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スナイドル-エンフィールド 紙薬莢後装式小銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、Poilvacheシステム、警察刻印)  
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価格(税込)
 SOLD OUT
商品番号
 【7717】
英  名
 Snider-Enfield Breech-loading Rifle w/ Poilvache System
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、大阪店在庫品
国  名
 イギリス / ベルギー
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 1,245mm
口  径
 15mm(実測)
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 SOLD OUT
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【スナイドル-エンフィールド 紙薬莢後装式小銃 について】
スナイドルまたはスナイダーと呼ばれる、ボクサー式紙薬莢を使用する後装式小銃です。 スナイドルはスナイダーのオランダ語読みで、英語圏ではスナイダーと呼ばれています。
1864年にイギリス陸軍は前装式のエンフィールド小銃の後装式への改造を公募し、米国人のヤコブ・スナイダー (Jacob Snider) の開発した蝶番式銃尾装置が採用されました。 銃身後部 (薬室) の上半分を削り取り、その部分に右側に開く蝶番式ブリーチを付いた機構で、可動式ブリーチの中に撃針が組み込まれており、エンフィールド小銃の撃鉄で叩く構造となっていました。 その為、撃鉄等の撃発装置はエンフィールド小銃既存の構造をそのまま使用できる点が長所となっています。 このスナイドル式への改造は、エンフィールド小銃からだけではなく、他の同様の構造を持つ前装式小銃にも施されました。
英国軍用銃の例に漏れず、量産されたスナイドル銃には大きく分けてMk I、Mk II、Mk IIIの3タイプが存在し、さらにその中に細かなバリエーションが存在します。 この内、Mk I及びMk IIは既存のエンフィールド銃を改造してスナイドル銃にしたものですが、Mk IIIは元々スナイドル銃として新規に製造されたタイプです。
Mk Iは1866年に制式となったスナイドル銃の最初の量産型で、スナイドル式のブリーチ機構が追加された他、ベースであるエンフィールド銃からハンマー形状が変更されました。 その他、メイン・スプリングのテンションを弱くする等、細かな改良が加えられています。
Mk I*はMk Iタイプのスナイドル銃に使用されていた初期のMk I弾薬使用時に事故が発生した為、改良型のMk II弾薬に対応できるよう薬室後部の弾薬のリムが収まる部分の形状を改造したモデルです。 Mk I*は薬室形状以外は基本的にMk Iと同一となっています。
Mk II*はMk I*と同時期に登場したタイプで、Mk Iの改造品ではなく新規にエンフィールドから改修されたモデルです。 薬室の形状はMk I*と同じですが、次のMk II**に見られるような小改良は行われていません。
Mk II**はMk I*やMk II*と同時期に登場したタイプで、スナイドル銃の中でも最も一般的なタイプです。 薬室後部の形状はMk I*やMk II*と同様ですが、エキストラクター形状が改良された他、ブリーチ・ブロック下面がより円形に近い形状に変更されました。 また、ブリーチ・ブロックの大型化に伴い、ブリーチ収納部の形状も変更されています。 この他、ファイアリング・ピン・ニップルが僅かに短縮され、ハンマー先端も窪んだ形状に変更されました。
Mk IIIは1869年に登場したタイプで、従来の様なエンフィールド銃からの改造品ではなく、当初からスナイドル銃として製造されたモデルです。 ブリーチ・ブロックの左側面にバネを内蔵したロック機が追加された他、ブリーチ収納部の下部が強化されています。 ハンマー先端はMk II**の窪みのある形状から、平坦な形状に変更されています。 また、銃身の材質が通常の鉄から鋼鉄製に変更されました。
日本でスナイドル小銃を最初に使用したのは薩摩藩と言われていますが、他にも多くの倒幕派諸藩で使用されました。 戊辰戦争ではスナイドル小銃が国内で初めて実戦に投入されました。 また、会津戦争では僅か10挺のスナイドル小銃が、前装銃を装備した白虎隊の部隊を打ち破るなどの活躍を見せました。 その他、長岡藩や仙台藩などの幕府諸軍によっても使用されました。 信頼性の高いスナイドル小銃は新生日本陸軍の誕生と共にその主力装備となり、十三年式村田銃が採用されるまで使用され、その後も1894年の日清戦争まで二線級兵器として残されました。 (KK)

【本個体の説明】
本品はエンフィールド銃を改修してスナイドル銃のブリーチ・メカニズムを組み込んだ品です。 ブリーチ・メカニズムが一体型となっている量産型のスナイドル銃とは異なり、本品ではボルト・アッセンブリーが銃身の薬室後部上方を切除して直接取り付けられており、蝶番機構が銃身の右側面に溶接固定されている事から、ガンスミスによる手作業でエンフィールド銃を改造して組み立てられた品である事が分かります。 ブリーチ・ブロックにはMk I以降のスナイドルに見られる指掛けが無く、代わりにベルギーで開発されたPoilvacheシステムと呼ばれるロッキング・ラッチが組み込まれています。 同時期のスナイドル Mk IIIにもブリーチ左側面にロック機構が装備されていますが、こちらは側面からボタンを押し込んでブリーチのロックを解除する方式となっているのに対し、Poilvacheシステムではレバーを上方に回転させる事によりロックを解除する構造となっているのが特徴です。 このPoilvache式のロッキング・ラッチ機構を持つスナイドル銃はベルギー以外にトルコのトプハーネ造兵廠でも製造され、後に露土戦争 (1877-1878) で使用された他、第一次世界大戦終結頃まで現役であったと言われています。
機関部側面 (サイド・プレート部分) には王冠刻印及び製造年を示す1868の刻印が入っています。 本品は王冠刻印のみで「VR」の刻印が入っていない事から輸出用として製造されたと考えられます。 当時の英国はBirminghamとLondonに集中しており、この王冠はBirmingam銃器製造協会会員の会社で製造された品を示しています。 反対にLondonにあったメーカーで作られた品には通常この王冠はなく、メーカー名が入っていました。
本品の銃床左側面には「明治十三年 東京砲兵工廠小銃製造所」及び「警」の刻印が入っており、明治13年に小石川の東京砲兵工廠小銃製造所で再整備された後、警察により使用された事が窺えます。
本品の銃身や機関部といった金属部は全体に時代錆や表面錆の他、朽ち込みが散見されますが、大きな欠損は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製銃床は全体に使い込まれて暗い色合いとなっており、打ち傷や線傷、虫喰いの補修痕等が散見されますが、こちらも大きな破損等は見られず、艶のある仕上げも比較的残っています。 銃床右側面に打刻された明治時代の警察刻印についてもはっきりと確認出来ます。 真鍮製のトリガー・ガードは適度な時代が付いた良い雰囲気となっています。 バット・プレートについても真鍮製となっており、全体に打ち傷が目立ちますが、大きな変形等は見られず、銃床への取り付けもがたつきもなくしっかりとしています。
作動については完全で、ブリーチ・ブロックの開閉やエキストラクターの作動については問題なく行う事が可能です。 撃発機構についても問題なく作動し、ハンマーのハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、フル・コック状態でトリガーを引くとハンマーが力強く落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部 (薬室) まで完全に抜けて (通って) います。 (KK)

【その他の情報】
昭和46年4月15日に兵庫県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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