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レミントン ローリング・ブロック ライフル (無可動古式銃、#無) |
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価格(税込)
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\132,000 |
商品番号
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【7853】 |
英 名
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Remington Rolling Block Rifle |
種 類
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古式銃(無可動) 、単発、東京店在庫品、無可動実銃買取品 2022年 春 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,190mm(実測) |
口 径
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8,3mm(実測) |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【レミントン ローリング・ブロック ライフルについて】
レミントン ローリング・ブロック (ニュー・モデル) 小銃は、1867年から1896年までアメリカのレミントン社 (E. Remington & Sons社、現在のRemington Arms Company) で、そしてその後も20世紀初頭まで海外でライセンス生産された、当時最も成功した後装式単発小銃です。
南北戦争中の1863年にレオナルド・ガイガー (Leonard Geiger) が特許を取得したシステムを基に、レミントン社のジョゼフ・ライダー (Joseph Rider) が再設計を行い、スプリット・ブリーチ カービン (Split Breech Carbine)、またはオールド モデル カービン (Old Model Carbine) と呼ばれるローリング・ブロックの原型を1864年に完成させました。 1964年3月から12月に合衆国政府から合計5,000挺の.46口径リム・ファイア弾を使用する「Small Frame Model」の注文があり、最終的に1865年 4月までに全てが納品されました。 更に1864年10月にはより強力な.56-.50 スペンサー (リム・ファイア) 弾を使用する15,000挺の「Large Frame Model」の注文が入りました。 しかしながら南北戦争は終結を迎えており、.50口径弾を使用するモデルの納品は最初の1,000挺が終戦後の1865年9月に、残りの14,000挺が1866年3月に合衆国政府に納品されました。 これらのオールド・モデル カービンは、実際にはレミントン社で製造されたものではなく、サベージ・リピーティング・アームズ社によって行われました。 1870年には合衆国政府の要請で納品した全てのオールド・モデル カービンはレミントン社によって買い戻され、兵器不足に悩むフランスに売却されました。 そのため、米国ではオールド・モデル カービンは実戦には使用されず、人々に知られる事もなく終わりました。 一方、レミントン社で新たに設計され1867年から生産が始まったニュー・モデルは反対に爆発的な人気を得ました。 ニュー・モデルでは外観には大きな相違はありませんが、右側面にレバー付いた大型のブリーチ・ブロックに変更し、ハンマーとブリーチ・ブロックのピンを大型化させて耐久性を大幅に向上させた事が大きな理由となっています。
ローリング・ブロックの作動方法は機関部後部にあるハンマーを起こし、ブリーチ・ブロックのロックを解除します。 そして右側にレバー (取っ手) が付いたブリーチ・ブロックを後方に約45°回転させ、薬室を開き装填します。 その後、レバーを親指で前方に押す事によってブリーチ・ブロックを前方に回転させて薬室を完全に閉鎖します。 発射後は再びハンマーを起こし、ブリーチ・ブロックを開くと、連動したエキストラクターによって空薬莢が後方に引き出されます。 ここまでの工程を射撃時と同様に右手をグリップしたままの状態で親指一本のみで操作を行う事が可能です。 空薬莢は完全には排出されないため、指で取り出す必要がありますが、熟練した射手は一連の作動を親指一本で行いました。 特筆すべき点として、発射時の後方にかかる圧力がブリーチ・ブロックにかかるにも拘らず、ブリーチ・ブロック中央の撃針を打撃したハンマーによって外部からブリーチ・ブロックが押さえられる他、機関部内でも完全にハンマー基部とブリーチ・ブロック基部がロックして、ブリーチ・ブロックの破損とガス漏れを防ぎ、閉鎖状態が完全に保たれます。 当然このような構造になるとブリーチ・ブロックとハンマー基部の両方に大きな負担がかかりますが、直径が12mmもある太いピンによって固定されているため強度が保たれています。
当初は大口径の黒色火薬ブラック・パウダー用で設計されましたが、1880年以降にポピュラーになった高威力の無煙火薬でも十分な強度があったため、シングル・ショットでありながらも永く使用されました。 約半世紀の間に世界各国の軍隊と民間で使用されたため、多くの口径の品が存在します。 単発式ですが独特なローリング・ブロック・システムの耐久性は高く、構造上ゴミや砂塵の進入が少なく万が一入っても作動する事に加え、部品数が少なくシンプルな構造は軍用銃としての多くの長所を持っていました。 このニュー・モデルは明治初期に兵器貿易会社「大倉組商会」によって日本にも輸入されました。 同時期に日本国内でも鉄砲鍛冶によって少数が模製されました。
南北戦争後の小火器メーカーの多くは縮小した米国内市場で生き残る為に軍に対して終戦後でありながらも壮絶な売り込み競争が繰り広げられていました。 結果として、一部の大手小火器メーカーを残し多くの中小銃器メーカーはこの時期に倒産しています。 大手であったレミントン社も熱心に米陸海軍に売り込みをしたのにも拘らず、大きな需要となる米陸軍主力小銃は前装式を安価に後方装式に改造できるスプリングフィールド造兵廠のトラップ・ドア ライフルに奪われました。 1867年のフランスで開催されたパリ万博においてヨーロッパ諸国の注目を浴びましたが、依然として米国ではスプリングフィールド造兵廠の力が強く主力兵器にはなりませんでした。 そのため、レミントン社は海外に積極的に市場を求め、ロイヤリティ (特許使用使用料) を得るために海外の多くの銃器メーカーや造兵廠にライセンス生産権を与えました。
最初に主力小銃として採用されたのは北欧のスウェーデンとノルウェー両軍が導入したM1867 歩兵銃でした。 米軍ではM1867 海軍銃とM1867海軍キャデット用小銃が少数採用されましたが、現存数している完全品が殆ど無いほど少ないものでした。 1870年に海軍がM1870 海軍銃を、翌1871年に陸軍がM1871 歩兵銃の合計10,000挺を採用しましたが、製造はレミントン社ではなくスプリングフィールド造兵廠で行いました。 レミントン社では輸出用に大量のローリング・ブロックを生産しましたが、供給が需要に追いつかず、例えばスウェーデンにおいては総生産数の80%がスウェーデンの国営造兵廠と民間企業一社によって生産されました。
レミントン ローリング・ブロック 小銃をコレクションする魅力の一つとして、レミントン社製の品については製造時期によってハンマー後方のアッパー・タングにあるパテント刻印から製造時期が特定できたり、輸出モデルにはその国の特徴ある刻印のバリエーションを集められる楽しみがあります。 南米諸国は当時ライセンス生産を行える技術がなかったため、全てレミントン社製の品が輸出されました。 レミントン ローリング・ブロック 小銃には、フルサイズのライフルとカービンの他にキャデット・ライフルと呼ばれるスケール・ダウンしたモデルも少数ながら作られました。ライセンス生産を行ったのはスウェーデンが最も多く占めましたが、ベルギー製も少なからず存在しました。
実包は初期はリム・ファイアでしたが、すぐに旧式ではあるもののセンター・ファイアに変更されたため、海外ではアンティーク・ガンのカテゴリーに入っても、日本の基準では古式銃になりません。 ニュー・モデルは無可動銃としてしかコレクション出来ない品です。
【本個体の説明】
本品の機関部はレミントン・ボタン (Remington Button) と呼ばれる構造となっており、ブリーチ・ブロックとハンマーを支えている2本のピンを機関部左側面から1本のバーで固定する方法がとられています。 本品の銃床はハーフ・ストックに改造されており、銃身中央下部にはスイベル取り付け基部の金具が追加されています。 また、銃床下部にもスイベル金具が付いていた痕跡が見受けられますが、現在は根元を残して欠品しています。 照星及び照尺は、それぞれビード・タイプ及びV字型のタイプへと交換されています。 機関部やトリガー・ガードには唐草模様の彫刻が施されています。
本品は全体に使い込まれたコンディションとなっており、金属部は全体に時代錆が現れている他、一部に表面錆が見受けられますが、大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 レミントン・ボタンの2本のピンを固定するバーはオリジナルとは異なる形状のものに交換されています。 ハンドガード及びバット・ストックについても全体にやや打ち傷や線傷が見受けられる他、ハンドガード右側面に一部欠けが見受けられます。 また、ハンドガード先端やバット・ストック後部にひびが散見されますが、強度的には比較的しっかりとしています。 バット・ストック基部に一部割れを補修した痕跡や欠けが見られ、バット・ストックの取り付けに僅かにがたつきが見られます。 バット・プレートには表面錆が現れており、周辺の木部にもやや痩せが見られますが、バット・プレートの取り付け自体はがたつきなどは見られません。 さく杖は付属致しません。
トリガーとの連動は有りませんがハンマーにはテンションが有り、ブリーチ・ブロックも開放して薬室の溶接を確認する事が出来ます。 また、トリガー・テンションが有ります。 ローリング・ブロックの構造が良く分かる非常に興味深い品です。 レミントン ローリング・ブロック ライフルとしては、お値打ち価格となっています。 (KK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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