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ウエストリー・リチャーズ 後装管打式騎兵銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#3067)  
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価格(税込)
 \770,000
商品番号
 【7720】
英  名
 Westley Richards Breech-loading Carbine
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品
国  名
 イギリス
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 910mm
口  径
 11mm
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【ウエストリー・リチャーズ 後装管打式騎兵銃 について】
ウエストリー・リチャーズ 小銃は「モンキー・テイル」と呼ばれる一種のブリーチ・ブロックの指掛けを持ち上げてブリーチ (遊底) を開放して装弾を行う特殊な後装管打ち式小銃で、イギリス陸軍で前装式のエンフィールド小銃を後装式に改良するトライアルに提出されたモデルの一つです。 結果的には改良が容易で安価な事からスナイドル小銃が採用されましたが、その過渡期には砲兵・騎兵用に英軍で採用されました。 ウエストリー・リチャーズ 小銃は、スナイドル小銃に比べると構造が複雑で、単価が高い高級な小銃でした。
ウエストリー・リチャーズ (Westley Richards) 社は、1812年にウィリアム・ウエストリー・リチャーズ (William Westley Richards) によってバーミンガムで設立され、今日でも高級狩猟用銃砲製造で有名な会社です。 ウエストリー・リチャーズが彼の父親からビジネスを受け継いだのは1840年で、1872年に彼がリタイアするまで英国で最も成功したガンメーカーであり発明者でした。1840年にアルバート皇太子がロイヤル・ワラント (Royal Warrant) を与えたの始め、ビクトリア女王、エドワード7世、ジョージ5世などの王族からもロイヤル・ワランが与えられました。 同社は19世紀後半に最盛期を迎え、1852年から1872年の間に17以上の大きな銃砲パテントを取得しました。 その中の1858年に取得した第633番パテントが、本銃で使用されている「モンキー・テイル」と呼ばれている後装式機構です。 Capping Breech Loaderと呼ばれる後装方式は後の金属製薬莢を使用するまでの過渡期の構造で、本銃では「モンキー・テイル」の言われとなった「猿の尻尾」にも似たツマミを引き上げる事によってブリーチが開放され、そこから紙薬包と呼ばれる紙に包まれた弾薬を装填します。 ブリーチの開放時には「モンキー・テイル」部分を持ち上げるだけで特にロック等は設けられておらず、前部に設けられた強力なスプリングのテンションによってロックが行われます。 また、「モンキー・テイル」の下部に取り付けられた前後にスライドするプランジャー・ロッキング・システムによって射撃時に発生するプレッシャーでブリーチが開かないようになっています。 これはブリーチを開く為にハンマーをフル・コックしてブリーチ・ブロックを回転させなければならないモント・ストーム小銃やウェッジ (楔) を側面から引き抜かなければならないウィルソン小銃とは異なる点で、「モンキー・テイル」がスナイダー小銃が一般的になってからも使われ続けた一因だったのではないでしょうか? また、「モンキー・テイル」部分はハンマーが完全に落ちた状態 (ニップルに触れている状態) では開く事の出来ない二重安全構造になっています。 発火方式は相変わらず従来の管打ち式で、装填の操作とは別にニップルにパーカッション・キャップを被せてからハンマーを起こさなければなりませんでした。 1864年にウエストリー・リチャーズ小銃は前装式エンフィールド小銃の後継主力小銃のトライアルに提出されました。 1864年10月12日付の英軍兵器選定委員会の報告によると、ウエストリー・リチャーズ小銃は提出された47種類の中で、最終トライアルまで進んだ9挺に選ばれました。 最終トライアルには、ウエストリー・リチャーズ小銃以外にも、ウィルソン、モント・ストーム、グリーン、ジョスリン、シェパード、スナイダーといった小銃が選出されました。 最終的にはエンフィールド小銃からの改良コストが安く、操作が容易で堅牢性に長けたスナイドル小銃が次期英国主力小銃となりました。 しかしながら、スナイダー小銃が英軍で制式採用されるまで、ウエストリー・リチャーズ小銃はモント・ストーム小銃に並び有力な次期英軍制式小銃候補であった事から、英国陸軍省 (British War Office) が制式採用に先立ち2,000挺をウエストリー・リチャーズ社から直接購入し、騎兵用に支給しました。 その後、エンフィールド造兵厰 (Royal Small Arms Factory Enfield) で1,900挺がライセンス生産されました。 英軍の次期制式小銃の座を逃した後も、ウエストリー・リチャーズは精力的に販売網を広げ、諸外国の軍隊で採用されました。 ポルトガル軍が1867年に8,000挺を採用したのを初め、日本にも輸出されました。 ウエストリー・リチャーズ小銃の生産は1880年代まで続き、南アフリカのボーア軍によっても相当数がボーア戦争 (1881年) で使用されました。 尚、金属製薬莢が主流になった後も使用され続けたのは、当時金属製薬莢が高価であり供給面に問題があったのに対してモンキーテイルは従来の前装式と同じように弾薬を製造できた利点があったためと考えられます。 第一次ボーア戦争でウエストリー・リチャーズ小銃を装備した500名のボーア兵が当時最新式であったマルティニ・ヘンリー小銃で武装した647名の英軍を破ったのは有名な話です。 ウエストリー・リチャーズ小銃のモンキー・テイル・システムは、管打ち式だけではなく、リム・ファイアやセンター・ファイア式の小銃にも用いられました。
幕末には管打ち式のウエストリー・リチャーズ小銃 (日本人が使いやすい短い砲兵銃) が日本に輸入されました。 しかし当時でも高級だった本銃は大量には輸入されませんでした。 薩摩藩でも高価なウエストリー・リチャーズ小銃 (正式には短い砲兵銃) は数挺しかなく、戊辰戦争で小隊指揮官以上にウエストリー・リチャーズ小銃を支給したと言われています。 明治時代になってからは明治新政府軍がスナイドル小銃を制式小銃としたため、リム・ファイアやセンター・ファイアのモデルは日本には輸入されませんでした。 最も初期の管打ち式モデルが日本にも輸入された記録はあるものの極少数でした。 (MM)(KK)

【本個体の説明】
本品は一見するとエンフィールド 管打式砲兵銃のようにも見えますが、前述のように特殊な後装式になっているだけではなく、サイド・ロック・プレートの形状から全体的に細身の全く別のものであることが判ります。 「モンキー・テイル」と呼ばれる所以になったブリーチ・レバーの上面には「WESTLEY RICHARDS PATENT」の刻印及び同社の三角形の刻印が入っています。 リア・サイト後方の銃身上面には「WHITWORTH PATENT」の刻印が綺麗に入っています。 これはホイットワースが当初銃を製造する工場を保有しておらず、ウエストリー・リチャーズ社がホイットワース社の銃を製造しており、その後技術提携していた名残りです。 また、銃身基部の両側面には口径表示である「.483」及び「.451」の刻印が入っています。 薬室左側面にシリアル No.3067に加えて、複数のバーミンガム・プルーフ・ハウスの刻印が入っています。 さらにサイド・ロック・プレートにはやや判読し難くなっていますが、「WESTLEY RICHARDS & Co.」の刻印及び三角形の中に製造年である1869の年号が入った刻印が確認出来ます。 シリアルNo.は薬室左側面と銃床下面 (ロア・タング後方) でマッチしています。
本品は全体に時代が付いた使い込まれたコンディションとなっており、機関部や銃身といった金属部は全体に時代錆や表面錆痕の他、朽ち込み痕が散見されますが、大きな欠損などは見受けられず、概ねしっかりと状態が保たれています。 銃床についても、全体にやや打ち傷や線傷の他、一部に虫喰いの補修痕が見受けられます。 また、ブリーチ・レバー周辺にやや欠けが見受けられる他、ロア・タング後方にヘアライン・クラック、バット・プレート取付部周辺に欠けの補修痕が見受けられますが、いずれも強度的には影響のないレベルのものです。 バット・プレートについても、やや表面錆痕や朽ち込み痕が見受けられる他、銃床との取付部に若干の隙間が見られますが、取り付け自体はがたつきもなくしっかりとしています。 ストック内コンパートメントの蓋は開いた際のスプリング・テンションが効き難くなっていますが、閉じた状態では簡単に開いてしまう事はありません。 前後のスリング・スイベルは現状固着等は見受けられず、動きもスムーズです。 撃発機構の作動については完全で、ハンマーはフル/ハーフ・コック共にしっかりと掛かり、フル・コック状態でトリガーを引くとハンマーが力強く落ちます。 ブリーチの開閉についても問題なく、開いた状態でのスプリング・テンションも効いています。 パーカッション・ニップルやハンマーの打撃面の縁にやや変形が見受けられますが、大きな欠け等は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 銃口から薬室まで銃身内は完全に通っており、パーカッション・ニップルの火穴も抜けています。 トリガー・ガード前方のニップル・チェーン取り付け金具に一箇所亀裂が見られます。 尚、ニップル・チェーンは付属致しません。 銃身内はやや表面錆による荒れが見られますが、特徴的なホイットワース式のライフリングもかろうじて確認出来ます。 リア・サイトは表面錆や若干のスライダーの変形が見られますが、既倒や調整は問題なく行う事が可能です。 さく杖が付属致します。
ウエストリー・リチャーズ小銃は、欧米の古式銃市 (イベント) ではスナイドル銃の数倍の価格で取引されるのにもかかわらず、売り物が殆ど出ない希少価値のある品です。 (KK)

【その他の情報】
昭和41年1月27日に三重県教育委員会により交付、平成27年5月19日に再交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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