 |
|
|
|
 |
Woolley Sargant & Fairfax社製 単発管打式拳銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃) |
|
 |
 |
|
 |
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
|
SOLD OUT |
商品番号
|
【7813】 |
英 名
|
Percussion Single Shot Pistol by Woolley Sargant & Fairfax |
種 類
|
古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品、✕ |
国 名
|
イギリス |
時 代
|
第一次大戦前(〜1914) |
全 長
|
319mm |
口 径
|
15mm |
装 弾
数
|
単発 |
在 庫
数
|
SOLD OUT |
画像について
|
画像は現物です。 |
コメント
|
【Woolley Sargant & Fairfax社製 単発管打式拳銃について】
英国バーミンガムのWoolley Sargant & Fairfax(ウーリー・サーガント・フェアファックス) 社で1830-40年台に製造された中型サイズのOvercoat Pistolと呼ばれるパーカッション (管打ち式) シングル・ショット ピストル (単発拳銃) です。 時代的に英軍将校の私物として使われた品と思われます。 Woolley Sargant & Fairfax社は、英国中部の銃砲生産地で有名なバーミンガム (74 Edmund Street, Birmingham) において、1826年から1834年の8年間、WoolleyとSargant、Fairfaxの三名によるパートナーシップで銃/刀剣工房を保有していた記録が残っています。 1834年以降の社歴は現在のところ判明していません。 同社は英軍へ小銃/拳銃やサーベルを製造/納入しており、特にサーベル類のメーカーとしては有名でした。
Woolley Sargant & Fairfax社のメイン経営者であるWoolley氏が設立した銃砲/刀剣会社名と住所と期間は下記の通りです。
Woolley, James社 1785年〜1788年 Square, Birmingham
Woolley, James & Co.社 1790年〜1797年、Edmund Street, Birmingham
Woolley & Deakin社 1800年〜1803年、Edmund Street, Birmingham
Woolley, Deakin & Dutton社 1808年〜1812年 Edmund Street, Birmingham
Woolley, Deakin & Plimley社 1808年〜1812年、Deritend Mill, Birmingham
Woolley & Sargant社 1815年〜1816年、Edmund Street, Birmingham
Woolley, Sargant & Crane社 1818年〜1820年、Edmund Street, Birmingham
Woolley & Sargant社 1821年〜1825年、74 Edmund Street, Birmingham
Woolley, Sargant & Fairfax社 1826年〜1834年、74 Edmund Street, Birmingham
Woolley, Sargant & Fairfax社は1834年までの社歴が判明していますが、本品を含め1840年後半から1850年前半に製造されたと考えられる管打式拳銃が現存しているため、1850年頃まで会社は存続していたと考えられます。 しかしながら、1934年までに本品のような完成された管打式拳銃を生産出来たと仮定すると、Woolley, Sargant & Fairfax社の技術の高さが伺われます。
現時点でのリサーチでは、残念ながら情報が少ないメーカーです。(MM)
【本個体の説明】
本品の程度は木部に極僅かな小傷があるものの、全体的な程度がとても良く、古式銃としては弊社でも自信を持ってお勧めできる状態です。 サイド・プレート、ハンマー、トリガー・ガード、バレル・タングに緻密な唐草模様 (英国の伝統的なBaroque Floral Scroll Engravingと呼ばれるパターン) の装飾が施されています。 サイド・プレートには「Woolley Sargant & Fairfax」とメーカー刻印が一行で刻まれています。 ハンマーはWoolley, Sargant & Fairfax社製品の特徴でもある魚の形をしており、ハンマーの魚の鱗まで再現した非常に手の込んだ作りです。 魚は日本人から見ると一見鯰 (なまず) のように見えますが、英語圏ではDolphin Headと呼ばれています。
銃身の下部にバーミンガム (Birmingham) プルーフ・ハウスの刻印が二種類が入っています。 一つは1813年から1904年の間に使用されたクロス・ソードの上に王冠、下に「View Mark」を表す「V」が入ったView Markプルーフ刻印です。 もう一つは1813年から1904年の間に黒色火薬を使用する銃身だけに入れられたクロス・ソードの上に王冠、下に「Proof」を表す「P」、左右に「Birmingham」を表す「B」が左に、そして「Company」を表す「C」が右に入ったBirmingham Company Proof刻印です。
銃身長174mmの銃身はスムース・ボアのオクタゴン (8角形)・バレルになっています。 八角形銃身の後部 (薬室部分) の外周には銀象嵌冊 (太い線状) のボーダーが入っています。 銃身を固定するアッパー・タングの後方に洋銀(German Silver)製の家紋を入れる長方形の盾が埋め込まれています。 銃身は銃床前部を左右に貫通する楔 (ウェッジ) により銃床に固定される構造となっており、ウェッジを右から左に抜くと銃身が外れます。 また、銃身後端の尾栓部分は上部が凸形状となっており、銃身を銃床に組み付けた際に銃床側の内部に設けられた凹部分と噛み合う事で、銃身が前方に動かない構造となっています。 銃身の下部にはラム・ロッドを水平に固定する鉄製のリブが銃口から銃床によって隠れる位置 (銃身長の1/2) まで続いています。 外部から見ると銃身下部全体にリブが続いているように見える凝った作りです。 先端が真鍮製となったオリジナルの木製さく杖が付属しています。 銃身下部にリブが付いているため、木製さく杖が曲がったり傷ついたりしません。 上質のウォールナット製の木部は、2/3ストックと呼ばれる銃身の約半分が露出しているタイプですが、銃身下部にリブが付いているため重厚な趣があります。 このリブ付きのオクタゴン・バレルや2/3ストックなどは、Woolley, Sargant & Fairfax社製品の特徴 (海外に現存する同社の同時代の管打式拳銃との共通点) を良く残しています。 銃身やサイド・ロック、ハンマー、トリガー・ガードといった鉄部は適度な時代が付いた良い雰囲気となっており、一部に時代錆や僅かな表面錆痕が表れているものの、目立った朽ち込み等は見受けられず、総じて古式銃としては良好なコンディションが保たれています。
細かいチェカーリングが入った美しいグリップの下方先端は楕円形 (茄子形) で、英国ではバグ・タイプと呼ばれ、大部分にオリジナルの艶のある仕上げが残っています。 グリップの右側面上部に小さな凹みがドット状に数個見られる他、背面と左側面にやや深い打ち傷が見られるものの、全体的に見るといずれも殆ど気にならない程度のものです。 銃身にはアリ溝によって別部品になったブレード・タイプのフロント・サイトが取り付けられています。 弊社に入荷した際は、フロント・サイトのブレード部分が欠損していましたが、オリジナルと同じ洋銀 (German Silver) 製のフロント・サイト・ブレードを取り付けてあります。 リア・サイトはV字型で、アッパー・タングと一体となっています。
パーカッション・ニップルやハンマーは目立った変形や欠けなどは見られません。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 ロック部分の作動についても弊社の古式銃専門のガンスミスによってオーバーホールされており、完全に作動するように調整されています。 ハンマーのハーフ/フル・コックともにしっかりと掛かり、フル・コック状態でトリガーを引くとハンマーが力強く確実に落ちる完全品です。
シンプルながらもとても装飾性に富んでおり、高級将校の私物としては最適であったと思われます。 (MM)(KK)
【その他の情報】
昭和49年3月19日に東京都教育委員会で交付された登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
|
|
|
 |
|
|
 |
|
 |
|
 |
|  |