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火縄銃 土佐中筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘:土州住川崎祐右衛門)■ |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【7851】 |
英 名
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Japanese Large-caliber Matchlock Gun, TOSA Style |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品、✕ |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,078mm |
口 径
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17mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物とは異なります。 |
コメント
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【火縄銃 土佐中筒 (在銘: 土州住川崎祐右衛門) について】
本品は口径が17mm(七匁五分程度)、重量約5,9kgの中筒と呼ばれるクラスの軍用火縄銃で、全長は1,078mm、銃身長は691mmとなっています。 軍用の中筒は一般に6匁筒(15,8mm)〜10匁筒(18,7mm) 前後で、それ以上は大筒と呼ばれる事もあります。 大筒の定義は定かではありませんが、抱えて射撃の不可能な50匁筒(33mm)以上の品を通常は大筒と呼ぶようです。
本品は在銘で、銃身下面には「土州住川崎祐(右衛門)」の銘が切られています。 「右衛門」の部分は朽ち込んでおり判読が困難です。 土州住川崎祐右衛門は「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.83及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.271〜272に土州 (=土佐国、現在の高知県) 住の鉄砲鍛冶として掲載されています。
本品の筒(銃身)は後方に向かって広がった丸銃身で、その上面だけを平らにした「表一角」と呼ばれる形状となっており、銃口部周りには筋立ての施された八角柑子が設けられています。 本品の先目当は「三角形の杉形」、元目当は「千切透し」となっており、先目当後部の狙点には銀と思われる別金属が点状に埋め込まれています。 銃身は台(銃床)に対して3箇所の目釘により固定される構造となっています。 カラクリは内カラクリ(蟹目カラクリ) で、カラクリの地板金や胴金、雨覆、火蓋、ナマコ金といった部品は真鍮製となっており、火挟は鉄製ですが火縄の保持部分のみ真鍮製となっています。 これは土佐の中筒に比較的多くみられる特徴です。 引金には用心金は設けられておらず、引金後方の銃床下部の銃把部分にナマコ金と呼ばれる強度を増すための真鍮製の部品が取り付けられています。 引金とナマコ金は完全に独立した配置ではなく、引金を引いた際にナマコ金前部の空洞部分に引金後部が入り込む構造となっています。 これも土佐の中筒に多くみられる特徴です。
しかしながら土佐で製作された土佐筒と呼ばれる火縄銃の最大の特徴として、カラクリ地板の固定方法が挙げられます。 土佐筒では一般的な火縄銃のようにカラクリの地板が表側から鋲で固定される構造ではなく、地板の裏面に設けられた2箇所の固定金具に対して、銃床上面から2本の矢倉鋲を用いて固定する独特の構造を有しています。 本品の地板についても上記のような土佐筒特有の固定方法が採られています。 (KK)(MM)
【本個体の説明】
本品の銃身は鉄味も良く若干の表面錆や僅かな朽込み錆等は見受けられるものの、大きな欠損等は見受けられず、銃床に隠れる銃身下部等の傷み易い部分も含めて比較的良好な状態が保たれています。 しかしながら銃身下部に一箇所だけ朽込錆による窪みが見られますが実射するには全く問題がない程度です。 銃身下部の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は3ヵ所とも一致しています。 尚、目釘は付属しておりません。 銃床は火縄銃としては珍しい黒漆塗り仕上げになっており、漆仕上げも全体に残っていますが一部(角部分)には艶が少なくなっています。 銃床に小傷やスレが若干見られますが、それほど気になりません。 銃床両側のシノギ目(目釘穴)の穴の周りは真鍮製の桜花で飾られています。 台カブ上面にある二ヵ所の矢倉鋲穴の周りと台カブ下面にある一ヵ所金具についても、シノギ目と同じ真鍮製の桜花になっています。 いずれもほぼ同じ大きさの桜花合計九個で統一されており、一見装飾が少ないかとも見える中にも黒漆塗りの台に統一性を持たせた真鍮金具が引き立ちます。 カラクリの地板金や胴金、雨覆、火蓋といった真鍮部分についても、多少磨かれており光っています。 前オーナーは演武の為に空砲射撃(試し撃ち程度)を行っており、そのような整備が十分施されておりますが、弊社では安全性の保証は出来かねます。 そのため銃身内は銃口から銃身後部まで綺麗に整備され抜けて(通って)おり、火穴も完全に通っています。 尾栓も容易に抜け手入れもしやすくなっています。 カラクリの作動については至極完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、火挟が起きた状態で引金を引くと、火挟が力強く落ちます。 木製のかるか(さく杖)が付属致します。
本品には高知県教育委員会交付の銃砲刀剣類登録証が付いている事から、土佐で作られ登録証が交付された昭和41年まで高知に存在していた事が窺えます。 黒漆に真鍮製金具が映える、演武や射撃向きの一挺です。(安全性の保証は出来かねます)(MM)
【その他の情報】
昭和41年8月11日に高知県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。 登録証の銘欄(表)には「土州住川崎祐(以下不明)」となっていますが、熟視しすると「(以下不明)」の部分が「右衛門」のように見えます。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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