 |
|
|
|
 |
【TKS/D】28 火縄銃 國友細筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘: 國友喜内重當) (戸)�� |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。
Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
|
価格(税込)
|
SOLD OUT |
|
商品番号
|
【7597】 |
|
英 名
|
Japanese Matchlock Musket, KUNITOMO Style |
|
種 類
|
古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品 |
|
国 名
|
日本 |
|
時 代
|
第一次大戦前(〜1914) |
|
全 長
|
1,302mm |
|
口 径
|
14mm |
|
装 弾
数
|
単発 |
|
在 庫
数
|
SOLD OUT |
|
画像について
|
画像は現物です。 |
|
コメント
|
【火縄銃 國友細筒 (在銘: 國友喜内重當) について】
本品は全長が1,302mm、口径が実測13mm (約三匁半、銃口付近で僅かに広がって約14mm) の細筒 (小筒) と呼ばれるサイズの火縄銃です。 細筒は主に狩猟用や標的射撃用として使用されました。
本品は在銘品で、銃身下面には「國友喜内重當」の銘が切られています。 「國友喜内重當」は江州 (=近江国、現在の滋賀県) の鉄砲鍛冶の一人で、「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.101及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.94にも掲載されています。 江州は堺と並んで鉄砲の生産が盛んな地域で、国友の鉄砲鍛治は江州を代表する鉄砲鍛冶の家系です。
本品の銃身は後方に向かって緩やかに広がった形状の八角銃身で、銃口部についても僅かに広がった形状となっていますが、柑子は設けられていません。 先目当は杉形、元目当は筋割となっています。 木製の台 (銃床) は全体に黒みがかった漆仕上げとなっており、銃床に対して4箇所の目釘と1本の台締金により固定される構造となっています。 台 (銃床) については、庵部分が緩やかにカーブした形状となっています。 銃床の目釘座やカラクリの鋲裏座金には菊花を象った金具が用いられており、その他胴金後方や引金周辺等に同様のデザインの飾り板が取り付けられています。 全体として菊花を象った装飾で統一されており、落ち着いた印象となっています。
カラクリは複雑な構造を持つ外カラクリ (外記カラクリ、無双カラクリ) で、菊を象った蟹の目隠しが取り付けられています。 カラクリの地板や火挟、弾金、胴金、引金といった主要な金属部は真鍮製となっています。 (KK)
【本個体の説明】
本品の胴金後方の銃床上面には「壬申千二百四十一番 額田縣」と読める刻印が入っています。
「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号に相当する刻印です。 明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。
本品の壬申刻印と共に入っている額田縣 (ぬかたけん) とは、明治4年 (1871年) 12月26日から明治5年 (1872年) 12月27日にかけて現在の愛知県東部 (三河国および尾張国南部) を範囲としていた県で、県庁は岡崎城に置かれていました。 本品は額田縣が存在した時期と壬申刻印が打刻された時期との整合性が取れています。
本品の銃身は全体に時代錆が表れており、やや表面錆や一部若干の痩せが見受けられるものの、大きな欠損などは見受けられず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 銃身下面の銘についても一部表面錆痕により読み難くなっていますが、比較的はっきりと確認出来ます。 銃身下部の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は4箇所とも一致しています。 目釘は付属いたしませんが、台締金が1本付属致します。 木製の台 (銃床) については、やや打ち傷や線傷の他、銃床先端や内部等にひびを補修した痕跡が見受けられますが、全体としては大きな欠損等は見受けられず、総じてしっかりとした状態が保たれています。 火皿下部付近の木部に一部欠けが見られますが、あまり目立たないレベルのものです。 カラクリの地板や火挟、弾金、胴金、用心金といった真鍮部は適度な時代感が付いた良い雰囲気となっています。 芝引金具の後端に僅かに欠損が見られますが、あまり気にならないレベルのものです。 用心金及び用心金基部の取り付けに若干のがたつきが見られますが、固定自体はしっかりとしており、外れてしまう事はありません。 カラクリの作動については完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟が力強く落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尚、尾栓は固着しており取り外しは出来なくなっています。 火蓋の開閉については問題なく行う事が可能です。 木製のかるか (さく杖) が付属致します。
本品は国友鉄砲鍛冶による在銘品で、銃床に現在の愛知県東部 (三河国および尾張国南部) を管轄していた額田縣の壬申刻印が入っている事から、明治4年 (1871年) に同県に存在していた事が判る品です。 令和3年に岐阜県教育委員会により交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、今年発見されたばかりのうぶな品です。 登録証が交付された岐阜は距離的に比較的近い事からも、本品が愛知・岐阜エリアに明治期から今日に至るまで存在していた事が窺えます。 尚、本品の真鍮部品は黒ずんで見えますが、これは後世に磨きなどの手が加えられていない事によるもので、オリジナル性が保たれているという点でも評価されます。 (KK)
【その他の情報】
令和3年3月4日に岐阜県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
 |
| |
