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スペイン 管打式 ブランダバス カービン (銃砲刀剣類登録証付古式銃、PEREZ MUÑOZ, Madrid製)(新)�� |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
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商品番号
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【7586】 |
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英 名
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Spanish Miquelet Conversion Percussion Blunderbuss by PEREZ |
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種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品、ガゼット Vol.19、✕ |
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国 名
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スペイン |
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時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
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全 長
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882mm |
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口 径
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40mm |
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装 弾
数
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単発 |
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在 庫
数
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SOLD OUT |
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画像について
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画像は現物です。 |
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コメント
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【スペイン 管打式 ブランダバス カービン (PEREZ MUÑOZ, Madrid製) について】
スペインの首都Madrid (マドリッド) のPEREZ MUÑOZという銃工によって1850年頃に作られたパーカッション・ロック (管打ち式) のブランダバス カービンです。 スペイン製独特のエキゾチックな作りになっています。 本品はミュクレット式と呼べるフリント・ロック (火打ち石式) から派生した撃発装置を持ちます。 フリント・ロックは約200年間にわたり使用されたので、世界中の多くの地域で独自のシステムが開発されました。 フリント・ロックと呼ばれている構造の他に、同じフリント (火打ち石) を使うシステムとしてミュクレット (Miquelet) 式とスナップハンス (Snaphance) 式の二つのスタイルがありました。 本品の撃発装置はスペインを中心に製造されたミュクレット式と呼ばれるフリント・ロック式のバリエーションの一つのです。 ミュクレット式は1570年ごろスペインのマドリッドで発明されました。 通常はハンマーのメイン・スプリングとシアはサイド・プレートの裏に納められているのに対し、ミュクレット式はメイン・スプリングとシアがサイド・プレートの外側出ているのが特徴です。 シアの先端が内部から外部 (サイド・プレート表面) に出て、ハンマーをロックさせる仕組みになっており、ハーフ、フル・コックともに外部から確認出来るのが長所ですが、反対にその部分に外部から圧力がかかると暴発する危険性もありました。 実射する事の無い古式銃では、メカニカルな部分が外部から見えるのは、暴発の危険性より魅力的といえます。 撃発機構がパーカッション・ロックに変わってからも、ミュクレット式構造を承継した機関部がスペイン、ポルトガルなど地中海地域から中東にかけて、そのまま流用されていました。 機関部の内部構造 (日本語ではカラクリ部分) が外部から見えるのが、本品の他の特徴と相まって非常にイスラム的 (スペインとポルトガルは過去にイスラムの影響下にありました) でエキゾチックな形状を醸し出しています。 この構造は他の銃には見られない独特のものです。 機関部を見ても火打ち石式から管打ち式 (パーカッション・ロック) の改造品ではなく、当初から管打ち式として作られた品です。 作りは当時のスペイン製らしい装飾的なもので、オクタゴン (八角形) 銃身の薬室上部三面 (上部とその両側面) にはスペインのプルーフ刻印合計6個の他に、製造所名の一部である「Fábrica de…」が銀象嵌で入っています。 Fábricaはスペイン語で「工場」の意味で、「Fábrica de…」の後に製造地名が入りますが、現状判読不可能です。 銃身の中央部にかけて唐草模様が銀象嵌で入っています。 本品は銃口が喇叭 (らっぱ) 状に広がったブランダバス (Blunderbuss) と呼ばれるもので、ライフリングの無いスムース・ボアになっています。 ブランダバスは、ラッパ銃とも呼ばれる大口径短銃身の前装式小銃で、銃口が喇叭のように広がった形状をしているのが特徴です。 喇叭型銃口は移動中や馬上でも火薬・弾が込めやすいという利点がありますが、当初想定されていたほどラッパ状の銃口は弾丸の拡散効果は無いことが判明し、19世紀中頃になるとブランダバスは時代遅れになり、前時代の騎兵銃の代名詞となりました。 軽量で扱いやすいブランダバスは、主に騎兵隊や海軍の近距離戦闘用に支給されました。 通常海軍モデルは真鍮製の銃身を使用しました。 本品のバット・ストックの形状は19世紀のスペイン独特のもので、下半分の両側面がやや削り込まれて薄い形状となっています。 (MM)
【本個体の説明】
本品のサイド・プレートを含む全ての金属部分は鉄製で白磨き仕上げになっています。 白磨き地に僅かに時代パティーナ (時代黒錆) が入っています。 ミュクレット式パーカッション・ロックは機構的に古いシステムですが、引き金を引くと他のパーカッション・ロックと同じようにハンマーが滑らかに力強く落ちます。 ハンマーはフル・コック、ハーフ・コックともに正常にコックされます。 銃身上部三面にスペインらしい唐草模様の銀象嵌が施されており、銃身近くとアッパー・タングにもイスラム的な模様が入っています。 また、銀象嵌によりスペイン語で「Fábrica de」と入っています。 これは日本語では「工場」を意味します。 本体右側面のサイド・ロックには「PEREZ MUÑOZ」の文字が筆記体で入っています。 登録証には間違って「TERER」となっていますが、スペイン語を解さなければそのように見えるのでしょう。 バット・ストック右側に貝殻をイメージした鉄製のパッチ・ボックスが付いており、予備のニップルや雷管を内部に収めました。
サイド・プレート、ミュクレット式シア部分には唐草模様 (アラベスク模様ではありません) が入っています。 本品の装飾的特徴の一番大きな部分は、ハンマー全体が「シャルベーシャ (羽が生えたライオン) が座った形」になっている点です。 弊社の在庫品の中でも写実的装飾を施された形状のハンマーです。 尚且つハンマーとしての強度も十分あります。 左側のS字型サイド・プレートとフロント・バンドは鉄製で、トリガー・ガードとバット・プレートは真鍮製です。 フロント・サイトは元々設けられておらず、更に金属製のリア・サイトも元々なく、ストック上部 (アッパー・タングの両サイド) がV字 (谷) のようになって広がり、銃口と合わせてサイティングする凝った形状になっています。 木部は経年による使用感は多少見られますが、オリジナルのステイン仕上げが多少残った状態の比較的良いものです。 僅かに気にならない程度の小さな打ち傷と引っ掻き傷は見られますが、大きな破損や欠損などは殆ど見られない健全でしっかりとした作りです。 サイド・ロック前後の木部や銃床先端周辺に一部ヘアライン・クラックが見受けられるものの、現状強度的にはしっかりとした状態が保たれています。 パッチ・ボックス下部の木部にやや深い打ち傷が見られますが、時代は付いておりあまり気にならないレベルのものです。 グリップ部分とフォア・エンド部分に施されたチェッカーリングについても、やや打ち傷や僅かに薄くなっている箇所は見受けられるものの比較的残っています。 トリガー・ガードやバット・プレートといった真鍮部品は適度な時代感が付いた良い雰囲気となっています。 バット・プレートはやや打ち傷が目立ちますが、銃床への取り付けはがたつきもなくしっかりとしています。
ハンマーも問題なくフル・コック及びハーフ・コック位置でロックされ、機能的にもご満足いただける品です。 銃身内は銃口から薬室 (ニップルの孔) まで完全に抜けて (通って) います。 尚、実際の口径は2cm以下で、ラッパ状に最大に広がった部分の口径は4cmになっています。 パーカッション・ニップルについても僅かな変形を除いて目立った欠けは見受けられません。 バット・ストック右側面のパッチ・ボックスの蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 オリジナルの木製ラム・ロッドが付属致します。
ミュクレット式は国内に入っている古式銃の中でも非常に珍しい品で、各種の撃発機構のバリエーションを集める上では欠かせないモデルです。 (MM)(KK)
【その他の情報】
昭和46年8月4日に東京都教育委員会により交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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