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火縄銃 紀州細筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘:巻張 出来助右衛門正優作[花押]) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【7934】 |
英 名
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Japanese Matchlock Musket, KISHU Style |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、長野倉庫在庫品、✕ |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,336cm |
口 径
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11,8mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【火縄銃 紀州細筒 (在銘:巻張 出来助右衛門正優作[花押]) について】
本品は典型的な紀州筒の在銘品で、銃身下部に「巻張 出来助右衛門正優作」の銘及び花押が入っています。 出来助右衛門は紀州の鉄砲鍛冶の一門で、七代の正優は全国鉄砲鍛冶銘地域別分類P.243及び全国鉄砲鍛冶銘鑑P.225に掲載されています。
出來家は武兵衛(初代)、武兵衛(2代)、万右衛門(3代)、出來助右衛門(4代)、出來助右衛門包凭(5代)、出來助右衛門正章(6代)、出來助右衛門正優(7代)、出來助右衛門正義(8代)と続きました。 1759年 (宝暦9年) には4代目が紀州藩主から「出來」の名字を下賜されました。 その事を記録した文献は残っているようです。 四代から「出來助右衛門」を名乗り「包凭」「正章」「正優」「正義」と助右衛門〇〇となりました。
現在でもその子孫のお方が和歌山市東鍜冶屋町で「出来助本店」として銃砲店を営んでおられます。 「出来助本店」は、1619年 (元和5年) に、徳川家康の十男である初代紀州藩主徳川頼宣が紀州入りした時に、駿河から同行して紀州 (和歌山県) で鉄砲鍛冶を始め、明治時代から銃砲販売業を始めた歴史ある銃砲店です。
本品は銃身長約100cm、全長約133,6cm、口径11,8mmの二匁 (モンメ) 半筒と、紀州筒としては平均的な口径の品です。 銃身は八角銃身で、銃口部は僅かに広がった八角柑子となっています。 先目当は後部に切れ込み(特殊な射撃の際に何かを挟んだと思われます)の入った杉形、元目当は紀州筒に多く見られる小さな片富士 (紀州目当) となっています。 カラクリについては蟹目ナキ外カラクリとなっており、用心金、火挟、胴締金、カラクリ金具などの断面が角形である点が本品の大きな特徴です。 引金は水滴型となっています。 銃身は台 (銃床) に対して3か所の目釘により固定される構造となっています。 雨覆は元々楔を用いる構造ではなく、銃身にパズルのように噛み合わせる事で取り付けられる構造となっており、煙返が設けられています。 雨覆は上部が緩やかなカーブを描いた独特な形状となっています。 銃床は典型的な細い姿の紀州筒で、その特徴でもある庵が浅く台尻の背が「冠落とし」と呼ばれる一部だけを更に薄くした作りとなっています。 この「冠落とし」の下の線が地板金の上の線に沿った鎬を作っています。 本品は地板金の鋲裏座金四ヵ等に「桜の花弁」を象った金具が使用されています。 「火縄消しの穴」の周りに洋銀のような材質の「雪輪紋」と呼ばれる飾り金具がある他は目立った装飾などは見受けられませんが、反対に装飾が少ない分、紀州筒の共通点が見つけ易いのが特徴でもあります。 本品も「火縄消しの穴」の周りに「雪輪紋」がある典型的な紀州の細筒と言っても良いでしょう。
作者の「出来助右衛門正優」も紀州を代表する上手な鉄砲鍛冶です。 紀州筒は特徴があるので、地域別に火縄銃を収集されるには必要な品で、本品は有名な紀州鍛冶の作でもあるのでお勧めです。 伊予筒と細身のシルエット共通しているので似ていると一般的に言われますが、並べてみるとその違いが判るので興味深いです。 (MM)
【本個体の説明】
本品の金属部は若干の時代錆や表面錆痕、経年による褪色を除いて目立った欠損等は見られず、総じて良好な状態が保たれています。 銃身下部の銘についても花押まではっきりと確認出来ます。 出来助右衛門正優は紀州の有名鍛冶ですので、銘がしっかりとしているのはかなりのプラス評価になります。 銃身下部の目釘金具の位置は台 (銃床) の目釘穴と3か所とも一致しています。 尚、目釘は付属しておりません。 カラクリの地板や火挟、弾金、雨覆、火蓋、胴金、用心金といった真鍮製の各部については、銃床のコンディションと比較してそれほど違和感はなく、適度な時代の付いた良い雰囲気となっています。 銃床についても打ち傷等は最小限で、目立った破損等も見受けられず、総じて良好な状態が保たれています。 カラクリの鋲裏座金や火縄消しの穴の周囲の雪輪紋の飾り金具、芝引金具についても欠品等は見受けられません。 用心金など各部の取り付けについても現状目立ったがたつきなどは見られません。 銃身内は銃口から銃身後端まで完全に抜けて(通って)おり、火穴も抜けています。 尾栓についてもスムーズに取り外す事が可能となっています。 銃身内部は目立った朽ち込み等も見受けられず良好な状態が保たれています。 カラクリの作動については完全で、火挟を起こした状態で引金を引く事により火挟がスムーズに落ちます。 火挟先端の火縄保持部分にやや打ち傷が見受けられますが、あまり気にならないレベルのものです。 火蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 木製のかるか (さく杖) が付属致します。
尾栓についても綺麗に外れますので、演武をされる方にもお薦めいたします。 (尚、弊社ではあくまで装飾品としての販売となりますので、演武や実射時に生じたトラブル等につきましては責任を負いかねます)。 (MM)(KK)
【その他の情報】
平成30年3月7日に和歌山県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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