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価格(税込)
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\231,000 |
商品番号
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【7714】 |
英 名
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Type 38 Carbine, Late Production |
種 類
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ボルト・アクション、無可動実銃新入荷品 2020年8月、東京店在庫品 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦〜第二次大戦 |
全 長
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966mm |
口 径
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6,5mm×50 |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【三八式騎兵銃 後期型について】
三八式騎兵銃の元となった三八式歩兵銃は日露戦争後の 1905年(明治38年、皇紀2565年)に日本陸軍が制式採用した小銃です。
三十五年式海軍銃と三十年式をベースにして、主任設計には南部麒次郎大尉が担当しました(海外ではアリサカ・ライフルと呼称されることが多いのは、原型となった三十年式歩兵銃の開発者が有坂成章陸軍砲兵大佐であるため)。機構的には殆ど完成されていた三十年式小銃でしたが、中国大陸での厳しい自然環境の中でいくつかの欠点が見つかり、三十五年式海軍銃の特徴 (遊底覆など)も取り入れて、明治38年に改良型が制式となりました。 部隊配備は日露戦争終戦後の1908年から始められ、約2年ほどで三十年式歩兵銃からの更新を完了されました。 初の実戦投入は第一次世界大戦(青島の戦いなど)で以来日本軍の主力小銃となり日本の小銃の代名詞ともなり九九式小銃と共に終戦まで使用されました。 6,5mm弾は威力的に力不足でしたが、機能的には信頼性が高く前線兵士の間でも好評だったようです。
戦前にはイギリス、フィンランド、メキシコ等、数ヵ国にわたり輸出されました。 また中国で武装解除された部隊が使用した相当数の旧日本軍小火器は、戦後中国軍によって使用され旧軍の小銃を元にした小銃が現地でも製造されました。
三八式歩兵銃は1942年(昭和17年)まで国内工廠にて生産され、その後も国外工廠の奉天工廠(南満陸軍造兵廠)では1944年まで生産されました。国産銃としては最多の約340万挺が生産されました(九九式短小銃は約250万挺)。 また、バリエーションとして三八式騎兵銃、三八式短小銃、四四式騎兵銃、九七式狙撃銃、三八式改狙撃銃があります。
中でも三八式騎兵銃は三八式歩兵銃の銃身を騎兵用に短縮したモデルで、騎兵以外にも、砲兵、輜重兵、車両部隊、空挺部隊といった特殊用途で使用されました。 歩兵銃と同じく半世紀以上にわたって生産された為、時代により三種類のバリエーションが存在します。
後期型は主に戦中に製造され仕上げなどは簡略化されており、より軍用銃らしい雰囲気を出しています。弊社での後期型定義は床尾板がカップ型を後期型としております。
その他の三八式歩兵銃の特色や、弊社での分類を説明したブログがございますので、詳しくはこちらをご覧下さい。
【本個体の説明】
本品は三八式騎兵銃 後期型の名古屋工廠製です。 名古屋工廠製は他の工廠製よりも軍用銃らしい仕上がりになっている印象を受けます。
本品のシリアルNo.は28127で、機関部左側面にはシリアルNo.及び名古屋工廠製を示す刻印の他、<ホ>のシリーズ刻印が入っています。 床尾下部には一部薄くなっているものの、名古屋工廠の「名」と名古屋工廠千種製造所検査刻印の「チ」の検査刻印が入っています。 その他、上帯下部及び弾倉底板 (内部) に機関部とマッチした「127」の番号が入っています。 「三八式」のモデル名刻印はやや表面錆による荒れが見られるものの残っています。 薬室上面の菊花紋章は輪郭の一部を残して削られています。 照星は前中後期型に共通するガードが付いており、安全子は窪みの有る後期型、床尾板もカップ型の後期型です。 照門は前〜後期共通のVノッチ型です。
本品の金属部は、やや擦れや経年による褪色の他、銃身や機関部、照尺、安全子等にやや表面錆や朽ち込み痕が見受けられますが、全体としては大きな欠損は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 照星のガード部分についても、やや朽ち込みが見られるものの、現状目立った変形は見受けられません。 木部については、やや打ち傷や線傷などが散見されますが、こちらも大きな割れや欠けは見られず、オリジナルの仕上げも大部分に残っています。 銃床上下の継ぎ目についても、現状目立った隙間やがたつき等は見受けられません。 傷み易い床尾板については、全体に仕上げが薄くなり、時代錆や表面錆痕が表れていますが、目立った変形等は見られず、銃床への取り付けもがたつきもなくしっかりとしています。 照尺の既倒・調整や弾倉底板の着脱については問題なく行う事が可能です。 弾倉内の弾受 (フォロワー) 及び撥条は入っています。
ボルトの先端と下半分を切除して、ボルト・ハンドルを閉じた状態で溶接固定した新加工品です。 (KK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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