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【TK2637S/O】トランター シングル・トリガー 管打式拳銃 ”特別仕様品” (登録証付古式銃、#18465.T.) |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【7775】 |
英 名
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Tranter Single Trigger Double Action Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、Curio Magazine、【TK】、ガゼット Vol.20、✕ |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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305mm |
口 径
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11mm |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【トランター ダブル・アクション・リボルバー 4th モデル について】
英国のウィリアム・トランター (William Tranter) は、1853年1月28日に「ヘジテート・アクション」とも呼ばれる特徴的な作動をするダブル・トリガー・リボルバーに関する英国パテント第212号を取得し、これを製品化しました。 このダブル・トリガー・リボルバーは製造開始時期により1st モデル (1853〜1854年)、2nd モデル (1853〜1856年)、3rdモデル (1860年〜) と呼ばれ、細部の仕様が異なります。 その後、トランター社では1860年頃からボーモントのダブル・アクション機構を取り入れたオーソドックスな形状のリボルバーも製造が開始され、こちらはシングル・トリガー・モデルと呼ばれてダブル・トリガー・モデルとは区別されています。 ボーモントのパテントは、真の意味でのダブル・アクション機構で、現代リボルバーと同様にダブル・アクション及びシングル・アクションの操作が可能となりました。
本品はこのシングル・トリガー・モデルと呼ばれるタイプで、ダブル・トリガー・リボルバーであった1st〜3rdモデルに対して4thモデルと呼ばれます。 1st〜3rdまでのダブル・トリガー・モデルとは異なり、ハンマーにスパー (指掛け) が設けられてハンマーを手動で起こしてのコッキング操作が可能となっており、トリガー・ガード外側のトリガーは省略されています。 また、従来モデルでは設定されていなかったハンマーのハーフ・コック位置も設けられ、装填操作が容易になりました。 更にフレーム右側面にL字型のセーフティが追加され、ハンマーをシリンダーのパーカッション・ニップルの間に下ろした状態で不用意に回転しないようロックする事が可能となっていました。 尚、一部の4th モデルでは後期のアダムス・リボルバーに見られるようなスライド式のセーフティが設けられた品も見られます。 銃身やその他の特徴については従来の1st〜3rd モデルと基本的には同様です。 トランター 4th モデルは作りが良く頑丈であった事から高い評価を受け、米国の私立探偵アラン・ピンカートン (Alan Pinkerton, 1819-1884) が本銃をペアで携行していた他、ピンカートン探偵社のメンバーにも支給したと言われています。 本銃は頑丈な構造から、軍用に適した.44口径や.50口径といった大口径モデルにも問題なく対応出来ました。 本銃のバリエーションとしては、口径38/54ボア (.50/.44口径) で6インチ銃身のホルスター・モデルの他、80ボア (.38口径) 6インチ銃身のベルト・モデル、120ボア (.31口径) 4 1/2インチ銃身のポケット・モデル等が製造されました。 (KK)
【本個体の説明】
本品はトランター ダブル・アクション・リボルバー 4thモデルの内、軍用として使用された口径54ボア (.44口径) で銃身長6インチのホルスター・モデルです。 ローディング・レバーに「W.TRANTER'S PATENT」の刻印が入っている他、フレーム左側面下部にも同様の刻印が小さく入っています。 また、フレーム右側面下部にはシリアルNo.が「18465.T.」と入っています。 シリアル No.の後の「T」はTranter社製を表しており、同じTranter Patentの銃でもTranter社で製造された品である事が判ります。 銃身左上側面後方には、英国のLondon Proof Houseで1637年から使用されている「王冠にGP」の刻印 (Definitive Proof=最終耐久テスト終了刻印) と1670年から1955年まで使用された「王冠にV」の刻印 ((View Mark=目視検査終了刻印) 2つが入っています。 更にシリンダーの各チャンバーの間にも、「王冠にGP」及び「王冠にV」の刻印が交互に計5ヵ所入っています。 尚、シリンダー軸及びシリンダーには「69」の番号が入っています。 本品のグリップ・エンドには予備のパーカッション・ニップル等を収納するコンパートメントの蓋が設けられている他、グリップ・エンド後端にランヤード取り付け用のスイベル・リングが取り付けられています。
本品の銃身及びフレーム、シリンダー、トリガー・ガード、グリップ・エンド、ローディング・レバーには緻密な彫刻 (当時のオリジナル・エングレービング) が全体に彫り込まれており、更に銃身とフレームの表面には金による鍍金仕上げが施されて非常に華やかな外観となっています。 シリンダー及びフレーム右側面のシリンダー・ロック・セーフティについては深い色合いのガンブルー仕上げ、ローディング・レバーについてはケース・ハードン処理が施されており、彫刻部分に金仕上げが残っているのが確認出来ます。 トリガー・ガードやグリップ・エンド、フレーム上面には一部時代錆や金属の地肌が表れている箇所が見受けられますが、目立った欠損や朽ち込み等は見受けられず、概ね良好な状態が保たれています。 ウォールナット製グリップ表面には直線と菱形を組み合わせた幾何学的なチェッカリングが入り、それぞれの菱形のチェッカリングの中央には真鍮製と思われる細かな星形の飾り金具が埋め込まれています。 このような装飾は英国製の最高級なグレード (EXHIBITION GRADE) で海外においてはスタンダード・モデルの10倍以上の評価がされています。
本品の作動については完全で、シングル/ダブル・アクションともに問題なく機能し、ハンマーのハーフ/フル・コックについてもしっかりと掛かります。 ローディング・レバー操作やフレーム右側面に設けられたセーフティの動きについてもスムーズです。 グリップ・エンドのコンパートメントの蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、ライフリングも非常に良好に残っています。 ハンマーやパーカッション・ニップルについても、現状目立った変形や欠け等は見受けられず、良好な状態が保たれています。
本品にはオリジナルの英国製木箱、木箱の鍵、フラスコ (JAMES DIXON & SONS製)、54ボア用モールダー、ニップル・レンチ、クリーニング・ロッド、パウダー・メジャー (復刻品)、パーカッション・キャップ缶 (ELEY LONDON製、キャップ無)、潤滑油缶、鉛製弾頭 (球型4個、椎の実型(復刻品)2個) が付属致します。 木箱は表面にやや打ち傷や線傷が見られる他、角の部分に極小の欠けが見られるものの目立った破損等は見られず、しっかりとした状態が保たれています。 木箱の鍵についても正常に機能しています。 木箱内部の張布についても若干の傷みが見られるものの、概ね良好な状態が保たれています。
トランター製のダブル・アクション・リボルバーは、ボーモント・アダムス系のダブル・アクション・リボルバーと比較して国内に入っている挺数は少なく、特に4th Modelは希少価値のある品です。 更に「オリジナルの木箱入りフルセットの最高級なグレードの装飾が施された品」と日本に現存する数ある古式銃の中でも頂点に位置する逸品です。 (KK)(MM)
【その他の情報】
平成27年3月17日に富山県教育委員会により交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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