株式会社 シカゴレジメンタルス イメージ お電話でのお問い合せは東京:03-3802-8707 /大阪:06-6306-3785
SPECIALIZING IN MILITARY                    ANTIQUE

                           
ホーム
商品検索
商品検索ヘルプ
アクセサリー
参考書籍
店舗紹介
スタッフ紹介
ニュース
フリーニュースレター
ご注文について
お問い合せ
よくあるご質問
弊社掲載記事、広告
個人情報保護方針
会社概要
ギャラリー
採用情報
リンク
サイトマップ
カタログ
ガゼットしおり
ブログでの紹介品
ブログでの紹介品
初めての方はこちら

「売約済」「商談中」
「SOLDOUT」
等の表記について、詳しくは こちらをご覧下さい。

「デッド・ストック」
「未使用新品」
等の記載についての説明は、こちらをご覧下さい。


ヘッセン選帝侯国 M1827/46 UM 軽騎兵拳銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、Köppe à Cöln製)  
一覧へ戻る
関連商品情報
現在この商品に関連するアクセサリーはございません。
現在この商品に関連する書籍・ビデオはございません。
予約はこちら
  ▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。
  Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved.
価格(税込)
 \880,000
商品番号
 【7944】
英  名
 Electoral Hessian M1827/46 UM Light Cavalry Pistol
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、✕
国  名
 帝政ドイツ
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 344mm
口  径
 18mm
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【ヘッセン選帝侯国 M1827/46 UM 軽騎兵拳銃について】
弊社で今までに入荷した制式軍用拳銃の中で最も小さな国によって採用された品です。 また、ヘッセン選帝侯国は1866年にプロイセン王国に併合され消滅したため、世界的にも現存数が非常に少なく、情報も殆どない品です。
M1827 軽騎兵拳銃はドイツ連邦の構成国の一つであったヘッセン選帝侯国で1827年に火打石式 (フリント・ロック) の撃発機能を持つ軽騎兵用の制式拳銃として採用されました。 それを1846年に管打式 (パーカッション・ロック) へ改修し、再びM1827/46 UMとして制式採用されました。 ドイツ語での制式名称は、「Kurhessische Husarenpistole M1827/46 UM」で、UMは改修型を意味するドイツ語の「Umgeaendertes Modelle」の略語です。 ドイツ語でHusarenpistole (軽騎兵用拳銃) と呼ばれる、騎兵用官給品で当時の列強の騎兵拳銃とも共通する大口径 (18mm) の単発管打式軍用拳銃になっています。

ヘッセン選帝侯国とは
1803年にヘッセン=カッセル方伯領からヘッセン選帝侯国 (Kurfürstentum Hesse) に改名した選帝侯が統治する侯国です。 しかしながら、選帝侯国はナポレオン戦争中にフランス軍に占領され、その領土はフランスの衛星国であるヴェストファーレン王国に組み込まれました。 ナポレオン一世の失脚後、ヘッセン選帝侯は1813年にその地位と領土を回復し、ドイツ連邦に加盟しました。 普墺戦争ではオーストリア側につき、プロイセン王国に宣戦し敗北しました。 普墺戦争後の1866年にヘッセン選帝侯国は同じくオーストリア側につき敗れたナッサウ公国と共にプラハ条約によってプロイセン王国に併合され、ヘッセン=ナッサウ県 となりました。
ヘッセン大公国 (Großherzogtum Hessen) とは別の国で、ヘッセン大公国は1918年の第一次大戦終結まで存続しました。

1866年までヘッセン選帝侯国には"イタリア王国国王ウンベルト一世"の名誉称号を持つ「第一軽騎兵連隊」 (1. Kurhessisches Husaren-Regiment„ König Humbert von Italien“) と"ザクセン-マイニンゲン侯国侯爵"の名誉称号を持つ「第ニ軽騎兵連隊」 (2. Kurhessisches Husaren-Regiment„ Duke of Saxony-Meiningen") というエリート騎兵連隊が2個連隊存在しました。 普墺戦争後はプロイセン王国の軽騎兵連隊の一部となり、プロイセン式の軍装に変わりました。 普墺戦争ではM1827/46 UM 騎兵拳銃が主要騎兵拳銃として使用されました。
M1827/46 UM 騎兵拳銃については「小さな国=軍隊が少ない=銃の生産数が少ない」の方程式通り、元々の生産数が極端に少ないものでした。 最初に1,000挺が改修され、そして追加で500挺の合計1,500挺がM1827/46 UMに改修されました記録があります。 ヘッセン選帝侯国の一個軽騎兵連隊は将校を除いた官給品の拳銃を使用する兵が402名で、二個連隊で804名となります。 更に二個中隊あった騎馬本分の親衛連隊の兵士200名も拳銃を装備し、約1,000名、追加で予備の500挺が注文 (改造) されたので挺数が合います。 数少ない「ヘッセン選帝侯国の騎馬本分の兵士」だけの為に作られた銃とも言えます。
M1827/46 UM 騎兵拳銃は当時の列強の主要拳銃に並ぶ機能を持っており、形状はバイエルン王国を始め南ドイツの軍用拳銃に似たものでした。特に同じドイツ連邦に属したバーデン大公国の騎兵拳銃に似ています。
銃身は銃身長約20cmのややテーパーが付いたスムース・ボアのラウンド・バレルです。 撃発方式はサイド・ハンマー型で、18世紀から続くクラッシカルな構造になっています。 銃床先端が銃口まで伸びている点は当時の帝政ドイツ騎兵科軍用拳銃独特のものです。 同時期にプロイセン王国で制式となった6連発紙薬莢を使用するニードル・ファイアのドライゼ拳銃と比べると非常にオールド・ファッションな形式の拳銃です。 また、プロイセン王国は自国の最新兵器であるドライゼ・システムを自国以外の軍隊で使用させなかったので、必然的に当時の同盟国 (ドイツ連邦) であった南ドイツの盟主のバイエルン王国に準じた形式になりました。 単発前装式ながら、軍用拳銃として不可欠な信頼性と大口径なのが騎兵隊員には喜ばれました。
本銃の特徴であるハンマーの前にフリント・ロックのフリズンのバネを利用したセーフティ部品が付いています。 これは暴発を防止と、パーカッション・キャップが脱落するのを防ぐのに重要な役割を持ちました。 そのように単発でも信頼性があって威力のある本銃が軍用として長年用いられたのも頷けます。
M1827/46 拳銃は普仏戦争 (1870年) でも騎兵用の一部で使用されました。 M1827/46 が完全に退いたのは1879年に金属薬莢 (センター・ファイア) を用いるダブル・アクション 6連発の「M1879 Reichsrevolver」が採用されるまで続きました。 M1827/46 の元になったM1827拳銃はフランスの造兵廠の他にケルン造兵廠など国内の銃砲メーカーでも製造されました。

【本個体の説明】
本品のロック・プレートには、製造所である「Köppe à Cöln」のメーカー刻印がハッキリと確認できます。 Köppeとは1846年にケルン造兵廠のガンスミスであったHeinrich Köppe (ハインリヒ・ケッペ) を指しています。 当時、ヘッセン選帝侯国が保有していたフリント・ロック式拳銃の管打式への改修作業は、大半がシュマルカルデンの銃工Pistorによって行われましたが、ケルン造兵廠に対しても少数の改修発注が行われました。 尚、Cölnとはケルンを示す古いスペルの一つで、公的には1857年から1919年にかけて用いられていました。
本品の真鍮製のグリップ・エンド・キャップに一部薄くなっていますが「199」と読める数字の刻印が打刻されています。 尚、銃身には刻印等は現状確認出来なくなっています。 銃身と銃床は、アッパー・タング及びサイド・プレート後部のネジに加えて、銃床前部の目釘により固定される構造となっています。 真鍮製の目釘1本が付属致します。
本品のロック・プレートや銃身といった鉄部は、全体に適度な時代感が付いており、やや時代錆や若干の表面錆痕が表れているものの、目立った欠損等は見受けられず、製造された時代を考慮すれば比較的良好な状態が保たれています。 真鍮製のフロント・サイトについても、現状目立った変形や欠損等は見られません。
銃床のノーズ・キャップやトリガー・ガード、グリップ・エンド・キャップといったその他の真鍮部分についても、やや磨かれているものの、大きな違和感はなく良い時代感が付いています。

銃床の木部は、銃床全部左側面の目釘穴周辺に補修痕と右側面の目釘穴周辺に僅かな欠けがり、グリップ下部右側面にの目釘穴周辺にやや目立つ線状(ミミズ状)のアタリが見られますが、全体としてはしっかりとした強度が保たれています。 トリガー・ガードや銃身など各部の取り付けについては現状目立ったガタつきなどは見受けられません。

撃鉄の作動については完全です。 ハンマーのハーフ・コック及びフル・コックもしっかりと掛かります。 フル・コック位置でトリガーを引く事により、ハンマーがスムーズに力強く落ちます。 特徴的なセーフティについては、スプリング・テンションがやや弱くなっているものの、開閉自体は問題なく行う事が可能です。 ハンマーをハーフ・コックの位置で止めるとセーフティが解除できるようになっています。 ハンマー及びパーカッション・ニップルの状態についても概ね良好で、現状目立った欠けや変形などは見受けられません。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 先端がボタン型となった鉄製さく杖が付属致します。
本品はヘッセン選帝侯国で普墺戦争使用された後、幕末期に日本に輸入された品です。 弊社でも19世紀の主要国制式拳銃は入荷する事が少なく、無骨な軍用銃の魅力がある品です。 同時代の帝政ドイツの軍用拳銃だけに見られる独特のセーフティが付いた珍しい品で、一見するとフリント・ロックのフリズンと見間違えるほど一般にはない構造で資料的価値があります。 本場ドイツでも殆ど残っていない極めて希少価値が高い品です。 現在弊社が把握している世界中のどの博物館にも残っていない品です。 (KK)(MM)

【その他の情報】
昭和26年3月10日に神奈川県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

詳細画像(Detailed Photos)はこちら

※本コメントは現在作成中です。 後日、加筆/訂正が行われる可能性がございます。
一覧へ戻る   このページのトップへ
E-mail:chicago@regimentals.jp
Copyright (c) Chicago Regimentals Co.,Ltd.All Right Reserved.