーコンはその後、Norwichで自身の工場を取得してビジネスを始めました。 そのためベーコン社製の製品は、マンハッタン社製の製品と似通ったラインナップとなっていました。 マンハッタン ポケット リボルバーは、南北戦争 (1861年4月12日–1865年4月9日) 時に民間市場向けとして発売されました。
マンハッタン ポケット リボルバーの基本構造はコルト社のリボルバーと同様で、銃身部分とフレーム部分がシリンダーを挟むような構造で、前後に分解する事が可能となっています。 銃身とフレームの固定はバレル・ウェッジと呼ばれる楔 (くさび) 型の部品により行われ、バレル・ウェッジを右から左に押し出す事によって、銃身部分とフレーム部分が容易に分離します。
.31口径のマンハッタン ポケット モデル及びそのコピーであるネパーハン ポケット リボルバーは、コルト社のリボルバーと異なり、フレームの左側面のプレートが二本のネジによって留められており、そのプレートを取り外す事によって、内部のメンテナンスを容易に行える利点がありました。 ネパーハン社のポケット・モデルの銃身長は、3 1/2、4 1/4、5、6インチ の異なる長さが存在し、全てオクタゴン銃身となっていました。 本品は5インチ・モデルで、6インチ・モデルと並んで生産数が少ない銃身長のモデルです。
尚、ネパーハン ポケット リボルバーは、メーカー刻印の違いによってシリーズ IからIIIまでに分類されます。
・シリーズ I "NEPPERHAN/FIRE Arms CO./YONKERS N.Y." (シリアルNo.1-500)
・シリーズ II "NEPPERHAN/FIRE ARMS CO." (シリアルNo.500-4,000)
・シリーズ III "NEPPERHAN/F.A.CO. YONKERS N.Y." (シリアルNo.4,000-5,000?)
(MM)
【本個体の説明】
本品のシリンダーは、ネパーハン社製リボルバーの特徴でもある、彫刻の入っていないプレーンなタイプです。 サイド・プレート及びフレームの両サイドには、本品のようにネパーハン社独特の彫刻が入ったモデルが存在します。 銃身上部には「NEPPERHAN / FIRE ARMS Co」のメーカー刻印が二行にわたって入っています。 各部のシリアルNo.は、フレーム、シリンダー前面、サイド・プレート、ハンマーが1040でマッチしています。 銃身とローディング・レバー、バレル・ウェッジといった前半部のシリアル No.は1020で全てマッチしていますが、後半部のシリアルNo.とはマッチしていません。 これは前半部と後半部が当時入れ替わってしまったと思われます。 しかしながら「1020」と「1040」の僅か20台しかシリアル No.が離れていないため、かなり初期の段階で入れ替わったと考えられます。 尚、トリガーのシリアルNo.は920となっています。
本品のフレームや銃身といった鉄部は、全体的に白磨き仕上げのようになっており、やや時代錆が散見されますが、一部に元々のニッケル・メッキ仕上げも残っています。 また、真鍮製のトリガー・ガードにもオリジナルのニッケル・メッキ仕上げが残っています。 金属部は多少小さな当たり傷が見受けられるものの、全体的な程度は古式銃としてはかなり良好な状態です。 作動は良好で、ハンマーを起こすとハーフ/フル・コックともにしっかりと掛かり、シリンダーが正常に回転します。 ローディング・レバーの操作についても問題なく、銃身先端下部のローディング・レバー・キャッチもしっかりと掛かります。 銃身とフレームの組付けやシリンダーの前後のガタつきについても殆ど見られません。 オリジナルのウォールナット製ツーピース・グリップについては、経年のため僅かに磨耗した部分が見られるものの完全で、オリジナルのニス仕上げも充分に残っています。 極小の当たり傷は見られますが許容範囲で、フレームへの取り付けについても僅かに隙間は見受けられるものの、ガタつき等は殆ど見られません。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、銃身内部は若干の表面錆痕こそ見られるものの、ライフリングは比較的はっきりと確認出来ます。 パーカッション・ニップルは僅かに変形が見受けられるものの、大きな欠損は見られず、シリンダーからの取り外しもスムーズに行う事が可能です。
本品の木製グリップの左側面には「壬申 二千二百八十一」の刻印が入っています。 これは「壬申刻印」で、古式銃の一種の戸籍番号に相当します。 明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。
ネパーハン社はマンハッタン社のコピーではありますが、それは米国の銃砲史の一部と言えるでしょう。 マンハッタン社の特許に抵触しないように、フル・コピーではない点も興味深いものです。 外見が似ていることから、しばしばマンハッタンと混同される事がありますが、短命に終わったネパーハン社独自の製品です。 しかしながら、ネパーハン社は独自の特許を取得した事はなく、研究家によると会社所在地に登記登録された形跡もなく、謎に包まれた銃器会社と言われています。 また、製造数もコルト ポケットの100分の1にも及ばない少なさで現存品は少なく、現在でも海外のサイトで本品と同一の品は見つかりません。 (MM)(KK)
【その他の情報】
昭和49年3月7日に東京都教育委員会で交付された登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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マンハッタン ポケットについてのブログはこちら
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